靴のニオイの原因とは?今すぐできる消臭対策&身近にある効果的なアイテム
靴の匂いが気になることはありませんか?洗う時間がないという人も多いかと思います。匂いをとるアイテムとして新聞紙や10円玉、スプレーや粉などが挙げられます。本当に効果があるのか気になりますよね。今回は靴の匂いの原因と消臭に効果的なアイテムをご紹介します!
2020年03月02日更新
記事の目次
[1]靴が臭くなるのはなぜ?
そもそも、なぜ靴が臭くなるのでしょうか。悪臭の原因は、「足のニオイ(体臭)」「雑菌」「靴のムレ」の3つに分類することができます。
それぞれに対して適切なケアをしていかないと、ニオイを根本的に解決することはできません。
本気でニオイ対策をするならば、まずは悪臭発生のメカニズムを知り、原因を一つ一つ排除していく必要があります。
汗、皮脂、アカ…雑菌は靴の中が大好き
足にはもともと多くの雑菌が住みついています。雑菌は人間の皮脂やアカを餌とし、汗と体温によって高温多湿の状態になると活動が活発化します。(よく「汗臭い」という表現がありますが、ニオイの正体は雑菌臭であり、汗自体が臭いわけではありません。)
特に通気性が悪い靴を履いていると汗が溜まりやすく、体温も逃げないため雑菌がどんどん繁殖していきます。靴と足の両方を清潔に保たなければ、どんどん臭くなってしまうのです。
湿った靴の中は雑菌の温床!
足の裏は非常に汗をかきやすい場所で、その量は1日にコップ1杯ともいわれています。反対に靴はその形状や素材の性質から、なかなか水分が蒸発しないものが多くあります。
毎日同じ靴を履いていると靴の中が乾燥する暇もありませんから、常に湿った状態となり衛生的ではありません。1日履いた靴は2日休ませ、最低3足をローテーションするのがよいでしょう。
特にブーツなど気密性が高いものは、靴の中に残った水分によって雑菌が繁殖し続け、ニオイがより強くなってしまうこともあります。
靴を乾燥させないまま下足箱に入れてしまうと、カビの原因になったり他の靴にまで影響を及ぼしますので、靴をしまう際は注意が必要です。
ニオイをケアしたいなら、まずは足と靴を清潔に保とう
上でも述べましたが、ニオイのもとは繁殖した雑菌です。足が不衛生だと靴が臭くなり、靴が湿っていると足が臭くなります。
雑菌の栄養源となる足と、雑菌の住処となる靴、どちらも清潔にしなければニオイを絶つことはできません。
特に革靴やブーツは臭くなりやすい!
革靴やブーツは特に臭くなりやすく、履いてから数分で湿度がほぼ100%に…。通気性が悪く、乾燥もしにくいのでよりニオイがこもりやすくなります。
革靴やブーツをよく履く人は特にニオイ対策をしっかりする必要があります。
[2]ニオイを解消する「洗う」「除菌」「乾かす」の3ステップ
ニオイ対策で大切なのは、日常の使用で靴が不衛生になる悪循環を断ち切ることです。
足についた汚れを洗い落とせば靴にニオイはこもりませんし、雑菌の栄養源を断って水分も与えなければ雑菌の増殖は抑えられます。
そうした上で除菌・消臭すれば、より効果的にニオイを撃退することができます。
雑菌の栄養となる、汗やアカを洗い落とそう
一日靴を履いた足は、汗や皮脂で汚れています。足は角質も多く、雑菌の繁殖に適しているため、汚れを放置していると悪臭の原因になります。
また、体質的に足からニオイの元となる毒素を排出しやすい人もいます。
帰宅したらすぐに、足指の間まできれいに石鹸で洗いましょう。また靴下の通気性が悪いと足に湿気がこもりやすくなるため、できるだけ裸足で過ごすのがオススメです。
足と靴についたニオイの原因菌を除菌しよう
ニオイの原因菌対策は、「足に住みついている菌」と「靴の中で繁殖した菌」の両方について行う必要があります。まずは足の雑菌ですが、酸性にとても弱い性質があるそうです。
お湯を張った洗面器にお酢・レモン汁・クエン酸などを大さじ2杯入れ、足を5分間つけるとよいでしょう。
靴の中の除菌には、消毒用エタノール(アルコール)が効果的です。手指の消毒用などで一般に売られているもので大丈夫ですが、変質・変色のおそれがあるので靴表面に液がつかないよう、慎重に作業しましょう。
アルコールは揮発性が高いため、靴の中に残った水分を飛ばしてくれるという嬉しい作用もあります。
布用ファブリーズは靴にはあまり効果がないようです。むしろニオイが中途半端に残ってしまい、薬品の香りと混ざってより臭くなることも…。
革靴には使用できないという点からも、むやみに使用しないほうがよいでしょう。
