夏の浴衣に似合う♡1つは持っておきたい往年の名香たち
真夏の日差しが近づいてきました。こんな季節は浴衣でお出かけしたい気分になります。今回は、そんな和装に似合う名香水たちをご紹介します。一見使いづらい香りたちもうまく取り入れて、少しだけ大人になってみませんか。
2021年06月04日更新
記事の目次
[1]浴衣姿でも香水を纏う理由
なんでもいいわけじゃない!浴衣に合う香りって?
いつも使っている香り、お気に入りの香水を使うのももちろん大丈夫ですが、服装に合わせて香りを選べたらより◎!
浴衣と言えば、無難にメイドインジャパンの香水や練り香水を選んでしまいがち。でも、ありきたりの香りはイヤだという方には、あえて海外ブランドの香水をおすすめします。
下記のような香調を選べば失敗もありませんよ。
オリエンタルノート
サンダルウッド、インセンス、パチュリ、オリスなどが主体の香水。温かみがあり、重厚感がある香りですが、トップノートにはシトラス、ミドルノートにはフローラルが使われているため、爽やかさも演出できます。
グリーンノート
ガルバナム、バイオレットなどが主体の香水。少し苦味や青みを感じる草の香り。浴衣の自然感と爽やかさを引き立ててくれます。
浴衣あるある、意外と多いニオイ問題
浴衣って1年のほとんどがたんすの奥にしまわれているもの。家のニオイが染み込んでいたり、カビ臭くなっていたりと、ニオイ問題を感じたことはありませんか?
1年に1度の特別な日、きちんと消臭ケアをして、和装に合う香りを選び、存分に楽しみましょう!
消臭におすすめの香り
香水を纏う前にきちんと浴衣を消臭しましょう。
おすすめは、精油をエタノールと水で薄めたアロマスプレーを使うこと。浴衣を着る数日前に全体にスプレーしましょう。
精油はヒノキ、ハッカなどの和製油がおすすめ。消臭効果と防虫効果が期待できます。
[2]日本美人の味方!誰とも違う浴衣姿を作ってくれる名香3選
浴衣を着るなら和香水や練り香水を使う人が多い中、誰とも違う雰囲気を纏えてこそ本物の日本美人。そんな日本美人を目指すなら、名香の力を借りちゃいましょう♡
名香は香りが強く、使いづらい…まして浴衣になんてハードルが高すぎる!そう感じる方もたくさんいると思います。
しかし、使い方を少し工夫するだけで、驚くほど印象が変わります。
ご紹介する名香たちは、香りマニアなら1度は纏いたい憧れの香り。ぜひこの夏はチャレンジしてみてくださいね。
センセーションを巻き起こした「オピウム/イヴ・サンローラン」
「オピウム」って?
1977年誕生の「オピウム」。オリエンタルノートの代表として、現代も多くの支持を集めている名香です。
“オピウム”とはアヘンを意味し、東洋の神秘的なイメージを髣髴とさせる濃厚な香りです。
ボトルは日本の印籠からインスパイアされたもので、見た目も香りも和装にぴったり。
香りの特徴
オレンジやシナモンから始まり、イランイランやジャスミンの妖艶な香りへと変化します。さらにカーネーションの苦味とスパイシーな刺激が香りに遊び心を加えます。
ベースノートには、サンダルウッドやベンゾイン、インセンス、パチュリを据え、どっしりとしながらも甘く東洋的でじっとりとした夜を演出しています。
おすすめの纏い方
利き手と反対の手首に1滴、そして膝裏に1滴ずつ。頻繁に使う利き手に着けてしまうと、香りが強くなりすぎるため、反対の手首に着けるのがおすすめです。
「オピウム」は強く長く香りますが、トップ~ミドルにかけては爽やかな一面もあります。
お出掛けの30分ほど前に纏えば、外出時には最も華やかな香りを纏うことができます。
また、日中のお出掛けよりは、夕方から夜のお出掛けにおすすめです。湿度のある夜にとてもマッチする香りなので、夏祭りや夜デートにいかがでしょうか。
グリーンノートの先駆者「N°19/シャネル」
「N°19]」って?
濃厚で甘い香りが主流だったそれまでの香水市場に、フレッシュで輝く旋風を巻き起こした傑作、『CHANEL(シャネル)』の「N°19」。
1970年8月19日、シャネルの87歳の誕生日に発売。そしてこれが、ココ・シャネル生前最後の香水となりました。
それまでに発売していた「N°5」と同じボトルデザインですが、香りは正反対な爽やかさを放ちます。
ココは自分の誕生日である19日を香水の名前にするほど、この香りを愛していたそうです。
香りの特徴
ガルバナム、ネロリ、ベルガモットが雨上がりの果樹園を連想させるトップノート。少し青みと苦味を感じる部分はナチュラルで凛とした女性を演出してくれます。
個性的なアコードをまとめるのがオリス。優しく包み込むようにまとめています。
ミドルにはスズラン、ジャスミンの正統派美人の香りたちを据え、ベースノートのサンダルウッド、レザーなどがシックに演出してくれます。
おすすめの使い方
空間の高い位置に1~2プッシュし、ゆっくり香りの中をくぐります。「N°19」のフレッシュさを最も感じられる纏い方です。
また、浴衣や着物に香りを纏わせる方法もおすすめ。他の誰とも違う芯のある香りで、和装もより一層引き立ちます。
言わずと知れた名香「MITSOUKO(ミツコ)/ゲラン」
「MITSOUKO(ミツコ)」って?
「MITSOUKO(ミツコ)」は1919年に生み出された、ゲランを代表するフレグランスです。その名のとおり日本人女性がモチーフになっています。
合成香料が盛んに使われた時代で、「MITSOUKO(ミツコ)」も「アルデヒドC14」という香料が使われています。
ピーチノートと表現されることが多いですが、あまり桃の香りを感じることはないかもしれません。
非常に強く華やかに香るため、一見使いづらそうですが、和装をする時にはもってこいなフレグランス♡
香りの特徴
トップノートのベルガモットがクリアにはじけ、フレッシュな第一印象。その後、ピーチ、ローズ、ジャスミンと華やかな香りがミドルで花開きます。
最後は、オークモスとパチュリ、シダーウッドにアンバーグリスなどの柔らかくも重厚なハーモニーが楽しめます。
おすすめの纏い方
ミドル以降は強く長く香りを放つ「MITSOUKO(ミツコ)」。おすすめは、お出掛けの2時間ほど前に、コットンに1滴取りうなじやくるぶしに。優しく香りを移す方法です。
肌に触れるか触れないかという程優しく香りを纏っていきましょう。
コットンでゴシゴシとこすったり、たくさん使ってしまうと香害になるほど強い香りなので、この方法が一番おすすめです。
程よく香りづいたコットンは袱紗(ふくさ)やハンカチに包んで持ち歩いてもOK!バッグを開けるたび柔らかく香り立ちます。
[3]正しく選んで浴衣美人に♡
浴衣を着るときは、ヘアメイクや着付けに気を取られ、香りまで気に回らないことがほとんど。
香水は浴衣に合わないと思っていた人や、とりあえずいつもの香水をつけていた人も多いのではないでしょうか。でもそんなのもったいない!
正しく選んで、さりげなく纏えば浴衣と香水は相性がいいんです。
今年の夏はいつもと違う、少し大人な香りに挑戦してみてはいかがでしょうか。