恥垢の取り方を知りたい!正しいデリケートゾーンの洗い方&ケア方法を解説【医師監修】
恥垢の取り方に悩んでいませんか?本記事では、デリケートゾーンの正しい洗い方とケア方法を詳しく解説。効果的なテクニックで、清潔で健康的なデリケートゾーンを維持しましょう。自信に満ちた毎日のためにぜひチェックしてくださいね。
2024年09月20日更新
記事の目次
洗うだけで取れる?恥垢とは
「毎日きちんと洗っているのに、次の日には白いカスが付いている…」
こんな経験はありませんか?
気になるその白いカスは「恥垢(ちこう)」と呼ばれています。
恥垢とは、デリケートゾーンに溜まった垢のこと。
でも、なぜこんなにしつこく、多く溜まってしまうのでしょうか?
そもそも恥垢は、私たちの体から日々排出されるさまざまな分泌物が固まって溜まったものです。
具体的には、以下のようなものが混ざり合って形成されます。
- 排泄物
- 経血
- おりもの
- 汗
- 皮脂
さらに女性のデリケートゾーンは複雑な構造をしているため、これらの分泌物が溜まりやすい場所がいくつかあります。
▼恥垢がたまりやすいスポット
- 大陰唇と小陰唇の間
- 小陰唇の内側
- クリトリス包皮の内側
恥垢には油分が混じっているため、シャワーのお湯だけでは完全に落としきれません。
このような要因が重なって恥垢が溜まってしまいます。
だからこそ大切なのがデリケートゾーンの洗い方です。
わざわざ特別なケアをする必要はありません。普段の入浴時に、体やデリケートゾーンを洗う際に一緒に取り除けば十分です。
大切なのは、正しい洗い方をマスターすること。
きちんとしたケア方法を身につければ、清潔で快適なデリケートゾーンを維持できます。
監修者からのメッセージ
この記事の監修
「恥垢について細かく触れましたが、実際は恥垢の多い方、元々ほとんど無い方と個人差はあるものです。正しいお手入れで自分に快適に過ごすことが一番ですね。」(沢岻先生)
溜まりやすい恥垢を正しく取り除くメリット
恥垢を正しく取り除くことには、実はたくさんのメリットがあります。
- ニオイ対策になる
- 感染症予防になる
- 自信に繋がる
ここで詳しく見ていきましょう!
ニオイ対策になる
デリケートゾーンは下着や生理用ナプキンなどでの蒸れにより、特有の嫌なニオイが発生しやすい部位です。
ツンとするニオイや尿に近いニオイ、生臭いニオイなどに悩まされることがあります。
ニオイの主な原因は、恥垢が酸化して雑菌のエサとなり、その雑菌が汗や皮脂を分解する際に不快なニオイを発生させるため。
健康的な膣は一般的に無臭か、ヨーグルトに近い少し酸っぱい臭いがする程度です。
恥垢を適切に取り除き、デリケートゾーンを清潔に保つことが、ニオイ予防の第一歩になります。
感染症予防になる
まず覚えておきたいのは、デリケートゾーンに恥垢がたまっても、正常な範囲内であれば膣の自浄作用が働いているということ。
ですが適切なケアを怠ると、恥垢の蓄積が進み、細菌が増殖しやすくなることがあります。
細菌が増殖すると、細菌性膣炎やカンジダ症、クラミジアなどの感染症のリスクが高まるかもしれません。
普段からデリケートゾーンを清潔にしけおけば、このような感染症のリスクを下げられます。
ただし普段と異なるニオイやかゆみなどの変化がある場合は、自己判断せずに婦人科に相談してください。
自信につながる
恥垢が気になると日常生活やパートナーとの時間に影響が出ることもあります。
「ニオっていないかな…」「垢が残っていたらどうしよう」などと気になっていると、人と会う時やデートの時に楽しめなくなってしまいますよね。
普段から恥垢が溜まらないようなケアをしておけば、そんな心配はいりません。
適切なケアはあなたの自信にもつながります。
効果的に恥垢を落とす、正しいデリケートゾーンの洗い方
デリケートゾーンを清潔に保つには、正しい洗い方を知ることが大切です。
1.専用ソープを泡立てる
2.外陰部(腟口周辺)を洗う
3.肛門周辺を洗う
4.やさしく洗い流す
ここでは効果的に恥垢を落とし、かつやさしくデリケートゾーンをケアする方法を工程ごとに解説します。
1.専用ソープを泡立てる
適量のソープを手に取り、泡立てネットやスポンジなどでよく泡立てましょう。
柔らかく洗い心地のよい泡が、デリケートゾーンへの刺激を抑えてくれます。
デリケートゾーン専用ソープには泡タイプ、リキッドタイプ、保湿にこだわったタイプなど、さまざまな種類があります。
一般的なボディソープや石鹸は、アルカリ性で洗浄力が高いものが多く、デリケートゾーンには刺激が強すぎるため、専用ソープがおすすめ。
シャワーのぬるま湯だけでも十分な場合もありますが、洗っているのに恥垢が気になるなら専用ソープを使いましょう。
おすすめのデリケートゾーン専用ソープ
ラフドット インティメイトウォッシュ
「ラフドット インティメイトウォッシュ」は弱酸性で肌にやさしい、泡タイプのデリケートゾーン専用ソープです。
デリケートゾーンの皮膚に存在する菌のバランスを保ち、潤いを与えながらやさしく洗浄します。
お湯だけではなかなか落ちない恥垢もするっと落とせるので、毎日気になっている方は一度試してみてはいかがでしょうか?