靴の中を乾燥しやすい状態に保とう
靴をこまめに丸洗いできるのならばした方が良いのですが、素材や形状によっては水洗いが困難な場合もあります。
靴を脱いだら、できるだけ風通しの良い場所に立てかけて、湿気だけでも追い出すようにしましょう。
靴の中に水分が長く溜まっていればいるほど、雑菌が増えてしまいます。乾燥剤などの力を借りる、風を当てるなどの工夫をして、素早く乾燥させるようにしましょう。
同じ靴を2日連続で履かないことも、靴をキレイに保つポイントです。
[3]身近にある!靴の消臭に効果的なもの
靴のニオイ対策にはこまめな足と靴のケアが必要ですが、手軽でないとなかなか続きません。靴専用の消臭剤にお金をかけたくない人もいます。
そんなときは、家にあるものを活用してみましょう。インターネット上にはさまざまな方法が載っていますので、できる方法から試してみてください。
10円玉
銅イオンが殺菌に効果的だといわれています。帰宅後、靴の中に10円玉を入れるだけで消臭効果が!数枚入れておくと良いでしょう。
ただし、カビが生えやすいという難点もあるため、様子を見ながらやってみてくださいね。入れたまま履くのは×です。
ドライヤー
ニオイの分子は熱に弱いため、ドライヤーで熱風乾燥させればニオイと湿気の両方を一気に追い出すことができます。お部屋の換気は必ず行うようにしましょう。
新聞紙
新聞紙をまるめて靴の中に入れておくと、紙が湿気を吸い取り、インクがニオイを消してくれるそうです。数日入れておけば、靴の型崩れを防ぐ効果も期待できます。
お菓子などの乾燥剤
お菓子などについている乾燥剤(シリカゲル)を捨てずに取っておき、靴の除湿剤として再利用する方法もあります。
シリカゲルは、電子レンジやフライパンで加熱して再使用することができます。生石灰は使い終わると二度と効果が戻りませんので注意してください。
脱酸素剤は防カビを目的としており、もともと除湿効果はありません。
[4]手軽に作れて効果抜群!消臭剤を手作りしてみよう
手作りの消臭剤は、意外と簡単に作ることができます。確かな効果があってコスパも高いそうなので、時間に余裕のあるときに挑戦してみてくださいね。
簡単消臭!重曹を小袋に入れて置いておくだけ
お掃除などに便利な重曹は、靴の除湿・消臭にも適しています。靴の中に大さじ1杯の重曹を入れて振り、まんべんなく行き渡らせるという方法もありますが、粉っぽくなるのが難点です。
お茶用の不織布パックを2重にして中に重曹を入れ、さらに通気性のよい袋に入れてゴムやリボンで口を縛れば、見た目も可愛い除湿消臭剤を作ることができます。重曹の交換は2〜3ヶ月を目安に行いましょう。
同じ重曹を消臭目的で再使用することはできませんが、お掃除や洗濯などには問題なく使用することができます。
コーヒーのカスを乾燥させれば、経済的な消臭剤に!?
ドリップコーヒーの残りカスには、不快なアンモニア臭を強力に取り除いてくれるはたらきがあるそうです。
コーヒーカスを天日や電子レンジで十分に乾燥させ、お茶の不織布パックに入れるだけで手作り消臭剤が完成します。
ただし高温多湿に弱くカビが生えやすいので、一度使用したものは捨てて、こまめに取り替えるようにしましょう。
オリジナル消臭スプレーを作ろう
・アロマ消臭スプレー
エタノールの除菌効果と、アロマオイル(ティートゥリーなど)の消臭制菌効果を利用して、手作りスプレーを作ることもできます。
<作り方>
①無水エタノール10mlにアロマオイル20〜30滴を振り混ぜる。
②精製水90mlを少量ずつ入れて、よく混ぜれば完成。
玄関先に置いておき、気になるときに中敷きにシュッと一吹きするだけで簡単にニオイを軽減できます♪
・ミョウバン消臭スプレー
殺菌効果や制汗作用のあるミョウバンと水を使って、消臭スプレーを作ることができます。
<作り方>
①水150mlとミョウバン1gを準備する。
②水にミョウバンを入れてよく混ぜれば完成。
携帯用に持っておけば、外出先でニオイが気になった時に簡単にケアできます。1ヵ月程度を目安に使い切ってくださいね。
次は、市販の消臭スプレーを買う際の選び方のポイントをご紹介します。
市販の消臭スプレーの選び方
①除菌・抗菌作用があるか確認する
靴の中は高温多湿。湿気、垢、皮膚が原因で雑菌が繁殖します。エタノールやイソプロピルメチルフェノールといった成分は除菌に効果的といわれています。
他にも、抗菌効果が期待できる銀イオンやカビを防ぐ効果のある植物エキスが配合されている靴用消臭スプレーもあります。靴のニオイを事前に防ぐことができるのでおすすめです。
