冬の匂いの正体とは?五感をくすぐる冬の香り&おすすめのフレグランス
寒さが増す季節、「冬の匂いがする」と感じたことがある方は少なくありません。なぜ冬には特別な匂いがあるのでしょうか?そして、その魅力的な冬の香りを、もっと身近に感じる方法はないのでしょうか?今回は、冬の匂いの秘密に迫りつつ、日常をもっと豊かにする冬の香りの世界を紹介します。
2024年09月05日更新
記事の目次
冬の匂いってどんな匂い?その正体は?
あるとき、ふと「冬の匂いを感じた」と言っても、周囲の人にあまりわかってもらえなかったという経験はありませんか?
人が思い浮かべる「冬の匂い」は、実はそれぞれ少しずつ違うのかもしれません。
でも、確かに存在する冬ならではの香り。それは何なのでしょうか?
ここからは、私たちの感じる冬の匂いの正体に迫っていきます。
科学的な視点と私たちの感覚、両方の側面から冬の香りの秘密を解き明かしていきましょう。
みんなが感じている「冬の匂い」
「冬の匂い」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
調べてみると、冬にイメージする匂いは千差万別。
たとえば、
- 澄んだ空気が鼻をくすぐる冷たい朝の匂い
- ホッとひと息つける、あたたかいココアやコーヒーの香り
- 帰り道に漂う、どこかの家の夕飯の匂い
- ストーブや暖炉の匂い
など、さまざまな香りがあります。
実は、これらの「冬の香り」には、ちょっとした秘密があるんです。
冬の匂いの正体
驚くことに、冬そのものに特別な香りがあるわけではありません。
私たちが「冬の香り」と感じているのは、「冬ならではの体験や思い出が結びついた香り」なんです。
香りと記憶が密接に結びついて起こるこのような現象には、「プルースト効果」という名前がついています。
フランスの作家、マルセル・プルーストにちなんで名付けられたこの現象、実は私たちの日常にも深く関わっているんですよ。
たとえば、ふと嗅いだ香りで幼い頃の思い出が蘇ったり、大好きな人を思い出したりすることはありませんか?
これがプルースト効果です。
冬の澄んだ空気、暖かい室内、そして季節の食べ物。
このような空気感や匂いが、私たちの中の「冬」という記憶を呼び覚ましているんですね。
雪の匂いの正体は?
「雪の匂いがする」なんて言葉を聞いたことはありませんか?
実は、雪そのものは無臭なんです。でも、私たちが「雪の匂い」と感じているのには、ちょっとしたカラクリがあります。
▼雪が降ると起こること
①気温が下がってニオイを感じにくくなる
②その後、湿度が上がって嗅覚が敏感になる
③冷たい空気で、鼻の中の神経が刺激される
これら①~③の変化が組み合わさって、私たちの脳が「あ、雪の匂いだ!」と感じるといわれています。
冬の香りを楽しめる花々や木々
寒い季節は花が少ないイメージがありますが、実は冬にこそ咲く、香り高い花々があります。
厳しい寒さの中で私たちに春の訪れを感じさせてくれる、まさに自然からの贈り物。
そんな冬の花や木をご紹介しましょう。
ロウバイ
ロウバイ(蝋梅)という名前を聞いたことはありますか?
