『diptyque(ディプティック)』でシトラス系を品良く香らせる♪
2021年に創立60周年を迎えたフランス発の香水メゾン、『diptyque(ディプティック)』。上品で奥深い香りが多く、とても魅力的なブランドですよね♪その中でも特に心地良い、爽やか&上品なシトラス系の香りをピックアップしてみました。季節の変わり目にもピッタリです♡
2022年06月09日更新
記事の目次
[1]祝60周年!ライフスタイルに馴染む『diptyque』
フランスはパリで始まった香水メゾン、『diptyque(ディプティック)』。なんと2021年に創業60周年を迎えた老舗ブランドです。
当初はインテリア雑貨を扱うブティックだったというだけあって、『diptyque(ディプティック)』はどのお店もセンスが良いですよね。
陳列棚やロゴのフォントにもセンスが光っていますし、どんなライフスタイルにも馴染むフラコンボトルは特に素敵だと思います。
香りのラインナップも実にさまざまで、同時に何種類も欲しくなってしまうほど。セクシーというよりは知的で上品、そして人を惹きつけるオリジナル性もあります。
私は以前から『diptyque(ディプティック)』が大好きで、その香りには「華やかなのにハーバルで、体調の良くない時でも問題なくまとえる」という素晴らしい魅力があると思っています。
特に『diptyque(ディプティック)』にはシトラス系のフレグランスがとても多く、その“嗅ぎ心地”の良さはフレンチ・ブランドの中でもいちばんかもしれません!
ということで今回は、これからの季節に良く似合う、フレッシュで品の良いシトラス系の『diptyque(ディプティック)』の香りを3つ選んでレビューしてみました。
[2]キャラクターの違うシトラス系フレグランス3選
L’EAU DE NEROLI(ロー・ド・ネロリ)
トップノート:イタリア産ベルガモット、レモン
ミドルノート:オレンジブロッサム、ネロリ
ラストノート:インドネシア産パチュリ、ビーワックス、ホワイトムスク
シトラス系の甘さと苦さが共存する、オーガニックアロマのようなナチュラルな香り。
香水らしい香水が苦手という方におすすめの、嗅ぎ疲れしない1本です。オードトワレですが香りの持続性はやや長めで、ゆっくり時間をかけてラストノートまで変化していきます。
シトラス系の香水によくある、“パッと弾けるような瞬発力”は感じられませんでした。
最高品質の柑橘類の香りがまろやかに合わさって、アロマオイルのように抽出された雑味のない香りが魅力的。清々しい透明感がずっと続いていきます。
シトラス・フルーツそのものの香りというよりは、シトラス・フルーツを成した木、そしてその木畑の風光明媚さや景色の美しさがイメージできました。
香り方が控えめなところも謙虚で素敵です。ユニセックスタイプのオードトワレなので男女問わず好かれるでしょう。
個人的には、夏はもちろん一年中まとっていたいほど“絶対に濁らない香り”だと思っています。
香り自体の美しさもさることながら、肌にまとったときの心地良さやリラックス感、すがすがしさをぜひとも感じてみてほしい、体感型のフレグランスです。
OYEDO(オイエド)
シングルノート:ライム、レモン、マンダリン、タイム、柚子、フランボワーズ
日本の「江戸」をイメージした、柚子香る甘めシトラス系オードトワレ。
「L’EAU DE NEROLI(ロー・ド・ネロリ)」の香りのイメージは“シトラス・フルーツを成した木”でしたが、こちらはずばり“シトラスの果実”です。
“果肉”と表現したほうが近いかもしれません。フランボワーズが効いているからか、ジャムやソルベのような甘さもほんの少し感じられます。
フランスのフィルターを通して作られた柚子の香り、そして「江戸」のイメージ。なんとなく満月も連想させる魅惑的な香りです。
フランス在住の私はいつも思うんですが、フランス人が作る日本風の香りって“甘味”がちょっとあるんですよね。上品で甘く、ラグジュアリーなんです。
日本人が思う“さっぱりした柚子”とはちょっと違っていてまた面白いです。
さてこのジューシーな香りが食欲をそそってくれるからでしょうか、元気のない時や疲労回復時、エネルギーが欲しい時には最適なオードトワレです。
そして夜よりデイタイムに合う香りです。オフィスにも向いています。
「OYEDO(オイエド)」には温かみもあるので、体温の低い人は香りが飛ばず、より綺麗に香るでしょう。
決してゴージャスなフローラルの香りではありませんが、最初から最後まで続くこのシトラスノートはとても品が良くて軽やかです。肌と馴染んだ時のマスカットのような穏やかな甘味も素敵です。
ユニセックスタイプですが、少し女性寄りなオードトワレ。食べたくなるようなジューシーさが本当に魅力的です。
L’EAU DES HESPERIDEE(ロー・デ・ゼスペリード)
シングルノート:シトラス、ビターオレンジ、レモン、ペパーミント、イモーテル
「L’EAU DES HESPERIDEE(ロー・デ・ゼスペリード)」は、「ヘスペリデスの水」という意味を持つオードトワレ。
ヘスペリデスとは、ギリシャ神話に出てくる「黄金の林檎」の木が植えられたヘラの果樹園を守る聖霊たちのことだそうです。
聖霊たち、とあるように、「L’EAU DES HESPERIDEE(ロー・デ・ゼスペリード)」はイモーテルのハーバルな香りがアクセントになっていて、ちょっぴり神々しいイメージがあります。
とてもナチュラルで、動物的な要素が全くありません。
その分セクシーさもありませんが、植物と太陽の恵みを存分に受けて元気をもらえるような、素直で上質な“良い香り”です。
「OYEDO(オイエド)」の香りに似ていますが、こちらの方がミントが強く、グリーンな雰囲気が出ています。
ペパーミントを始め、ビターオレンジ、タイム、イモーテルなどが入っていることから、心身のリラグゼーション効果が高く、スッキリとした穏やかな気持ちになれる香りです。
3つの中ではいちばん夏向きかもしれません。
いやらしさも感じさせず、後味もなく、誰からも嫌われない優秀な1本です。そしてなにより上品ですし、春夏にまとうのに最適な香り。
ライトに香るので、逆に気軽に使える余裕すら与えてくれます。
個人的にはビジネスシーンにも合うように感じます。「L’EAU DES HESPERIDEE(ロー・デ・ゼスペリード)」とオフィス用の服装は相性が良さそうです。
聖水のようなイメージのある「L’EAU DES HESPERIDEE(ロー・デ・ゼスペリード)」。
体調の良くない時は香水を控えてしまうものですが、この香りは不思議と身に着けたくなります!
むしろシーンをきちんと選べるので、“大人のたしなみ”としてパーフェクトなフレグランスだと思いました。
[3]品が良いことは気持ちが良い
『diptyque(ディプティック)』のシトラス系の香りは、天然香料を使用したシンプルで上品なものばかり。
香りで男女の壁を作っていないところも素敵です♡
アロマのようなリアルさもありつつ、オードトワレとしての使い心地も抜群なので、ウエストなどソフトに香る場所にまとって品良く香らせたいですね。
好感度の高いシトラス系の香りを上手にまとって、周囲にも“心地良さ”をお裾分けしてしまいましょう♪