“パリのバー”をイメージした『diptyque(ディプティック)』の新作香水!

パリの老舗香水メゾン『diptyque(ディプティック)』から、創業60周年を記念した新フレグランス「ORPHEON(オルフェオン)」が発表されました!『diptyque(ディプティック)』ゆかりの地、パリ左岸の美しい景色とともにその香りの魅力をご紹介したいと思います。

2021年07月13日更新

香水/フレグランス

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[1]『diptyque(ディプティック)』はサンジェルマン・デ・プレから始まった

日本でも大人気の香水メゾン、『diptyque(ディプティック)』は今年で創業60周年を迎えます。

香りの良さもさることながら、『diptyque(ディプティック)』の世界観ディスプレイが好き、という方も多いのではないでしょうか。

私もその一人です♪

もともとインテリア雑貨から始まったというブランドだけあって、ブティックの内装は香水メゾンの中でも特におしゃれだと思います。

私にとって『diptyque(ディプティック)』は、インテリアに香水をどう馴染ませるか、とか、センスの良い空間作りを学べる場所でもあります。

そんな『diptyque(ディプティック)』の本店は、私が暮らすパリのサンジェルマン・デ・プレ地区にひっそりと佇んでいます。

出典 instagram.com/p/BiEFqshAmXd/

ボトルデザインに記載されている34という数字は、実は本店が所在するパリの住所。

今回ご紹介する新作香水「ORPHEON(オルフェオン)」は、60年前、パリのサンジェルマン・デ・プレ地区に存在した“伝説のバー”、ORPHEON(オルフェオン)へオマージュを捧げた香りなんです。

当時は、この『diptyque(ディプティック)』本店の隣に位置していたそうで、創業者の3人(デスモンド=ノックス・リット、クリスチャンヌ・ゴトロ、イヴ・クエロン)はORPHEON(オルフェオン)に足繁く通っていたそうです。

60周年という記念すべき年に発表されたのは、このORPHEON(オルフェオン)への記憶を呼び覚ますようなウッディノートのオードパルファムです。

今回はこの香りを説明するにあたって、サンジェルマン・デ・プレ地区がいかに文化的な場所であるかを一緒にご紹介したいと思います♪

深い深い「ORPHEON(オルフェオン)」の香り。

それは、古き良きパリの雰囲気が色濃く残る、サンジェルマン・デ・プレ地区の魅力を反映したフレグランスなのでした。

[2]著名な芸術家が愛した街

セーヌ川からすぐの、パリ左岸にあるサンジェルマン・デ・プレ地区は、歴史スポットやハイブランドのブティック、カフェテリアも充実していて、パリを訪れたら必ず行きたいエリアです。

サンジェルマン・デ・プレ地区は今も昔も、著名な芸術家が集まる街でもあります。

フランスが誇る最高峰の国立美術学校、「エコール・デ・ボザール」があるので、周辺はアートギャラリーや画材店が多く軒を連ねています。

「エコール・デ・ボザール」の卒業生にはルノワール、ドラクロワ、モネといった巨匠たちもいるんですよ。

サンジェルマン・デ・プレ地区のシンボルといえば、この教会です。

ロマネスク建築のサンジェルマン・デ・プレ教会は、紀元543年に建築されました。多くの教会があるパリでも最古の教会なんです。

ノートルダム教会も素晴らしいですが、サンジェルマン・デ・プレ教会の荘厳さは別格だと思います。

たくさんの血が流れ、それをそのまま風化させつつ維持するフランス人の熱意ってすごいですよね。

街の雰囲気もここだけ独特というか、中世と現代の狭間にいるような感じがするんです。昼間も楽しいですが、夜はもっと幻想的でカッコいいです。

私もこの辺りにいると感性が刺激されて、不思議と執筆欲が湧いてくることがあります。

『diptyque(ディプティック)』の創業者たちも、ここでクリエイター魂に火が付いたんじゃないでしょうか。

そしてサンジェルマン・デ・プレ教会の向かいには、歴史的カフェ、「レ・ドゥ・マゴ」があります。

この「レ・ドゥ・マゴ」は昔多くの作家が集まった有名なカフェです。

1885年創業の老舗で、アンドレ・ブルトンやルイ・アラゴンなどのシュルレアリストや、ジェイムズ・ジョイス、ヘミングウェイなどの作家、画家のピカソが常連でした。

当時の若きアーティストたちは何者かになろうとして居場所を探し、このカフェにたどり着いたらしいですよ。

歴史的建造物から名もない路地裏まで、全てが絵になるサンジェルマン・デ・プレ地区。こうして多くの人にインスピレーションを与えてきたのでしょうね。

『diptyque(ディプティック)』本店は、そんなサンジェルマン・デ・プレ地区の一角にあります。

今回ご紹介する新作香水、「ORPHEON(オルフェオン)」の舞台となったバーはもう存在しませんが、才能あるアーティストで賑わった場所だったというのは間違いありません!

[3]儚くて深いウッディノート

ノート:トンカビーンズ、シダー、ジャスミン、ジュニパーベリー

『diptyque(ディプティック)』の新しい香り「ORPHEON(オルフェオン)」は、2021年3月15日に発売となったオードパルファムです。

まず私は「カッコいい」「セクシー」「深い」「アバンギャルド」といった印象を持ちました。そして今までの『diptyque(ディプティック)』にはない香りです。

そして「ORPHEON(オルフェオン)」は、実在したバーをイメージしたとのこと。しっかりと“ヨーロッパ的”な要素が入っていて、パリらしいアンニュイさもあります。


出典 出典元URLhttps://www.instagram.com/p/CM4_FEYIN3m/

使われている香料の一つ、ジュニパーベリーはお酒のジンの香りづけに使われるものですし、シダーの香りはちょっと湿っていて、バーによく置いてある木目テーブルの“木の香り”を思い出させるものです。

系統で言うと、『Maison Margiela(メゾン・マルジェラ)』のレプリカシリーズにある「Jazz Club(ジャス・クラブ)」に少し似ていますが、それよりもっと“儚い”感じがします。

懐かしいというより、儚くて遠い。ソープとか、シトラスのように身近にある香りとは正反対の“遠い”香りです。

それは「ORPHEON(オルフェオン)」というバーが、しっかりと“過去のもの”であるということを感じさせてくれるものでした。

1960年代に実在したパリのバーに、現代の私たちがタイムスリップして一晩過ごすような感じ。非現実的で、夢みたいな香りです。

実際「ORPHEON(オルフェオン)」は、まとっていてとにかくカッコいい香りだと思います。ユニセックスタイプですが少し男性寄りで、乾燥している季節の方が綺麗に香るでしょう。

ですが『diptyque(ディプティック)』ファンでも好みが分かれるかもしれません。それほど面白い香りでもあるので、ムエットではなくお肌で直接試すことをおすすめします。

ウッド系の香りがお好きな方や、記憶に残る香水をお探しの方にはぴったりの1本です!

[4]一見の価値ありな新作香水


出典 diptyqueparis.com/ja_jp/

『diptyque(ディプティック)』の最新作「ORPHEON(オルフェオン)」は、ブランドゆかりの街、サンジェルマン・デ・プレに深く関係する香り。

“伝説のバー”、「ORPHEON(オルフェオン)」が人々を惹きつけたように、また“経験したくなる”不思議な魅力にあふれています。

『diptyque(ディプティック)』がお好きな方も、そうでない方も、今回の力作は一見の価値ありだと思います!ぜひ一度チェックしてみてくださいね。

 

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