2.外陰部を洗う
外陰部は前から後ろへ向かって洗うのがポイント。
まず大陰唇(だいいんしん)、それから小陰唇(しょういんしん)の順にやさしく洗いましょう。
人差し指と中指を使い、ソープの泡で包み込むような感覚でやさしくなでるようにして洗ってください。
外陰部は複雑な形状をしているため、見えにくい場所に恥垢が溜まりやすいです。
大陰唇と小陰唇の間、小陰唇の内側のしわ、クリトリス包皮の内側などを意識して、指の腹でなぞるように丁寧に洗いましょう。
ただし尿道口と膣口は粘膜部分なので、洗わないようにしてください。
3.肛門周辺を洗う
最後に肛門の周辺を指でやさしく洗いましょう。
肛門を洗いすぎてしまうと、油分が無くなり皮膚のバリア機能が低下してしまうリスクがあります。
そのため熱すぎるお湯を直接当てたり、力を入れて擦ったりしないようにしてください。
指先でサッと円を描くように洗うだけでOKです。
4.やさしく洗い流す
最後に前方から後方に向かって、シャワーやかけ湯を使ってすすいでください。
指でやさしくなでるようにしながら、丁寧に汚れを落としていきましょう。
このときシャワーの水圧が強すぎると、デリケートな粘膜を傷つける可能性があります。
水圧は弱めにし、上方から水を流すようにしましょう。
デリケートゾーン専用ソープを使用した場合は、すすぎ残しがないよう注意してください。
すすぎ残しがあると雑菌の繁殖を促し、不快なニオイやかゆみの原因となる可能性があります。
お風呂上がりに水分を拭き取る際は、やさしく押さえるようにして水分を吸い取ってくださいね。
タオルで強くこすらないよう気をつけましょう。
デリケートゾーンを洗うときの注意点
恥垢を取り除くのには正しい洗い方が重要です。特に注意すべき点は以下の通りです。
- 熱いお湯は使わない
- ゴシゴシこすらない
- 膣内は洗わない
ここでそれぞれ詳しく解説します。
熱いお湯は使わない
デリケートゾーンの皮膚は非常に敏感なので、熱すぎるお湯を使用すると余計な刺激を与えてしまう可能性があります。
高温のお湯は皮膚の自然な油分まで取り除いてしまうので、乾燥を引き起こす原因となることも。
理想的な水温は、体温よりやや低めの35℃~37℃程度。触れたときにほんのり温かいと感じる程度の温度です。
体を温めた後だと、少し冷たく感じるかもしれません。しかしこの温度がデリケートゾーンにはぴったりなので、ぜひ覚えておきましょう。
デリケートゾーンの洗浄は必ずしもソープを使う必要はありません。
ただし恥垢が落ちにくい場合や多い場合は、デリケートゾーンのために開発された専用ソープの使用も検討してみましょう。
ゴシゴシこすらない
デリケートゾーンを洗う際、ゴシゴシと強くこすると、皮膚の色素沈着を促進したり、乾燥を引き起こしたりする可能性があります。
特に、爪を立てて洗うのは厳禁!
