バジルの効能や効果とは?ハーブティーやアロマで気分をリフレッシュ
バジルは料理などで使う方も多いかもしれませんが、ハーブとして育てたりエッセンシャルオイル(精油)として使用したりと、様々な使い方があります。バジルの効能は香りによるリラックスだけでなく、含まれている成分や作用によって便秘の解消や肌荒れ防止など、女性に嬉しいメリットがたくさんあります。バジルの効能を知って、生活に役立てていきましょう。
2019年04月15日更新
記事の目次
[1]『バジル』の魅力とは?
バジルというと思い浮かぶのがイタリア料理です。しかし、パスタ料理などの味付けはもちろん、ハーブティーやエッセンシャルオイル(精油)など、様々なシーンで使用されています。
スパイスと甘さが特徴の香りは、アロマテラピーにおいては鎮静作用やストレスを軽減する作用があると言われているため、リラックスしたい女性にとっては嬉しい効果を発揮します。
バジルの主な特徴を知ることで、日常生活に役立てることができます。
バジルの特徴
バジルはハーブの一種で、シソ科に属した植物です。
日本に入ってきたのは江戸時代といわれており、もともとは漢方薬として使用されていました。生の葉はそのまま食べても口当たりが良く、甘い香りと苦みが特徴で、サラダやマリネ、パスタ料理などに使用されています。
ハーブティーで飲む場合はその香りによるリラックス効果を得ることができるため、料理だけでなくお茶としても飲む方が多い人気のハーブです。
乾燥して香辛料として使う方も多く、庭などでも比較的育てやすいのが特徴です。
バジルに含まれている主な成分
バジルの成分は90%が水分です。主な栄養素はビタミン、ミネラル、鉄分、食物繊維、亜鉛などの栄養素で、多くの種類を含んでいることから、高い栄養価があります。特にBカロチンの含有量が多く、抗酸化作用があるため肌の老化を防ぐ効果が期待できます。
また、カルシウムも含まれているため、骨の組織を作るためはもちろん、イライラを解消する効果も期待できます。
その他にも、殺菌作用が強く免疫力をアップさせるシオネールとオイゲノールとよばれる成分が含まれているため、部屋の抗菌力をアップするためにエッセンシャルオイル(精油)として使用するのもおすすめです。
薬膳としてのバジルの効能
薬膳としてバジルを使用することで得られる効果は、体を温めて胃腸の消化を促進することです。生の葉の香りはフレッシュで爽やかな香りが強く、消化を促進する効果があります。
ハーブティーとして飲むことで胃の調子を整え、胃酸過多や胃炎などの炎症を抑えて胃もたれの軽減に役立てることができます。また、カルシウムが含まれていることから、イライラを解消して精神をリラックスさせる効果も期待できます。
香りの特徴とリラックス効果
バジルの香りは、ほどよいスパイシーさと甘さが特徴で、心のバランスを整えてイライラや不安などの精神的な落ち込みにも働きかけると言われています。
これは、エストラゴール、リナロールとよばれるストレスを軽減する成分がバジルに含まれているためで、神経のバランスを整えて疲労を回復し、心の不調を取り除く効果が期待できます。
また、集中力を高めたいという時や、脳が疲れた時などには、香りを嗅ぐことで高い効果を得ることができます。
妊婦さんは摂りすぎに注意
薬草としての効能があるバジルですが、妊婦さんやアレルギー体質の方は、摂りすぎに注意が必要です。バジルには子宮収縮作用があるといわれているため、たくさんの量を摂取することによって早産のリスクが高まってしまうことがあります。
特に、妊娠初期の妊婦さんはリスクが高いため、控える必要があります。たとえ少量であっても、毎日少しずつ食べることはせず、なるべく控えるようにしましょう。
[2]ハーブティーで楽しむ
消化器系や胃腸が弱い方や、気持ちが落ち込みがちな方は、バジルが含まれたハーブティーを飲むことで、症状を軽減する効果が期待できます。ハーブティーなら好きな時にいつでも飲むことができるため、食欲がない時や水分補給として飲むのもおすすめです。
バジルティーは胃腸の負担を軽減
バジルはお茶として飲むことで消化を促す作用があるため、食後の胃もたれなどの胃腸の症状に効果を発揮します。普段から胃腸機能が気になっている方や、外食などで食べ過ぎてしまった時などは、消化吸収を促す作用のあるバジルティーを飲むことで、胃腸機能の回復に役立てることができます。
スパイスの香りは食欲促進効果があるといわれているため、病み上がりなどの回復期に飲むのもおすすめです。
イライラを解消してリラックス
イライラしてしまったり不眠症などの症状がある方は、バジル特有のスパイスの香りとカルシウムの成分により、緊張をほぐしてリラックスすることができます。
カルシウムだけでなく、カルシウムの吸収を助けるビタミンKといわれる成分がバジルに含まれているため、カルシウムを効率良く摂取したい方にもおすすめです。
ストレスを軽減してリラックスしたい方はもちろん、抗酸化作用で肌の調子を整えたい方にもおすすめのハーブティーです。疲れた時や集中力をアップしたい時などは、スパイスの香りで気分転換をし、モチベーションをアップさせましょう。
[3] エッセンシャルオイル(精油)の使用方法
エッセンシャルオイル(精油)としてバジルを使用する場合は、ストレスの軽減やリラックス効果を得たい時はもちろんですが、抗菌作用が含まれることから、ニキビなどの症状の改善に役立てることができるといわれています。
頭痛やイライラを解消してストレスを軽減
バジルのエッセンシャルオイル(精油)は、甘みの中にスパイシーな香りが広がるのが特徴で、軽い香りと重みのある香りがバランスよく融合された複合的な香りが特徴です。甘いスパイスの香りを嗅ぐことで感覚をほぐして緊張を和らげ、ストレスからくる頭痛などの症状を和らげる効果が期待できます。
集中力が必要な時はリフレッシュすることができますし、長時間パソコンなどで目が疲れている方は、入浴時に数滴垂らすだけでもリフレッシュすることができます。
しかし、肌に直接触れると刺激になる場合はあるため、薄めてから使うようにしましょう。
生理痛を和らげる効果も?
