おりものがズボンまで臭うのは病気のサイン?原因やさまざまな症状、受診の目安
「おりものの量が多く、ズボンにまで染みるほど。ニオイも気になる…。これって病気?」そんな悩みを抱えていませんか?この記事では、正常なおりものの定義から異常な症状が出る場合の原因や対処法まで詳しく解説。「これっておかしい?」と思ったら、早めに婦人科に相談しましょう。
2024年09月24日更新
記事の目次
おりものがズボンまで染みる・臭い・色が付いているのは異常?
「最近、おりものの量が増えて、ズボンにまで染みることがある」
「おりものが水っぽくてニオイがキツイ……」
「これって異常なの?」
実は、こうした悩みを抱える女性は少なくありません。
おりものの状態には個人差が大きいため、同じような状況でも病気である場合と、健康な場合があります。
おりものは、ともすれば「汚い」「恥ずかしい」といったネガティブなイメージを持たれやすいもの。
しかしおりものは単なる厄介ものではありません。実のところ、おりものは女性の身体にとって非常に重要な役割を担っています。
まずはおりものの大切な働きや、健康な状態のおりものについてしっかり理解することから始めましょう。
その上で、気をつけるべき異常なおりものの特徴や、おりものに変化をもたらす病気についても知っておくことが大切です。
監修者からのメッセージ
この記事の監修
「おりものの異常に気づいたら、自己診断や放置をしたりせずに、まずは産婦人科を受診することをおすすめします。
おりものの異常は早期治療が大切です。
日頃から自分のおりものの変化に注意を払い、自分にとって正常なおりものの状態を把握しましょう。
変化に気づきやすくなり早期発見につながります。」(清水先生)
そもそもおりものとは?
おりものとは、卵管や子宮、膣などの生殖器官から分泌される液体のことです。
これに、古い細胞などの老廃物や、外陰部の皮脂腺から出る汗などが混ざり合っていて、ややネバつきがあるのが特徴です。
上から下へと流れ出てくるものであることから「おりもの」と呼ばれています。別名「こしけ」や「帯下(たいげ)」と言われることも。
健康な状態のおりものは、透明あるいは乳白色で、少しとろみのあるのり状です。そして、ほのかに酸味を帯びたニオイを感じるのが一般的。
このニオイの正体は、デーデルライン桿菌という善玉乳酸菌の働きによるものです。おりものが付着した下着が、時間の経過とともに黄ばんでくることもあるかもしれません。
しかしこれは正常なおりものでも起こり得る変化です。過剰に心配する必要はありません。
おりものが多すぎるときの目安は?正常な量はどのくらい?
おりものの量について、一概に正常な範囲を定めるのは実はとても難しいです。
理由は個人差が非常に大きいため。
1日に何度もおりものシートを取り替える必要がある女性もいれば、そこまで頻繁ではない方もいます。
そしておりものが多いからといって、必ず病気であるとは限りません。逆に量が少なくても、病気のサインが出ている場合もあります。
だからこそ一般的な基準を知るよりも、自分自身の通常のおりものの量や状態を把握しておくことが何より大切。
いつもと違う変化に気づいたときに、適切に対処することが肝心です。
ただしおりものの量が異常に多く、おりものシートでは吸収しきれないほどなら、一度婦人科での相談を検討しましょう。
周期ごとの自然な変化を知っておこう
おりものの量や状態は、生理周期やライフステージによっても自然に変化するものです。
自分にとっての正常なおりものを理解するには、こうした周期的な変動についても把握しておきましょう。
妊娠中は、卵胞ホルモンの分泌量が増加する影響で、おりものの量が多くなる傾向があります。赤ちゃんを守るための自然な変化だと言えるでしょう。
一方、更年期と呼ばれる閉経前後の時期、つまりおおむね45歳から55歳ごろには、おりものの量が徐々に減少していきます。
これはホルモンバランスの変化に伴う、自然な老化現象の一環です。
個人差はありますが、多くの女性では40代頃よりおりものの量が少しずつ減り始め、閉経を迎えると急激に少なくなることが多いようです。
