『BYREDO(バイレード)』から新フレグランス「LIL FLEUR(リル・フルール)」が登場!
ファッショ二スタに愛されてやまない『Byredo(バイレード)』。2020年6月に新作「LIL FLEUR(リル・フルール)」が仲間入りとなりました。今回はパリの本店で聞いた、新フレグランス「LIL FLEUR(リル・フルール)」の魅力を徹底ご紹介します!
2020年08月20日更新
記事の目次
[1]『BYREDO(バイレード)』が世界中で愛されるワケ
2006年スウェーデンのストックホルムで誕生した『BYREDO(バイレード)』。創設者のベン・ゴーラム氏は、インド人の母とカナダ人の父を持ち、スウェーデンで育ちました。
日常的に3つの異なる文化に触れることで、彼の感性はアーティスティックなものに成長していきました。
驚くことに香水の知識が全くなかったというベン・ゴーラム氏。
ストックホルム美術大学でアートを学んだ後、有名調香師のピエール・ウルフやオリヴィエ・ジャコベッティと出会い、香水の世界に魅了されていきました。
出典 instagram.com/p/B-_lsGfo8LW/
『BYREDO(バイレード)』の特徴は、全ての香水にストーリー性があることと、ベン・ゴーラム氏自身の“記憶”に基づいた世界観が反映されていること。
決まり事を設けない自由な創作スタイルが、既存のフレグランスブランドと一線を画すところ。
次々と世界中のアーティストやクリエイター、ファッションブランドとコラボレーションを行い、フレグランスの領域に留まらない自由な創作活動を続けています。
ベン・ゴーラム氏にとって、国や文化に線引きすることはもはや無意味なのでしょう。
そのオープンマインドな姿勢に加え、“芸術が国境を飛び越える”ことを身をもって体現しているのです。
フレグランスのクオリティも素晴らしく、ボーダーレスな『BYREDO(バイレード)』は現代にマッチしていると言えます。
その知名度が瞬く間に世界中に広まったのは、偶然ではなく必然だったのでしょうね。
全てが“良い香り”と評判の『BYREDO(バイレード)』。
日本でもファンが多いブランドですが、『BYREDO(バイレード)』が2020年に打ち出した新フレグランスとは?
新作「LIL FLEUR(リル・フルール)」に込められた、素敵なストーリーを現地パリからご紹介します!
[2]新フレグランス「LIL FLEUR(リル・フルール)」ってどんな香り?
LIL FLEUR(リル・フルール)
■トップノート:カシス、タンジェリン(ミカン科のフルーツ)、サフロン
■ミドルノート:レザー、ダマスクローズ
■ラストノート:アンバー、バニラ、ブロンドウッド
香調…フルーティ・フローラル
2020年6月初旬に新発売となった「LIL FLEUR(リル・フルール)」は、“若者”を表現したオードパルファンです。
「LIL FLEUR(リル・フルール)」のインスピレーションの元となったのは、ベン・ゴーラム氏が自身の妹や娘に感じていた、女性ならではの輝かしい“若さ”。
若い女性の世界観をテーマにした香りを、男性の調香師が表現することで、ユニセックスで使用できるオードパルファンが誕生したのだそう。
20代の女性のキラキラした部分を現した、スウィートで瑞々しいトップノートから始まり、ミドルノートではレザーとダマスクローズのコンビネーションが淡い色気を醸し出しています。
本来、ダマスクローズの存在感はゴージャスなものですが、それをさり気ない印象に整えているところに『BYREDO(バイレード)』らしさを感じます。
個性的なのに、香り自体は決して強すぎることはありません。香りの持ち・肌馴染みが大変良いため、ラストノートで“ヌーディー化”するのです。
何気なくまとっているだけでいつの間にか“自分だけの「LIL FLEUR(リル・フルール)」”になってくれるところも素敵な特徴なんです♡
“若者”を表現したオードパルファンですが、子供っぽさは皆無です。全体的に植物らしさは一切なく、嫌味のない優しい甘さに包まれます。
バニラやアンバーの甘さをベースにしつつ、ところどころに酸味が顔を出し、切ないような明るいような、独特のエモーショナルな雰囲気が最大の魅力と言えます!
オンオフ・季節問わず使用できるので、好感度高めのフレグランスとなるでしょう。
どんな人に似合う?おすすめの纏い方は?
