デトックス効果の高い「ジュニパーベリー」って?精油(エッセンシャルオイル)やハーブティーなど使い方は様々
ジュニパーベリーを知っていますか?日本にはまだ少し馴染みのない植物ですが、お酒の“ジン”などの香り付けに使われています。デトックス効果に優れたジュニパーベリーは、ダイエットや老廃物排出に力を発揮します。そんな色々な効果を持つジュニパーベリーを知って女子力アップしてみませんか?
2017年09月25日更新
記事の目次
[1]ジュニパーベリーとは?
ジュニパーベリーはアロマにも使われる、ヒノキ科の常緑樹です。この常緑樹に実がつき、完熟すると黒い実になります。これを「ジュニパーベリー」を呼ぶのです。
どんな植物?
日本では、セイヨウネズと呼ばれている常緑樹で、北アメリカ、アジア、ヨーロッパなどで多く自生しています。ヨーロッパでは古くから、消毒薬として使われてきました。日本ではお酒のジン の香り付けとしてなじみの深い植物です。その他にも精油(エッセンシャルオイル)やハーブティー、料理のスパイスなど様々なシーンで用いられます。
どんな効能があるの?
ジュニパーベリーには、多くの効能があります。古くから魔除けや宗教儀式の際に使われてきたジュニパーベリーは、浄化に優れた植物です。体を温め、デトックス効果が高く体から老廃物を出す助けをしてくれる、これがジュニパーベリーの最大の特徴です。他にも、肌の不調を整えニキビや吹き出物を抑えたり、デオトラント効果で体臭を抑えてくれる効果もあります。
■心への効能
不安解消・リラックス効果・集中力を高める
ジュニパーベリーの香りは精神のリラックス効果にとても優れています。また、独特のウッディ―調の香りは、森林浴を連想させるような香りで気持ちを落ち着かせて頭をすっきりとリフレッシュさせてくれます。
「仕事が行き詰ってしまった…。」「なんか、もやもやして気持ちが沈む。」こんな時にはジュニパーベリーの香りを嗅いで、気持ちを切り替えてみてください。浄化に優れたジュニパーベリーは、不安を解消し前向きな気持ちにしてくれる香りです。
■体への効能
抗感染作用・抗菌作用・解毒作用・利尿作用・発汗作用・セルライト、肥満改善・抗肥満作用・抗炎症作用・油脂分泌抑制作用
ジュニパーベリーには強い、デトックス効果があるため発汗作用や解毒作用、老廃物促進作用などがあり体に溜まってしまった毒素を外に出す働きがあります。そのため、ダイエットには優れた効果を発揮してくれるのです。
また、冷えやむくみを改善してくれ、腹痛・腰痛・筋肉痛・関節炎・生理痛などの鎮痛効果もあり痛み緩和が期待できます。めまい・だるさ解消などにも効果的とされており、リンパの循環を整えて毒素を排出して肥満予防やセルライト予防にも効果を発揮してくれます。
[2]ジュニパーベリーの使い方
精油(エッセンシャルオイル)としての使い方だけでなく、料理やハーブティーなど色々な用途で使うことのできるジュニパーベリー。今回は色々なジュニパーベリーの使い方をご紹介します。
精油(エッセンシャルオイル)
ジュニパーベリーの精油(エッセンシャルオイル)は森林を連想させるウッディ―で少しスパイシーさが加わった爽やかな香りが特徴です。
■アロマスプレー
浄化作用に優れているため、お部屋のアロマスプレーとしておすすめです。アロマスプレーを吹きかける事で森林浴をしている様な空気に変えることが出来ます。フランスの病院などでも、古くから空気の洗浄としてローズマリーと一緒に焚かれて来た事で有名です。
■アロマバス
アロマバスにも、全身浴、半身浴、足湯など様々な方法があります。デトックス効果の高いジュニパーベリーは、ダイエットなどにとても効果的です。全身浴、半身浴の場合は浴槽に湯をためて2~3滴エッセンシャルオイル(精油)を混ぜて入浴を楽しむと、発汗作用、むくみ解消、肩凝り解消、筋肉痛や腰痛防止などに効果的です。
ジュニパーベリー独特の香りに癒され、浴室の蒸気で芳香浴も出来るので癒されること間違いなしです。また、ニキビ改善やデオドラント効果もあるため体臭予防にも有効的です。ジュニパーベリーは少し刺激の強いエッセンシャルオイル(精油)なので、敏感肌の方などは使用に気を付けましょう。
■セルフアロママッサージ
ジュニパーベリーのエッセンシャルオイル(精油)はキャリアオイルに混ぜて使う事で、オリジナルのアロママッサージオイルを作ることが出来ます。キャリアオイルとは、スイートアーモンドオイルやグレープシードオイル、オリーブオイルなどの植物性のオイルです。