「子宮腟部びらん」の可能性
おりものの量が多いものの、色やニオイに異変がなく、外陰部の痒みもないケースでは、「子宮腟部びらん」が原因である可能性があります。
「子宮腟部びらん」とは、子宮の入り口にあたる部分が赤く見える状態のことです。
これは、子宮頚部(子宮の入り口部分)の内側を覆う子宮頚管粘膜が、外側に向かって広がってきた結果生じるもの。
これは一般的に病的なものではなく、女性ホルモンの分泌が活発な時期に多く見られる生理的な現象です。程度には個人差があり、さまざまな状態があります。
大人の女性のほとんどに見られることから「子宮腟部びらん」自体は特に心配はありません。
しかしおりもの増加の原因が問題のない「子宮腟部びらん」なのか、あるいは何らかの病的な変化によるものなのかを見極めるのは医師でなければ難しいもの。
不安を感じるようでしたら迷わず婦人科を受診し、専門家の判断を仰ぎましょう。
おりもののデイリーケアには専用のソープを
実は、デリケートゾーンは特に敏感な部分なので、普段使っているボディソープでは刺激が強すぎるかもしれません。
それがかえって、おりものの量やニオイの原因になっているのかも。
そこでおすすめなのが、デリケートゾーン専用の洗浄料です。
デリケートな肌のpHバランスに配慮して作られているから、肌にやさしく、おだやかに汚れを洗い流せます。
気になるニオイを防ぎながら、肌への負担も最小限に抑えられるから、一石二鳥!
デリケートゾーン専用ソープ「ラフドット インティメイトウォッシュ」の最大の魅力は、そのふわふわマシュマロ泡。
柔らかく滑らかな泡が、デリケートな肌を包み込み、刺激を抑えつつ汚れを落とします。
さらにスイートブーケ、ピュアムスク、リラックスバーベナ、無香料といった4つの香りから選べるのもうれしいポイント。
香り付きでも天然成分を使用しており、人工香料や合成保存料を含まないため、敏感肌の方も使えます。
尿漏れみたいだと危険?おりものの異常5つのサイン
おりものが多くて、ズボンにシミができてしまう…。ニオイも気になって、周囲の人に気づかれないか不安…。
そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
実は、おりものの変化は、体からの大切なメッセージかもしれません。しかし、どのような変化が異常なのか判断が難しいですよね。
ここからは、おりものの異常を見抜くための5つのサインについてご説明します。
おりものの量が増えた
通常、排卵期のおりものは分泌量が多く、生卵の白身のように透明で粘り気があるのが特徴です。
しかし、それ以外の時期におりものが明らかに増加しているときは、病気のサインかもしれません。
特に、量の増加に加えて、色やニオイ、形状に変化があったり、かゆみや痛み、発熱を伴ったりする場合は要注意。こうした症状がある場合は、早めの受診が推奨されます。
また、本来おりものがほとんど分泌されない思春期以前や閉経後に量が増えるのは、異常を示す重要なサインです。
多量でなくても平常時と違うと感じる変化があれば、医療機関への相談が望ましいでしょう。
ニオイが生臭い・きつい
おりもののニオイがいつもと違う、アソコから生臭いニオイがする…そんなときは、何か問題が潜んでいる可能性があります。
ニオイの感じ方には個人差があるので、自分で確認するのは難しいかもしれません。
ただしおりものが異臭を放つ場合、腟内で異常な細菌が増殖している可能性が考えられます。
ニオイの変化に加えて、色の異常、外陰部のかゆみや痛みを伴う場合、膣トリコモナス症などの性感染症の可能性も。放置すると発熱や腹痛を引き起こすこともあるので注意が必要です。
またタンポンやコンドームなどを取り出し忘れると、ムッとするような腐敗臭がすることがあります。
ニオイに関して不安があるときは早めに婦人科を受診しましょう。
べたべたして気になる
おりものがベタベタしている……。そんなときは排卵日の前後である可能性があります。
生理周期のうち排卵期には精子が子宮内に侵入しやすいよう、卵の白身のような透明でねばりけのある、糸を引くようなおりものが増加。