黄色い小さな花を咲かせるこの植物、実は「四大香木」のひとつです。
蝋細工のような花びらから放たれる甘く爽やかな香りは、冬の澄んだ空気にぴったり。
日本庭園を散歩しているような、凛とした和の雰囲気を感じられます。
スイセン
10月から1月に真っ白な花を咲かせるスイセンは、別名「雪中花」とも呼ばれています。
雪の中でも凛と咲く姿は冬の風物詩とも言えるでしょう。
スイセンの香りは、ほんのりと甘くフルーティー。
春の訪れを感じさせる香りが寒い冬の日々に希望を運んでくれます。
モミの木
クリスマスツリーでおなじみのモミの木。
モミの木は爽やかで清々しい香りがします。この匂いはフィトンチッドという成分によるもの。
モミの木の香りはストレスを感じたときや、ちょっと調子が悪いときによく選ばれる香りでもあります。
冬の寒さも癒してくれそうですね。
ジンチョウゲ
ジンチョウゲ(沈丁花)もロウバイと並ぶ四大香木のひとつで、冬の終わりから春にかけて咲く花です。
その強く甘い香りは、遠くまで漂うほど。
冬と春の境目に咲くこの花は、季節の変わり目を感じさせてくれる、自然からのサインとも言えるでしょう。
冬の匂いを楽しめる香水
寒さが厳しくなる季節こそ、香りで心を温めたいもの。
そこでここからは、冬の雰囲気を見事に表現した香水たちをご紹介します。
これらの香りは、寒い日々に温もりと華やかさをプラスしてくれるはず。
あなたのお気に入りの1本が見つかるかもしれません。
冬の空気を感じる「スノー」(ディメーター)
香り:雪を再現した香り
ディメーター(Demeter)の「スノー(Snow)」は、冬の空気を感じさせるフレグランスとして人気のある香水です。
雪が降り積もる静かな冬の朝をイメージしており、クリーンでフレッシュな香りが特徴です。
寒さと共に感じる澄んだ空気や、雪の中に立つひんやりとした感覚を表現しています。
ダイヤモンドダストが舞っているような静けさと透き通った冷たさを感じます。 軽いので寝香水にも良さそうです。
出典:ディメーター公式サイト
冬のぬくもりを感じる「アンバー エクストリーム」(ラルチザンパフューム)
トップノート:ベルガモット、ラプサンスーチョンティー、スターアニス
ミドルノート:シナモン、ジンジャー、スパイス
ラストノート:ハニー、レザー、タバコ
ラルチザンパフュームの「アンバー エクストリーム」は、冬のぬくもりを感じさせる深みのある香りの香水。
クラシックなアンバーの香りにモダンなアプローチを加えたもので、豊かな温かみとともに官能的なムードを漂わせます。
冬のひとときに、温かくラグジュアリーな雰囲気を演出するのにもぴったりです。
「アンバー エクストリーム」はカラリアでも購入できる!
カラリア(COLORIA)は、香水のサブスクリプションサービス。
毎月好きな香水を選んで自宅に届けてもらえます。
1ヶ月分(約5ml)の香水が専用のアトマイザーに入れて送られるので、使いきれないかもという心配はありません♪
ラルチザンパフュームの「アンバー エクストリーム」もあるので、ぜひチェックしてみてくださいね♪
(2024年8月時点の情報です。)
焚き火の香り「バイザファイヤープレイス」(メゾンマルジェラ)
トップノート:ピンクペッパー、オレンジブロッサム、クローブ
ミドルノート:栗、ガイアックウッド、ジュニパー
ラストノート:バニラ、ペルーバルサム、カシュメラン
メゾンマルジェラの「バイザファイヤープレイス(By the Fireplace)」は、焚き火の温かみと心地よさを香りで表現したユニークな香水です。
心地よいスモーキーな香りと、そのあとに残る甘い香りが特徴で、冬の寒い日に焚き火のそばで過ごすひとときを思い起こさせます。
家でゆっくり過ごす休日や、友人を招いてのホームパーティーにおすすめ。
ちなみに「バイザファイヤープレイス」には同じ香りを楽しめるキャンドルもあり、空間全体をこの温かく包み込むような香りで満たせます。
暖炉を連想させる香り、、納得です。 寒い時期に最高な香水だと思います。
出典:Amazon
冬に合う甘い香り「トレゾァミッドナイトローズ」(ランコム)
トップノート:ローズ、ラズベリー
ミドルノート:ジャスミン、ピンクペッパー、シャクヤク
ラストノート:シダーウッド、ムスク、バニラ
ランコムの「トレゾァミッドナイトローズ(Trésor Midnight Rose)」は、冬にぴったりの甘くて華やかな香りを持つ香水です。
ロマンチックで魅惑的な雰囲気を醸し出すから、冬のフォーマルな場面でも輝きます。
冬のパーティーや特別なディナーの日に身につけたい、華やかで女性らしい香り。
この香水があればどんな場面でも自信を持って過ごせそうです。
