男勝りのFBI捜査官が美女に大変身! 映画「デンジャラス・ビューティー」
色気なし、化粧っ気なし、可愛いげなし。女子力とは無縁の女性FBI捜査官が、潜入捜査のため「ミス・アメリカ・コンテスト」に出場することに!危険で美しい主人公に贈りたい、”ビューティフル”な香りをご紹介します。
2020年05月20日更新
記事の目次
[1]あらすじ
主人公のグレイシーは男勝りなFBI捜査官。
一般的に言われる“女性らしさ”とはまるで無縁で、服装も野暮ったく髪型もメイクも適当、口は達者で腕っぷしも強い。
彼氏もおらず仕事に燃えているグレイシーですが、ある事件でミスをしてしまい、現場を外され内勤を言い渡されて落ち込んでいました。
そんな中、「ミス・アメリカ・コンテスト」の主催者宛に爆破予告が届き、FBIは潜入操作のためグレイシーをミスコンに出場させようとします。
絶対イヤだと抵抗するものの他に適任もおらず、先日のミスを挽回するためにも渋々引き受けることに…。
美容のプロの手により、見違えるように美しくなるグレイシー。最初はミスコンを軽蔑していた彼女の心にも少しずつ変化が起き、さらには恋の予感も・・・?
犯人は誰?
果たして爆破は止められるのか?
そして外見が美しく変化したグレイシーの、内面の変化とは…?
[2]主な登場人物
・グレイシー・ハート(サンドラ・ブロック)
FBIの女性捜査官。人物像は前述の通り。
・エリック・マシューズ(ベンジャミン・ブラット)
グレイシーの同僚捜査官。仕事もできるイケメンで、グレイシーと共に爆破捜査を担当。
・ヴィクター・メリング(マイケル・ケイン)
伝説の美容コンサルタント。あらゆる手を尽くしてグレイシーを美しく変身させる。
[3]みどころと感想
外見の美しさの重要性
「デンジャラス・ビューティー」は2001年に制作されたアメリカ映画。そう、約20年も前の映画なんです。
その時代ゆえ、今だと明らかにアウトであろうセクハラ感満載の描写も多々あり、決して女性軽視や差別的な意図はないと思いますが、いつの時代もオトコって…トホホ…なシーンがちょくちょく出てきます。
また、“内面の美しさが外見にも影響し、自分も周りも変わっていく”ではなく、“外見の美しさが内面にも影響し、自分も周りも変わっていく”というストーリーです。
ここ最近、こういう内容はあまり見ないですよね。
誰もが楽しめるラブコメ映画では特に前者が支持されると思いますが、この映画は逆なんです。
最もわかりやすかったシーンは、今までグレイシーに対して何とも思っていなかったエリックが、美しくなった彼女を一気に“女”として意識するところ。
男って単純!と言われても仕方ありません。
でも、これは男女逆でも言えること。
髪の毛ボサボサ、服装も適当で「自分をカッコ良く見せたい」なんてこれっぽちも思っていない同僚男性がいたとして、ある日突然その彼が髪型も服装もガラッとオシャレにカッコ良く変身したら、嫌でも異性として意識してしまいそうですものね。
これまでその人に興味がなくても、変化した外見に惹かれて意識し始めると、もっとこの人のことを知りたい、仲良くなりたい、と思うのは当然の流れだと思います。
もちろんこの映画の中でエリックは、グレイシーの外見ではなく内面的な長所を伝え、「本当の君を知ったら好きになる」という名ゼリフも口にしています。
決して外見がキレイなだけでは好きにならない、と。
ですがやはりエリックが異性としてグレイシーを意識し始めたキッカケは、彼女の“外見”です(笑)。
外見から入って中身も好きになる。そこには綺麗事ではなく正直な心理が描かれていて、私は好感が持てました。
美しくなるために
美を競い合うミスコン。全米の各州から選ばれた美しき女性がさらに頂点を目指すには、なみなみならぬ努力が必要です。
過酷なダイエットシーンなどは描かれていませんが、一瞬だけ節食を解禁し、ピザを夢中で食べるシーンがあるのですが、みな食べたいものも食べず、どれだけ我慢してきたのかということがよくわかります。
そりゃあ全米一の美を競うコンテストですから、スタイルはもちろん、頭のてっぺんから爪先まで美しくなければと思うのは当然でしょう。
大変な努力なくして頂点には登れない、というのはどの世界でも同じですね。
元々キレイな人たちがストイックに美を追求する姿はとても興味深く、何事も努力の賜物なんだなと思いました。
グレイシーの心の変化
さて、これがこの映画の本当に伝えたいことではないでしょうか。