これをエッセンシャルオイル(精油)と混ぜ合わせることで、エッセンシャルオイル(精油)だけだと刺激の強すぎるオイルも使いやすくなります。マッサージ用のオイルはエッセンシャルオイル(精油)が濃度1%以下になるようにブレンドしましょう。
そのオイルを使い、リンパの流れに沿ってマッサージすることでより効果的なデトックス効果を得ることが出来ます。マッサージのポイントは、心臓に向かってマッサージしていくことです。強く圧をかけなくても優しくなでるように血管やリンパの流れを促してくれます。キャリアオイルとエッセンシャルオイル(精油)を使うことで、自宅でも簡単にセルフマッサージをする事が出来ますね。
料理やお酒
ウッディーで苦みと甘みのある香りのが特徴的なスパイスとして知られるジュニパーベリー。熟した果実を乾燥させたものをスパイスとして料理などに使用します。ジンの香り付けの他にも、お酢などの香り付けにも使われています。
ジュニパーベリーの多くは臭み消しの肉料理(ジビエなど)に使われることが多く、ザワークラウト(キャベツの酢漬け)やドレッシングの香り付けにも使用されることがあります。料理ではスパイスとして、香り付けに使われることが多いでしょう。
■カクテル
ジュニパーベリーは、ジンの香り付けとして知られている原料です。ジンの中にも、ボタニカルをジュニパーベリーしか使用しないジンの銘柄もあります。そんなジュニパーベリーしか使用しないジンを使って、ジンライム、ジントニック、ジンリッキーなどのジンがメインのカクテルを飲むことでジュニパーベリーの香りをより良く感じることが出来ますよ。
ハーブティー
ジュニパーベリーには、胃腸機能を整え正常な活動にしてくれる役割があります。食欲がない時は食欲の増進をしてくれ、食べすぎてしまった時は消化を助け促してくれる役割を持ちます。デトックス効果も高く、ハーブティーとして飲むジュニパーベリーは体内の余分なものを排除し毒素や水分を排出してくれる利尿作用効果が高いためダイエット効果はとても抜群です。
■ハーブティーの飲み方
ジュニパーベリーのハーブティーの飲み方は、茶葉ではなく実をつぶしそこへお湯を入れ蒸らしてから飲む事がオーソドックスな飲み方とされています。スプーン一杯程度の、ジュニパーベリーの実をマグカップや耐熱容器に入れ軽く身をつぶします。そしてお湯を注ぎ、蓋をして中を5分ほど蒸らします。
お酒のジンのような独特な香りが特徴的なジュニパーベリーのハーブティーですが、デトックス効果も高く体内の浄化にとても効果的です。また、抗酸化作用をもつポリフェノール類を含んでいるので、血中のコレステロールの酸化を防いで血液をサラサラにしてくれ、血行を改善してくれる効果もあります。
胃腸の調子が少し優れないときなどにはとてもおすすめですよ。発汗作用も強く冷え性を改善して、体もとても温まるので寒い時期にはぴったりのハーブティーです。
■おすすめブレンド
ジャーマンカモミールやローズマリーとブレンドすることで、少し違った香りも楽しめ集中力アップにつながります。ジュニパーベリーは単体で飲むとウッディーでスパイシーなハーブティーですが、ジャーマンカモミールや、ローズマリーとブレンドすることで少し柔らかく感じ飲みやすくなります。ジュニパーベリーの単体だとちょっと飲みにくいと感じる方には、おすすめのブレンドです。
[3]ジュニパーベリーを使うときの注意
デトックス効果や発汗作用、胃腸の働きを整えてくれるジュニパーベリーはとても刺激の強い植物です。使用する時は、妊娠中の方や腎臓疾患の方や長期の使用はおすすめできません。また、医師の処方を受けている方などは、医師やアロマセラピストなどに相談をしてアロマテラピーを楽しみましょう。
妊娠中の人
妊娠中は、流産の恐れがあります。子宮収縮作用のあるジュニパーベリーは妊娠中には使用を避けましょう。ハーブティーや、アロマオイルの芳香浴も避け使用には気を付けるようにしましょう。
腎臓疾患のある方
腎臓には、老廃物を尿にして体外に排出する働きがあります。そのため、腎臓疾患などで医師からの診断を受けている場合は、使用を避けましょう。
[4]上手にジュニパーベリーを使って生活を楽しもう
いかがでしょうか?浄化作用の高いジュニパーベリーは、ダイエットにもとても効果的です。香りを楽しむだけでなく、料理の中ではスパイスとして活躍してくれるジュニパーベリー。デトックス効果やデオドラント効果も高く、美容の面でも活躍してくれること間違いなしですね。ジュニパーベリーを使ってワンランク上のリラクゼーションタイムを楽しんでみませんか?