②香料を確認する
靴の消臭スプレーには、香りがついているものと無香料のものがあります。香りがついているものは、悪臭と混ざって逆に不快なニオイになってしまう可能性もあるので注意しましょう。
あくまで消臭のために使いたいという方は無香料のものがおすすめです。
③拡散噴射タイプがおすすめ
霧吹きのようにミスト状に出るタイプと押し続けることで広範囲にスプレーできる拡散噴射タイプがあります。
好みもありますが、広範囲にかけることができ、乾きやすい拡散噴射タイプの方が使い勝手が良さそうです◎。
[5]人気の靴の消臭グッズ!おすすめラインナップ
靴のニオイがどうしても取れないとき、手間をかけたくないときには、靴専用の消臭グッズがとても頼りになります。Amazonで売れ筋の商品をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
靴の中に振りかけて防臭する粉タイプ
・Foot Clear(フットクリア)
環境省認定の国家資格「臭気判定士」が監修した魔法の消臭パウダー『フットクリア』。使用されているのは、タルク、ミョウバン、天然鉱物など身体に害のないもので、日本国内で製造されています。
使い方は簡単で粉(フットクリア)を靴の中に振りかけるだけ。
振りかけたあとそのまま靴を履き、時間の経過とともに消臭されていきます。その持続効果はなんと半年!とても経済的です。
・グランズレメディ クールミント
「本当にニオイが消えた!」と評判が高い「グランズレメディ」。使用方法は靴の中に少量を振り入れ、普段どおりに靴を履いて生活するだけです。
簡単なのに雑菌の繁殖を強力に抑制してくれるので、ニオイを根本から除去することができます。
数回の使用で半年近く効果が持続するのも特徴で、安価ではありませんが「買ってよかった」という喜びの声が多く寄せられています。
消臭効果のある中敷タイプ
消臭・抗菌機能を持った中敷きも、手軽で人気の商品です。中敷きが汗やムレを吸い取ってくれるので、靴の中が快適に保たれます。
クッション性があるので適切に使用すれば足の疲れを軽減することができますが、消臭能力及び中敷きとしての効果の感じ方には個人差があるようです。
あまり耐久性が高くないため、1ヶ月を目安に交換する必要があります。
・銀と炭のオドイーター 靴の中敷き・消臭インソール
置くだけ簡単、靴の中に入れるタイプ
一日履いた靴をすばやく乾燥させるのに効果的なのが、靴の中に入れておくタイプの除湿剤です。効率的に水分を取り除くことで雑菌の繁殖を抑えることができます。
この「備長炭ドライペット」は除湿効果が強力なうえ、見た目がジェル状に変化するので捨て時が分かりやすいのが好評です。
繰り返し使用できないこと、3日〜1週間程度で効果がなくなってしまうことから、コスパはあまり高くないようです。
・エステー 備長炭ドライペット くつ用
気になるところにシュッと、手軽なスプレータイプ
・バイオクイーン94 靴・靴下用
「スプレーは手軽でいいけれど、化学薬品には頼りたくない!」という人にオススメなのが、善玉菌の力を利用した「バイオクイーン94」です。
即効性はありませんが、2〜3時間でニオイの元を強力に分解してくれます。
継続的に使用することで、足や靴がニオわなくなるものの、今すぐに効果が欲しい人には物足りなく感じるようです。
・ティーアンドワイ matsukiyo くつとブーツの消臭スプレーAg+ 無香料
銀イオンと天然緑茶エキスで靴のニオイ菌をしっかりカット!パウダー配合で、仕上がりはべたつかず、サラサラ。
速乾性にも優れています。グレープフルーツの種子エキスのおかげで、防菌・消臭だけでなく防カビ効果も◎。
・シューズの気持ち 靴 消臭 スプレー 無香料 プレミアム
化粧品原料を使っているため、肌に触れても大丈夫!靴や靴箱だけでなく、靴下やストッキングにも使えるので万能です。
薬品臭やアルコール臭がしない無香性で、不快なニオイがしないのも◎。
[6]毎日のちょっとした習慣で、靴のニオイを取ろう
いかがでしたか?靴のニオイは、日頃のケアで防ぐことができます。ただし、ニオイの程度や感じ方は人それぞれです。対策方法はたくさんありますので、効果の表れ方や続けやすさなどをよく検討し、自分に適した方法を選ぶようにしましょう。うまくニオイが取れないときは、他の方法も試してみてくださいね。
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