“女子力ゼロのFBI捜査官が美しく変身してミスコンに出る”という
わかりやすい面白さだけでなく、外見が美しく変わっていく過程や変わった後に、グレイシーの“心”にも、ちゃんと良い変化が表れているところがステキなところです。
最初は「ミスコンに出る連中の気が知れない」「ミスコンに出る女はアホに決まってる」とボロカスに言っていたグレイシーですが、実際に自分が出場し、そこで出会った他の候補者たちと親交を深めていく中、コンテンストのスピーチでこう語ります。
「この女性たちは賢く素晴らしい人たちで、世界に貢献しようと努力している」
「ミスコンに出たことは偏見を解き放つ価値ある経験だった」
さらに他の候補者と「親友になった」とも。
自分とは関係のない世界というだけでなく、むしろ見下してバカにしていたミスコン。
でも自分が参加することによって偏見がなくなり、出場者はアホではなく賢い女性たちだということがわかり、オマケに親友にもなれた。
かけがえのない大切な財産を築けたということです。
これまで毛嫌いしていた世界にいざ自分が飛び込むと、偏見が覆り新しい価値観や気づきを生むという経験は誰にでもあるかと思いますが、グレイシーもその典型ですね。
ミスコン出場者たちもまた、犯人を捕まえ必死でみんなを守り抜いたグレイシーに最大限のリスペクトを示し、「ミス・ベストフレンド」という称号を贈ります。
さらに、男っけがなく恋心など忘れかけていたグレイシーですが、エリックと惹かれ合い、なんだか良い雰囲気に・・・。
忘れかけていた乙女心までもが、この一件で思い出されたようです。
[4]グレイシーに捧げたい香り「ビューティフル」
映画の序盤、ヴィクターの手によりグレイシーの外見がハッとするほど美しく変身します。
その変身っぷりも見ものですが、終盤では“身”だけでなく、これまでの偏見が消え“心”も美しくなったグレイシー。
さらに忘れかけていた恋心まで復活したのだから、それはもう女として最強の状態!最高にキレイで色っぽい姿がそこにありました。
そんな、“デンジャラス”で“ビューティー”なグレイシーにふさわしい香水、ありました。
『エスティ・ローダー』「ビューティフル」です。
Beautiful Eau de Parfum Spray(ビューティフル・オーデ・パフューム・スプレィ)
/Estée Lauder(エスティ・ローダー)
■トップノート:ブルガリアンローズ、チュベローズ
■ミドルノート:オレンジフラワー、ジャスミン
■ラストノート:オークモス、ベチバー、パチュリ、オリバナム、バニラ
2000本ものフレッシュ フラワーを丹念にブレンド。
ミセス エスティ ローダーが、最も輝く女性になってほしいという思いをこめてつくり上げた、気品あふれる女性らしいフローラルの香り。
●引用元:『ESTEE LAUDER』公式サイト
2000本の花をブレンドって、いったいどんな香り!?
嗅がずにはいられない衝動に駆られ、私も数年前に購入したのですが、最初にひと吹きした時の印象は、「わ、キツい」というものでした。
大量の花が咲き乱れた狭い密室に放り込まれたかのよう。
良い香りには違いないけど、花々のパワーがすさまじく主張も激しい。ですが、このむせかえるようなトップノートは、“危険で美しい”グレイシーにピッタリ!
彼女の強さをさらに引き立て、凛々しく華やかなものにしてくれそうです。
そんな強い香りも時間の経過と共にどんどんまろやかに変化していき、大量の花びらや蜜、葉っぱや茎に至るまで、あますとこなく煮詰められた最高級のエキスを肌が吸い込み、そこから発せられる香りは艶かしさすら感じます。
ラストノートでは完全に角が取れ、まじりっけなしのフローラルがいつまでも優しくフワフワと漂います。
あっさり香りが消えてしまう香水も多い中、「ビューティフル」は香りの持続が素晴らしく、かなり長く楽しめる”オトク感”もあります。
2000本の花の威力はすごいですね♫
その名を裏切らない美しい香り「ビューティフル」。強くたくましいグレイシーにも、優しく色っぽいグレイシーにも、とてもよくお似合いです。
メイクもファッションも髪型も隙がなく完璧に仕上がったというのに、なぜか香水をまとうシーンがなかったのが個人的には残念!
最後の美の仕上げとして、私はこの「ビューティフル」をグレイシーに捧げたいと思います♫
自分を磨き、外見も内面も美しく━。
努力を惜しまず、いくつになっても自分史上最高にキレイでいたいものですね♫