『BYREDO(バイレード)』・パリ本店のアドバイザーさんからアドバイスをいただきました。
“「LIL FLEUR(リル・フルール)」はユニセックス使用ではありますが、フェミニンな香りなので、やはり女性におすすめです。
もし男性ならトランスジェンダーの方がお似合いだと思います。
20代の女性がこの香水をつけて、将来「あの時の私の匂い」と言えるような、思い出の香りになると良いですね!”
“マイルドに香るので、アジアのような湿気が多い国でも安心してつけられますよ。”とのこと。
『BYREDO(バイレード)』に初めて挑戦する方にもおすすめのフレグランスです。
個性派揃いのラインナップのなかでも「LIL FLEUR(リル・フルール)」はセクシー過ぎず、リッチ過ぎず、一番明るくて親しみやすい印象を持ちました♪
[3]『BYREDO(バイレード)』パリ本店で人気の香りを聞いてみた
アーティスティックな雰囲気が漂う『BYREDO(バイレード)』のパリ本店ですが、この世界観を一目見ようと、世界中からファンが訪れるそうです。
フレグランス以外の創作にも力を入れているベン・ゴーラム氏は、プロダクトの生産を国別で分けているそう。
香水はフランス製、バッグなど革製品はイタリア製…など、細部までこだわりが感じられます。
なんと『BYREDO(バイレード)』のサングラスは日本製。
さて、そんな『BYREDO(バイレード)』のパリ本店で一番人気の香りはこちら!
・BAL D’AFRIQUE(バル・ダフリック)
■トップノート:アフリカン・マリーゴールド、ベルガモット、レモン
■ミドルノート:シクラメン、スミレ
■ラストノート:モロッカンシダー、ベチバー、ムスク
『BYREDOバイレード)』で最もアイコニックな香水で、ベン・ゴーラム氏の父親が幼少期に過ごした、アフリカの土地の記憶の頼りに創造した香り。
今や世界中に広まっている『BYREDO(バイレード)』ですが、実は国別で人気の香りが違うのだそう。
中国では「ROSE OF NO ONE’S LAND(ローズ・オブ・ノー・マンズ・ランド)」が一番人気!
・ROSE OF NO ONE’S LAND(ローズ・オブ・ノー・マンズ・ランド)
■トップノート:ピンクペッパー、ターキッシュローズペタル
■ミドルノート:ラズベリーブロッサム、ターキッシュローズアブソリュ
■ラストノート:パピルス、ホワイトアンバー
韓国で一番人気なのは、「LA TULIP(ラ・チューリップ)」!
・LA TULIP(ラ・チューリップ)
■トップノート:シクラメン、フリージア、ルバーブ
■ミドルノート:チューリップ
■ラストノート:ブロンドウッド、ベチバー
日本で一番人気はこちら!「BLANCHE(ブランシュ)」
・BLANCHE(ブランシュ)
■トップノート:アルデヒド、ピンクペッパー、ホワイトローズ
■ミドルノート:ネロリ、ピオニー、スミレ
■ラストノート:ブロンドウッド、ムスク、サンダルウッド
国によって好まれる香りに差があり、とても興味深いものでした。
また、パリジェンヌに限っては日本をイメージしたフレグランスキャンドル、「AMBRE JAPONAISE(アンブル・ジャポネーズ)」(日本の「琥珀」の意)が人気だそうです。
ベン・ゴーラム氏の様々な記憶をたどりながら、香りを作り出している『BYREDO(バイレード)』。
異国の香りや、想像力を掻き立てるような香りの数々にたくさんの人が魅了されていることでしょう。
[4]心惹かれる方の多くの香りが『BYREDO(バイレード)』に
ニッチフレグランス、と位置づけされる『BYREDO(バイレード)』ですが、ミステリアスな香りやセンシュアルな香り、そしてTPOを選ばずオールマイティーに使用できるフレグランスが勢揃いしています。
今回ご紹介した「LIL FLEUR(リル・フルール)」は、香水ビギナーの方にも抵抗なく使っていただける素敵な香り♪
『BYREDO(バイレード)』を既にお持ちの方も、そうでない方もこの機会に手をとってみてはいかがでしょうか?
肌馴染みが良いのに、他と被らず圧倒的に良い香りばかりです。
みなさんの香水ライフがより素敵なものとなりますように♡