このような状態は通常2~3日ほど続きます。
ベタベタしたおりものが気になるときは自分の生理周期を確認してみましょう。
ただしベタつきが強すぎて日常生活に支障をきたすほどなら、一度婦人科で相談してください。
水っぽくてサラサラする
生理終了後から約1週間、卵胞期と呼ばれる時期には、おりものが透明でサラサラとした水っぽい状態になることがよくあります。
これは身体の自然な変化の一部なので、心配する必要はありません。
ただし、いつもより明らかに多量の水っぽいおりものが見られる場合は、クラミジア頸管炎などの病気が潜んでいる可能性も考えられます。
普段と違う急な変化があったときは、念のため婦人科で診てもらうことをおすすめします。
白い塊が混ざっている
健康的なおりものでも透明から乳白色をしており、ショーツに付着してしばらくすると、白っぽい塊のように見えることがあります。
これは空気に触れて乾燥したためなので、特に問題はありません。
しかし、おりものに酒粕やカッテージチーズのような白い塊が混じっていて、さらに外陰部や膣内のかゆみを感じるなら要注意です。カンジダ膣炎の可能性が考えられます。
このような症状に気がついたら、自己判断で対処するのは避けましょう。迷わず婦人科を受診し、医師の診断と適切な治療を受けることが重要です。
おりものは「色」も要チェック!色の見分け方
体からのサインが出ているときは、量やニオイと同時に色にも変化が出ている場合があります。
おりものの量やニオイが気になるときは色もチェックしてみましょう。
ここで、おりものの色の見分け方を紹介します。
黄色や黄緑色をしているとき
おりものが黄色や黄緑色を呈している場合、白血球や細菌が多く混じっている可能性があります。
これは膿性のおりものと呼ばれ、黄白色から黄色っぽい色調が特徴的です。
このような色のおりものが見られるときは、外陰部のかゆみや下腹部の痛みを伴うこともあります。
さらに、生臭いニオイが感じられることも。
こうした症状が現れた場合、細菌性膣炎や淋菌感染症、膣トリコモナス症、性器クラミジア感染症などの可能性が考えられます。
放置すると感染が広がったり、不妊の原因になったりする恐れがあるため、必ず婦人科で診てもらうようにしましょう。
白いとき
排卵期が過ぎた後の黄体期から生理前にかけて、おりものの色が白っぽくなっていくのは自然な変化です。
また、妊娠初期に白いおりものが増えることもあります。
しかし、おりものにぽろぽろとした白い塊が混じっていたり、粥状やヨーグルト状になっていたりする場合は注意が必要です。
特にかゆみを伴っているなら「膣カンジダ症」かもしれません。婦人科を受診し医師の診断を受けましょう。
血が混じって茶色やピンクのとき
おりものの中に赤い血液が混ざっていると、おりもの全体がピンク色や茶色っぽい色調になることがあります。
茶色いおりものは、生理の直前や直後によく見られる変化のひとつです。
またピンク色のおりものは、主に妊娠初期の着床出血でも起こり得ます。
しかし、それ以外のタイミングで血液の混じったおりものがある場合は、不正出血を起こしているかもしれません。
不正出血は、子宮がんや子宮頸管炎、子宮頸管ポリープなどの婦人科疾患の症状として現れることがあります。
閉経後の女性だと、女性ホルモンの減少により萎縮性膣炎を発症していることも考えられます。
たとえ一時的な出血であっても、自己判断は避けて婦人科で相談しましょう。
おりものに変化が出る7つの病気
おりものの異常は、さまざまな病気のサインかもしれません。中には、放置すると重篤な状態につながるものも。
そんな病気のことを知っておけば、もしものときも慌てずに済みます。
そこでここからは、おりものの変化が現れる可能性のある7つの病気をご紹介します。
淋病(淋菌感染症)
淋菌感染症は、世界的に蔓延している性感染症のひとつで、近年その患者数は増加傾向にあります。
原因は性行為による淋菌(Neisseria gonorrhoeae)という細菌の感染です。
男性が淋菌に感染した場合は比較的激しい症状が現れることが多くあります。