ミッドナイトローズが発売された時、魅惑的な名前とボトルのデザインに惹かれて初めて購入。 可憐な大人の女性って感じの甘さが気に入って、以来ずっと愛用してます。 ありきたりなローズの香りではないですよ。甘さの中にややムスクっぽいスパイシーさも感じます。 アタシはクロエやディオールのプアゾン(紫)も好きなので、そういう系の香りが好きな方にはお勧めです。
出典:楽天市場
冬にぴったりな香水をもっと知りたい方は、ぜひこちらの記事も読んでみてください♪
お部屋に冬をもたらすキャンドル
寒い夜、ゆらめく炎と共に広がる香り。
キャンドルは、お部屋全体を冬の雰囲気で満たしてくれる素敵なアイテムです。
ここでは、冬の夜を特別なものにしてくれる、おすすめのキャンドルをご紹介します。
焚き火キャンドル「ウッドウィック」シリーズ
WoodWick ウッドウィック ジャーM アロマキャンドル 55時間 キャンドル 焚火 友人 お祝 おしゃれ 人気 ギフ…
「ウッドウィック」シリーズは、木製の芯を使用することで、燃える際にパチパチと音を立てるユニークなキャンドルです。
木製の芯が燃えるときに出る音が、焚き火の雰囲気をリアルに再現しています。
香りのバリエーションが豊富なので好みのものが見つかるはず。
冬の夜、好きな本を片手にソファでくつろぐ時間や、大切な人と静かに語り合うひとときにぴったりです。
テレビで紹介されていて夫が気に入ると思い購入しました。 いい香りで、何より木芯の燃える音がとても良く喜んで貰えました。 良心的な値段で、また他の香りも試してみたいと思いました。
出典:Amazon
ホリデーシーズンに。ディプティク「ポマンデール」
フランスの高級フレグランスブランド、ディプティックの「ポマンデール」は、クリスマスシーズンを思わせる温かみのある香りが特徴です。
名前の「ポマンデール」は、フランス語で「ポマンダー(香りを持つ球体)」のこと。
ポマンダーは、昔から香りを楽しむために使われてきた、オレンジにクローブを刺した伝統的な香りのアイテムです。
このキャンドルは、そんなポマンダーの温かみのあるスパイシーでフルーティーな香りを再現。
冬のホリデーシーズンにぴったりの香りをお部屋に届けます。
冬の匂いに関連するよくある質問
冬の匂いについて、みなさんはどんな疑問をお持ちでしょうか?
ここでは、よくある質問にお答えしながら、冬の香りの魅力をさらに深掘りしていきます。
季節によって匂いがする理由は?
季節によって匂いが異なって感じられる理由は、主に以下の3つの要因が関係しています。
①気温と湿度の変化
冬は気温が低く空気が乾燥しているので、夏とは異なる香り分子が空気中を漂いやすくなります。
②植物の生態サイクル
季節ごとに咲く花や実る果実が変わるため、自然の香りが冬になると変化します。
③行動パターンの変化
私たちは特定の季節の記憶と結びついた香りをより強く感じる傾向があります。
冬はストーブを使ったり温かい食べ物を好んだりと、夏とは異なる行動を取るので、それが「冬の匂い」として記憶に残っていることがあります。
冬はなぜ甘い香りがするのでしょうか?
冬に甘い香りを感じやすい理由はいくつかあります。
ひとつは冬ならではの「空気の性質」。
冬の乾燥した冷たい空気は、甘い香り分子を運びやすい性質があります。
次に、冬の食文化の影響もあります。
クリスマスケーキやお正月のお餅など、冬は甘い食べ物を楽しむ機会が盛りだくさん!
甘い食べ物の香りが街に漂うと、それが冬の匂いとして心に残りやすくなります。
また、寒い季節に人々は温かさや安らぎを求める傾向があります。
甘い香りは心理的に温かさや幸福感を与えてくれるので、「冬に身に付けたい」と思われることが多いのです。
冬の香りをもっと楽しむコツはありますか?
まずは日々の生活の中で、意識的に香りを感じる時間を作りましょう。
朝の空気、夕方の街の匂いなど、普段見逃しがちな香りにも注目してみてください。
寒いかもしれませんが、晴れた日の週末などで公園や自然の中で過ごす時間を作り、季節の花や木の香りを楽しむのもおすすめです。
自宅では、冬にぴったりな香水やキャンドルなどを取り入れて、あえて香りを楽しむだけのゆったりとした時間を過ごしてはいかがでしょうか。
あなたの「冬の匂い」を探してみよう♪
寒い季節は憂鬱だと感じる方もいるかもしれません。
しかし冬の香りの世界は思っていた以上に奥深く、魅力的だと感じませんか?
外出するとき、家に帰ってきたとき。
ほんの少し立ち止まって、その瞬間の香りを感じてみてください。
きっと、今までとは違う冬の魅力に気づくはず。
あなたの冬が、香り豊かな素晴らしいものになりますように!