本当にまずいの!?ニオイと味が強烈すぎる「ベジマイト」分析&食べ方をご紹介
「ベジマイト」ってご存知ですか?何やら健康に良さそうな響きがありますが、オーストラリアやニュージーランドに行ったことのある方ならご存知の方も多いはず!現地でとても有名な食品で、栄養価がとても高いのですが、何よりそのニオイと味にインパクトがあり日本でも話題になっています。そんなベジマイトについてご紹介していきます!
2017年09月27日更新
記事の目次
[1]ベジマイトって一体なに?
オーストラリアの国民健康食
ベジマイトとはオーストラリアやニュージーランドで毎日のように食べられている健康食品のことです。ビールを作る時に使うビール酵母を利用したもので、ビールの生産過程で残った酵母を利用して作られる調味料です。
日本における醤油や味噌のような国民食として「一家に1つ」な存在です。ベジマイトは瓶に入っている茶色のスプレッド状の食べ物で、見た目はまるでチョコレートクリームとそっくりです。
しかしこのベジマイト、食べるととてもしょっぱいんです!ひとさじパクっとそのまま食べてしまったら悶絶するほどの塩辛さ。甘そうな見た目とのギャップがあるベジマイトですが、とても栄養価の高い食べ物です。
日本ではその塩辛さや独特のニオイから「まずい」ことで有名になってしまったベジマイトですが、上手に食べるためにはどうしたら良いのでしょうか。ベジマイトを徹的分析していきます!
ベジマイト徹底分析
・原料
イースト菌抽出物(酵母エキス)や塩、岩塩が主原料です。イースト菌抽出物には、ビール製造過程での副産物のため麦芽抽出物も含んでいます。
・ニオイ
醤油や味噌等の塩辛い発酵食品のようなニオイ。ビール酵母の風味もします。味もさることながらこの独特のニオイが苦手で断念してしまう人も多いようです。
・味
とにかく塩辛くビール酵母錠剤を含んだ時のような風味があります。硬めのスプレッド状のもので、八丁味噌に少し似ている味です。単体で食べると後味は少し苦味が残ります。
・栄養
チアミン(B1)・リボフラビン(B2)・ナイアシン(B3)・葉酸(B5)などのビタミンB群を多く含んでいます。
・健康・美容効果
原料がビール酵母のため、それと似た健康・美容効果があります。
・糖の吸収を穏やかにする
食事の中の糖の吸収を穏やかにする働きがあります。 急激な血糖値の上昇を予防したり、余分な糖が脂肪細胞蓄積されるのを防ぐことでダイエット効果が期待できます。
・ビタミンB群が豊富に含まれている
酵母に多く含まれているビタミンB群は、食べた物をエネルギーに変える際に使われるビタミンです。ビタミンB群がしっかり摂取されていると身体の代謝があがります。
また、ビタミンB群の中には、粘膜や皮膚の健康を保ったり、血液を作るために使われるものもあり、美容と健康を保つために必須のビタミンでもあります。
・腸内環境を整える
ビール酵母が腸内環境美化に効果的なことは有名ですが、ベジマイトにも同様の効果があります。酵母に含まれる食物繊維が腸内の水分を吸収し、便や老廃物の排出を促すため、便秘の解消にもつながります。
・美肌になる
上記したビタミンB群で肌代謝があがり、腸内環境も整うことで老廃物の排出がスムーズに行われ結果的に肌トラブルが減少したり美肌になります。
[2]ベジマイトの活用方法
まずいって本当?現地の食べ方紹介
ベジマイトは上記してきた通りとても栄養価が高い食品なのですが、日本ではとにかく「まずい」ものとして有名になっているベジマイト。オーストラリアやニュージーランド等の現地の方達はどのように食べているのでしょうか。
・朝食に食べる人が多い
オーストラリアやニュージーランドではベジマイトは朝食メニューとして食べるのが定番です。食べ方は食パンにごく薄くベジマイトを塗り、更にバターやはちみつをたっぷりと塗りトーストして食べる、というのが定番の食べ方です。
アレンジでバターとチーズも人気の食べ方で、更にはちみつの代わりにジャムだったりとそれぞれの食べ方があるようですが、大事なのはベジマイトは「ごく少量をうすーく塗る」ということ。食パンの生地が少し見える位の塗り加減で丁度良いです。
そしてバターやチーズのようなベジマイトの臭みを中和して甘みを足してくれるようなものと一緒に食べることがベジマイトをおいしく食べるために大切なことのようです。また現地ではデニッシュ生地にベジマイトとチーズを巻きこんで作られたデニッシュパンも昼食などによく食べられています。
しかし実はベジマイトは現地の方も皆んながみんな大好き!な訳ではなく、嫌いな方もいるそうです。自分にあった食べ方を見つけることが大切ですね。次に日本人向けのアレンジレシピを紹介します。ベジマイトが冷蔵庫に眠ったままになっている方は是非色んな食べ方で再挑戦してみてくださいね!
日本人向け「ベジマイト」アレンジ方法レシピ
味噌や納豆など、もとから発酵食品が好きな日本人なので、アレンジ次第で好きになる方も以外に多いのでは?!と思われるベジマイト。普段の料理に様々なレシピにちょい足しすることで思わぬコクがでたりします。以外ですが特に和食との相性が良いベジマイト。おすすめのちょい足しアレンジ方法メニューをご紹介します!
・味噌汁
味噌汁にちょい足し!もしくは味噌の代わりにベジマイトだけでも深みのある味噌汁ができあがります。見た目は赤だしの味噌汁のようになるので抵抗なく飲めるかもしれません。ポイントとしてはベジマイトに旨味をたすために貝や鰹節からの出汁をしっかりとるのがポイントです。ベジマイトの発酵食品と塩辛さをうまく利用したメニューです。
・肉じゃが
通常の調味料の砂糖や和風だしを入れて煮込む時に、醤油とみりんの変わりにベジマイトとバター、少量のオリーブオイルを混ぜることで少し洋風の風味に仕上げます。ベジマイトとバターでコクが生まれ臭みも柔らかくなり食べやすいです。
・焼き肉
お肉を焼いてベジマイトを入れる炒めるだけ!のとてもお手軽メニューです。醤油や味噌などで味付けしたような感じで、味はもちろん見た目も普通に美味しそう!ご飯に合う1品です。
・カルボナーラ
カルボナーラの味付けの仕上げに風味付けとして加えます。味噌や醤油を混ぜたような、それでいて洋食のカルボナーラにすっと馴染み、コクを足してくれます。もともとカルボナーラには生クリームやチーズがたっぷり入っているのでベジマイトの独特の臭みをカバーしてくれます。
・チャーハン
通常のチャーハンにバターとベジマイトをちょい足し!最後の仕上げに醤油を入れ、焦がし醤油にして臭みをカバーします。ご飯とバターの柔らかな風味とベジマイトが上手く調和します。
・焼き鳥
鶏肉をベジマイトと酒粕を混ぜたものに1日漬け込み焼いて串にさすだけ!焼き鳥の新しい世界が広がります。酒粕と混ぜることでマイルドになり、独特の発酵食品調味料がお肉の旨味を引き出します。
[3]おいしく食べようベジマイト
オーストラリア、ニュージーランドの国民食であるベジマイトをご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。これを見て「よし!食べてみよう!」と思ってくれた方、昔食べてみた時に間違った食べ方をしたまま嫌いになってしまっている方は是非是非試してみてください。日本で醤油や味噌をそのまま食べる人はいないように、ベジマイトも正しい食べ方を知り、正しく料理することでその良さを体感できるかもしれません。楽しんでトライしてみてくださいね!