女性の場合は子宮頚管炎となることもあるものの、ほとんど無症状のケースが多いのが特徴です。そのため、感染に気づかないまま過ごしてしまう女性は少なくありません。
ただしおりものが黄緑色で濃くなり、量が増える場合があります。
さらに、不正出血や外陰部の軽いかゆみ、腫れが見られることも。加えて、頻尿や排尿痛といった膀胱炎に似た症状が出ることもあります。
性器クラミジア感染症
クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマティス(Chlamydia trachomatis)という細菌が原因で起こる性感染症。日本でもっとも多く見られる性感染症です。
感染しても目立った自覚症状があまり現れません。そのため診断や治療に至らないケースが多いのが特徴です。
男性の場合、尿道からの感染により急性尿道炎を発症しますが、症状は淋菌感染症より軽度です。前立腺炎や精巣上体炎を起こすこともあります。
一方、女性はまず子宮頚管炎を発症し、その後、感染が子宮内膜や卵管へと波及。子宮内膜炎、卵管炎、骨盤内炎症性疾患、肝周囲炎などを発症することがあります。
クラミジア感染症によるおりものの異常は、水っぽくサラサラとしたおりものが増加することです。
ただし症状が出にくいのも特徴で、おりもの量もたいしたことのない変化だと思われることもあります。
膣トリコモナス症
膣トリコモナス症は、トリコモナス原虫(Trichomonas vaginalis)が原因で起こる膣炎です。
女性の場合、この原虫が膣や子宮頚管に寄生して感染します。
主な感染経路は性交渉ですが、性交渉以外でも、下着やタオル、便器、浴槽などを介して感染することも。
男性の場合ほとんど症状が現れませんが、まれに尿道炎を起こすことがあります。
一方、女性では陰部のかゆみや膣の発赤、圧痛などの症状が現れます。また、性交痛を感じることもあります。さらに、膀胱に感染が及ぶと、排尿痛を伴うことも。
おりものは生臭いにおいを放つ、緑色や黄色の泡状のおりものが大量に分泌されるようになります。
膣カンジダ
カンジダ症は、皮膚や口腔内に常在する真菌(カビの仲間)であるカンジダ菌が原因です。
この菌が膣内で異常増殖した場合「膣カンジダ」と呼ばれます。
疲労やストレスなどで身体の免疫力が低下したり、ホルモンバランスが乱れたりしたときに、カンジダ菌が増殖して発症。
治っても再発を繰り返しやすい点も特徴です。
膣カンジダの症状は、外陰部のかゆみや発赤、発疹、膣のヒリヒリとした感覚や熱感、排尿時の痛みや性交時の痛みなどが挙げられます。
おりものは白っぽくなったり、カッテージチーズや酒かすのような見た目になったりすることが。
軽度の膣カンジダであれば、膣本来の自浄作用により自然治癒することもあります。
ただしたとえ軽度であっても、医療機関で適切な治療を受けた方が短期間で確実に治りやすいです。
子宮頸管炎
子宮頸管炎は、子宮の下部で膣につながる細い部分である子宮頸部に炎症が起こる病気です。
大腸菌やブドウ球菌、淋菌、クラミジアなどが原因菌として知られていますが、それ以外の病気が原因となるケースもあります。
子宮頸管炎の症状は原因となる菌の種類によって異なります。淋菌やクラミジアが原因の場合、自覚症状があまり現れません。
初期段階ではおりものの量が増加し、病状が進行して悪化してくると、悪臭を伴う膿のような性状の、黄色から黄緑色のおりものが大量に分泌されるようになります。
また、不正出血や下腹部の痛みがあったり、性行為後に出血が見られたりすることもあります。
子宮頸管ポリープ
子宮頸管ポリープは、子宮の入り口である頸管にキノコ状の良性腫瘍ができる病気です。
この病気は主に妊娠を経験した30代から50代の女性に多く発生します。
明確な原因はわかりません。女性ホルモンの影響や、細菌感染による炎症などが関係していると考えられています。
通常、子宮頸管ポリープは無症状で、痛みを伴うことはありません。
しかしポリープの組織は非常に脆弱で傷つきやすいため、運動や性行為、いきみなどの刺激で出血を起こす可能性があります。
この出血が原因で、不正出血が起こったり、おりものの量が増えたり、血が混じったりするなどの症状が現れるケースも。