爪で皮膚を傷つけてしまう恐れがあります。
刺激の強い石けんの使用も避けましょう。
恥垢が気になる場合でも強くこする必要はありません。
指先でやさしくなでるように洗えば十分です。
膣内は洗わない
デリケートゾーンを洗う際、もっとも重要な注意点は「膣内を洗わないこと」です。
健康な膣には、デーデルライン桿菌と呼ばれる善玉菌が生息しています。
この菌のおかげで、膣内はpH3.8〜4.5の適度な酸性に保たれており、有害な雑菌の繁殖を防いでいます。
これが膣の自浄作用です。
膣内を洗浄すると、この大切な自浄作用を阻害してしまうかもしれません。
それで膣内の環境が乱れると、おりものの異常や陰部のかゆみ、恥垢の増加、不快なニオイなどのトラブルが起こる可能性が高まります。
洗浄は外陰部にとどめ、膣口や膣内には水やソープを入れないよう注意しましょう。
膣の自然な状態を保つことがもっとも健康的なケア方法です。
洗浄後は保湿ケアを。デリケートゾーンを保湿する方法
デリケートゾーンの洗浄後は、適切な保湿ケアをおこないましょう。
実は、この保湿ケアが恥垢の予防にも効果的。
皮膚を適切に保湿することで皮膚のバリア機能を維持し、乾燥や摩擦を防ぐことができます。
その結果、余計なおりものの分泌が抑制され、恥垢の蓄積も抑えやすくなるのです。
ここで具体的なデリケートゾーンの保湿ケア方法を見ていきましょう。
クリームやオイルなどの専用の保湿剤をセレクト
デリケートゾーンの保湿には専用の保湿剤を使用するのがおすすめです。
クリームやオイルなど、さまざまな種類の保湿剤が市販されています。
自分の肌質や好みに合わせて選びましょう。
合成着色料やアルコール類は刺激の原因となる可能性があるため、保湿剤を選ぶ際は無着色・アルコールフリーのものを選ぶのもおすすめです。
新しい保湿剤を使用する際は、まず腕の内側などでパッチテストをするようにしましょう。肌トラブルのリスクを事前に確認できます。
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粘膜部分を避けて塗布する
保湿剤の塗布は、お風呂上がりがベストタイミングです。
体を洗った後、水分を軽く拭き取ったらすぐに保湿を始めましょう。
このタイミングで保湿することで、肌の水分を逃がさずにしっかりと潤いをキープできます。
粘膜部分は自然な状態を保つことが大切なので、塗布する際は尿道口や膣口などの粘膜部分を避けるようにしてください。
清潔な手でショーツラインや大陰唇、肛門周辺にやさしく塗りましょう。
恥垢の取り方に関連するよくある質問
デリケートゾーンのケアについては多くの方が疑問や不安を抱えるもの。
特に恥垢がなかなか取れなかったり、毎日付いていたりすると不安ですよね。
そこでここでは、恥垢の取り方に関連してよく寄せられる質問にお答えします。
恥垢が多い原因は何ですか?
恥垢が多くなる原因はいくつか考えられます。
ひとつは小陰唇の肥大です。小陰唇が通常より大きくなっていると、大陰唇との間に恥垢が溜まりやすくなります。この部分は蒸れやすく、洗浄時も洗い残しが生じやすいのです。
次に、クリトリス包茎の状態。クリトリスの外側にある「包皮」と呼ばれる皮膚が、クリトリス全体を覆っている状態をクリトリス包茎といいます。この状態だと、包皮の内側に恥垢が溜まりやすくなります。
もっとも一般的な原因は不十分な洗浄です。デリケートゾーンを適切に洗浄していないと、当然ながら恥垢が溜まりやすくなります。ただし、過度な洗浄も逆効果になる可能性があるので、バランスの取れたケアが重要です。
恥垢のニオイの原因は?
古い角質や残尿などが恥垢となって蓄積し、そこに雑菌が繁殖して恥垢を分解する過程で、特有のニオイが発生します。
このニオイがチーズやイカに似ているといわれることも。
正しい洗浄と必要に応じた保湿ケアをすれば、恥垢の除去やニオイの軽減に期待できます。
陰部を洗ってもニオイがするのはなぜ?
陰部を洗浄してもニオイが気になる場合、洗い方が不十分だったり、間違っていたりするかもしれません。
デリケートゾーンは構造が複雑なため、表面だけ洗っても汚れが残っていることがあります。特に、しわやひだの部分は注意が必要です。
逆に、強すぎる洗浄も問題になることがあります。過度な洗浄は皮膚を乾燥させたり刺激を与えたりすることで、かえってニオイを強める可能性があるためです。
持続的な異臭がある場合は感染症の可能性も考慮する必要があります。心配な場合は速やかに医師の診察を受けてくださいね。
正しい恥垢の取り方をマスターして自信に満ちた毎日へ♡
恥垢は自然な現象であり、適切な取り方をマスターすることが大切です。
毎日のケアでは、熱すぎないお湯と専用ソープを使い、やさしく丁寧に洗うようにしましょう。
洗浄後の保湿ケアも忘れずに。ただし粘膜部分には保湿剤を塗らないよう注意しましょう。
気になる症状が続く場合は、自己判断せずに婦人科を受診することをおすすめします。
これらの知識と方法を日々の習慣に取り入れ、心身ともに健康で快適な毎日を送りましょう♪