バジルの成分は下垂体や副腎を刺激し、自律神経のバランスを整える作用があると言われています。不安やストレスを解消し、気持ちがリラックスすることで、ネガティブな気持ちを軽減する効果が期待できます。
女性は生理周期によって気持ちが落ち込んだりすることもありますので、神経質になってしまったり、イライラすることもあるかもしれません。
バジルには通経作用があるため、月経不順や生理痛の症状を和らげる働きがあります。気持ちを落ち着かせてリラックスしたい時にアロマの香りでリラックスするのもおすすめです。
抗酸化作用で肌や髪のケアに役立てる
肌の老化を促進するといわれているのが、活性酸素です。活性酸素が体内に取り込まれることで、細胞を傷つけたり肌や髪の毛の老化を促進するといわれています。活性酸素の働きを抑えるために必要なのが、抗酸化作用のあるビタミンなどの成分です。
バジルはビタミンが豊富で抗酸化作用があるため、スキンケアに使用することで肌や髪の毛のケアに役立てることができます。エッセンシャルオイル(精油)として使用されるバジルリナロールには殺菌消臭効果があることから、皮脂による菌の発生を防ぎ、ニキビの解消に役立てることができます。
アロマの精油を使ったおすすめのブレンド法
バジルと相性の良いアロマは、柑橘系やフローラル系などのフルーティーな香りです。バジルは香りが強いため、ブレンドするときは少なめに入れることがポイントです。
ストレスを軽減してリラックスしたい時はローズやベルガモットと一緒に、生理痛の軽減に役立てたい時はクラリセージやゼラニウムと合わせるのがおすすめです。
お風呂に入れる場合は3滴以内を目安にし、ローズやレモンなどの癒し効果の高い香りと組み合わせることで、睡眠不足の解消につなげることができます。
[4]バジルシードの効果
バジルシードという言葉を聞いたことがありますか?バジルの種に含まれる成分には、便秘解消などの女性に嬉しい効果があります。
バジルシードは料理などでも使うことができるため、サラダや炒め物などとして食べることで、生活習慣予防に役立てることができます。
水分を含むと30倍に膨れることから、満腹感を得やすく、ダイエット食品としても注目されています。
種に含まれる成分
バジルシードには食物繊維、タンパク質、オレイン酸が豊富に含まれています。食物繊維は水を吸うことで膨れ上がる性質を持っていることから、腸内環境の改善に役立てることができます。タンパク質の中には必須アミノ酸がバランスよく含まれているため、代謝を上げて血行を良くする効果が期待できます。
また、オレイン酸は植物油脂の一種ですが、健康だけでなく美容にも効果があるといわれているため、バジルシードを食べることで良質な脂質を摂取することができます。
便秘や肥満予防に
便秘の解消に役立つことができる大きな理由は、30倍に膨れる食物繊維のためです。女性は便秘に悩まされる方も多いかもしれませんが、バジルシードは水分を含んで膨らむ性質があるため、腸の中に溜まった老廃物をスムーズに排出するデトックス効果が期待できます。
脂っぽい料理が好きな方や肉類を普段から食べる方は、脂質の摂取により悪玉菌が増えがちになります。バジルシードを食べることで便秘解消につながるほか、満腹感を得られることで肥満防止にも役立てることができます。
低カロリーで生活習慣予防
バジルシードは100gに対して100kalと、低カロリーなのが特徴です。低カロリーで腹持ちが良いため、食べ過ぎを防止して生活習慣予防にも効果を発揮します。ヨーグルトと一緒に食べればおやつ代わりにもなるため、間食のカロリーが気になる方にもおすすめです。一度に食べ過ぎてしまうとお腹が膨れてしまうため、1回の量は小さじ1杯を目安にするのがよいでしょう。
香辛料で料理にも
バジルシードはヨーグルトと一緒に食べることももちろんですが、サラダに入れたり、炒めたりしてもおいしく食べることができます。水分を含んで大きくなるため、ホットケーキやクッキーなどの材料に入れることでカロリーを抑えることができます。
また、スパイスとして香辛料代わりに使うことで、不足しがちな食物繊維を効率良く摂取することができます。魚や肉料理などの味付けとして、ブラックペッパーなどと一緒に使うのもおすすめです。
[5]バジルの驚きの効能で気持ちをリラックスしよう
バジルには高い栄養価はもちろんですが、エッセンシャルオイル(精油)として使用することで高いリラックス効果を得ることができます。
料理として使う方も多いかもしれませんが、ハーブティーやバジルシードなど、普段の生活に積極的に摂り入れることで、不足しがちな栄養素を補うことができます。
スパイスと甘みのあるバジルの香りに癒されて、ストレスフリーになりましょう。
※アロマオイル(精油/エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
アロマオイルは医薬品ではないため、「治療」できるものではありません。ここに掲載されている内容は精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。症状がひどい場合は医療機関を受診することをおすすめいたします。実際にアロマの香りに癒されるという方はたくさんいます。自分の体の状態や気分に合わせて上手に取り入れてくださいね。