ポリープが感染を起こしている場合は、膿が混ざって黄色っぽくなったおりものが見られることもあります。
子宮頚がん
子宮頚がんは、女性の子宮の入り口部分である子宮頸部に発生する「がん」です。
乳がんに次いで若い女性に2番目に多いがんとして知られています。
子宮頚がんの主な原因はヒトパピローマウイルス(HPV)の感染です。
子宮頚がんの前段階である異形成の状態では、特に目立った症状は見られません。
しかし、がんが進行していくに従って、さまざまな症状が現れ始めます。
おりものの異常としては、膿のようなおりもの、濃い茶色のおりもの、水っぽいおりもの、粘液の増加が見られるかもしれません。
不正出血や性交時の出血が見られるケースもあります。さらに進行すると、下腹部や腰に痛みが広がることも。
子宮頚がんは、早期発見・早期治療が非常に重要です。初期段階では自覚症状が乏しいため、定期的な検診を受けましょう。
おりものの量・ニオイに関連するよくある質問
おりものの量やニオイについて、気になることはありませんか?実は、多くの女性が同じような悩みを抱えています。
ここで、おりものの量やニオイに関連するよくある質問を見ていきましょう。
おりものがずっと臭いのはなぜですか?
おりものがずっと臭う場合、腟内で異常な細菌が増殖している可能性があります。
本来、おりものはヨーグルトのようなやや酸っぱいニオイがするもの。
おりもののニオイがきつくなる原因で最も多いのは、雑菌の存在です。
雑菌の繁殖を防ぐには、デリケートゾーンを専用の石けんなどでケアして清潔にし、通気性の良い下着を着用するようにしましょう。
ただし生臭い不快なニオイがずっと続くなど、いつもと違う場合は、感染症をはじめとした腟や子宮の病気が潜んでいるかもしれません。
心配な方は婦人科を受診しましょう。
パンツが濡れるほどおりものが出る原因は?
おりものの量は個人差が大きいため、正しい量の基準は存在しません。
しかし、ズボンに染みが作られるほど大量の水っぽいおりものが出ている場合は、体に何らかの異変が起きているサインかもしれません。
生理周期に関係なく、おりものが急に増え大量の状態が続く場合も注意が必要です。
排卵期以外に水っぽいおりものが大量に出るのは、クラミジア感染症や卵巣のう腫などの病気の可能性があります。
おりものシートでは吸収しきれない量や、日常生活に支障をきたすほどの量であれば、早めに病院を受診しましょう。
おりものは通常どんなニオイがしますか?
健康な状態のおりものは、少し酸っぱいニオイがするのが普通です。
これは、女性の膣内が有害な細菌やウイルスの繁殖を防ぐために、酸性に保たれているからです。
ただし、おりもののニオイの感じ方には個人差があります。
ヨーグルトやチーズのようなニオイと感じる人もいれば、薄めたお酢のようなニオイと感じる人もいます。
ニオイに関しては個人差が大きいので、おりものにニオイがあるからといって、必ずしも異常だとは限りません。
気になるようであれば、婦人科や産婦人科で相談してみましょう。
おりものは身体からのメッセージ…気になるときは早めに受診を
おりものは、女性の健康状態を映し出す大切なサイン。私たちの体は、おりものを通してさまざまなメッセージを発しています。
普段のおりものを知り、少しの変化にも気づける目を養うこと。それが自分の身体を守るために何より大切です。
おりものの異常はときに重大な病気の兆しであることも。服の外までにおう・染みるなどの気になる変化を感じたら、ためらわずに婦人科を受診し相談しましょう。
あなたのおりものに耳を澄まし、体の声に素直に向き合うことが、快適で健やかな明日への第一歩です。
監修者からのメッセージ
「デリケートゾーンの適度な清潔を保つことも大切です。
過度な洗浄は避けて、専用のソープを使用して優しく洗いましょう。
女性にとって、おりものは一生の付き合いになります。
些細な変化でも気になることがあれば、躊躇せずに産婦人科医に相談してください。
適切なケアにより快適で健康的な日々を過ごせるようにサポートしていきます。」(清水先生)