やっぱり大好き『CHANEL(シャネル)』!本場のブティックからおすすめの香りをご紹介

世界一の名香として名高い『CHANEL(シャネル)』の「NO.5 」の誕生からまもなく100年が経とうとしています。フランスが誇るトップメゾンの『CHANEL(シャネル)』は、ファッションだけではなくフレグランスやコスメも充実していますよね。世界中の女性の心をいつまでも掴んで離さない偉大な存在です。今回はそんなシャネル発祥の地、パリにある「シャネル・ビューティー・ブティック」よりおすすめの香りをレポートいたします!

2020年02月12日更新

香水/フレグランス

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[1]シャネル王国を一代で築いたココ・シャネル


出典 instagram.com/chanelofficial/

私が暮らしているパリは、『CHANEL(シャネル)』の発祥の地でもあります。

創業は1910年と歴史あるメゾンですが、100年以上もトップを走り続けるブランドもなかなかないのではないでしょうか。

もともとは孤児院育ちで歌手を目指していたというココ・シャネル。孤児院での退屈しのぎに制作した帽子のデザインが認められ、帽子のアトリエを開業したのが始まりです。

1915年にはパリのカンボン通りに「メゾン・ド・クチュール」をオープンし、コレクションでも大成功を収め、シャネルは成長を続けました。

第二次世界大戦など厳しい時代をも経験したココ・シャネル。

当時敵対するドイツ人将校の愛人だったこともあり、ヨーロッパではバッシングを受けましたが、女性の社会進出がめざましかった米国では熱狂的に受け入れられ、翌年シャネル・スーツを発表、モード・オスカー賞を受賞し後世に残る功績を残しました。

ココ・シャネル没後も、長きにわたってファッション界をリードする存在でい続けているとはご本人も想像していなかったかもしれませんね。

[2]香りとコスメの専門店「シャネル・ビューティー・ブティック」

私は、個人的にシャネルの商品はフレグランスではなく口紅から使い始めました。というのも、以前目にしたココシャネルの名言がとても心に刺さったからです。

口紅は、
落ちる過程にこそ、
ドラマがある。

一般的に「口紅」を思い浮かべるとき、プロダクトそのものの紹介や、口紅を綺麗に塗った状態のイメージ画像がほとんどだと思います。

ただこのココ・シャネルの「口紅」に対するアプローチは、とても退廃的でフランスらしく、インパクトを残すものでした。

フランスに渡った今も変わらず『CHANEL(シャネル)』の口紅を使用しているのですが、『CHANEL(シャネル)』のコスメだけは必ず店舗で購入するようにしています。

実店舗でしか知ることのできないシャネルの世界観新製品のトライアルアドバイザーとの会話…などインターネットで完結させたくない、強い思い入れがあるのです。

そしてたどりついたのが、パリで唯一のシャネル・ビューティー・ブティック路面店です。

シャネル・ビューティー・ブティックとは、ファッションやバッグのジャンルと完全に切り離したフレグランスとコスメの専門店です。

デパートや専門ブティックにはなんとなく行きづらい…いろいろ話しかけられそう…と敷居が高いものです。

パリの「シャネル・ビューティー・ブティック」はそんなイメージを一掃してくれたとても温かいブティックなんです!

[3]本場のブティックアドバイザーがおすすめするシャネルフレグランス・ベスト3

歴史あるパリの街並みにマッチしている「シャネル・ビューティー・ブティック」。路面店ならではの自由な雰囲気、ゆったりとした空間は訪れる人を安心させてくれます。

私が毎度お世話になっているのがこちらのマドモワゼルです。

観光客で賑わうデパートとは違い、ブティックでは地元のマダムや常連さんがゆっくりお買い物をされるそうです。

香水のメッカでもあり、シャネルの発祥地でもあるフランス。フランス人にとって、『CHANEL(シャネル)』のフレグランスには並々ならぬ思い入れがあるようです。

そんなパリマダム御用達の「シャネル・ビューティー・ブティック」で人気の香りベスト3をご紹介します!

3位「NO.5」

もはや伝説の香りとも言える『CHANEL(シャネル)』の「NO.5」。マリリン・モンローが「寝るときはシャネルの五番だけ」と表現したのはあまりにも有名な話ですよね。

ココ・シャネルは、ロシア生まれのフランス人調香師エルネスト・ボーに「世界中の女性たちのために、私は香りを贈りたい。そのような香りを創ってほしい」と、調香を依頼。

そして「NO.5」こそ自分自身を表現した香りだと語り、「NO.5」はまずアメリカで火が付いた後、パリでも大成功を収めました。

当時ピカソやサルバドール・ダリなどの前衛芸術家たちと親交があったココ・シャネル。偉大な芸術家たちにも絶賛されたこの「NO.5」の華麗なヒストリーは、世界一有名な香水となりました。

香りの代名詞として語られる名香中の名香は、今なお時代を超えて世界中の女性たちに愛されています!

トップノート…グラースのネロリ、アルデヒド(合成)、コモロ諸島のイランイラン
ミドルノート…グラースのジャスミン、グラースのローズ
ラストノート…サンダルウッド、バニラ、べチバー

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2位「ココ・マドモワゼル」

『CHANEL(シャネル)』の三代目専属調香師ジャック・ポルジュによって造られた香りです。2001年発表。

20世紀の女性に未知の自由を与えたマドモアゼル・シャネルの生き方をそのまま表現。ピンク色がシンプルなフラコンボトルとマッチしていて、スイートで快活な女性をイメージした愛らしい香りです。

フランス語の「マドモアゼル」とは、英語で「ミス」と同じ意味で、未婚女性に使用する敬称ですが、可愛らしい女性を表現するときにしばしば用いられます。

「ココ・マドモワゼル」は20代の女性向け、と思われがちですが、この愛らしい香りは年齢問わず身に着けられる香水だと思います。

むしろ40代以降のポジティブな女性に似合う、“陽”のキャラクターが光る香りです。

ラストに香るパチュリがエレガントさを引き立てていて、シャネル・フレグランスのなかでも「真昼のまぶしい光のような香り」と表現されるほど。

「ココ・マドモワゼル」もまた、時代を超えて愛される名作です!

トップノート…イタリア・シチリア産オレンジ、ベルガモット
ミドルノート…ジャスミン、ローズ
ラストノート…パチュリ、バニラ、べチバー、ホワイトムスク


 

1位「LES EXCLUSIFS DE CHANEL(レ・ゼクスクルジフ・ドゥ・シャネル)」シリーズ
「Beige Extrait (ベージュ・エクストレ)」

出典 chanel.com/fr_FR/

「EXCLUSIFS(エクスクルジフ)」とは、「高級な」や「上流な」を意味します。

その名の通り、「LES EXCLUSIFS DE CHANEL(レ・ゼクスクルジフ・ドゥ・シャネル)」シリーズはシャネル・フレグランスのなかでもお値段が高めです。

稀少な香料と、卓越した調香師たちによる最高峰のクリエイションと言われています。
現在、オードパルファンが17種類、パルファンが9種類と多種多様なラインナップです。

「シャネル・ビューティー・ブティック」での一番人気の香りは、なんと「Beige Extrait (ベージュ・エクストレ)」

容量はたったの15mlで、香水のなかでも最も濃度の高い「パルファン」にカテゴライズされます。(※パルファン…濃度15~30%、持続時間が 5~12時間。 濃度が高いため少量で効き、香りが長持ち)

ココ・シャネルの愛したベージュ色からインスピレーションを受けた三代目専属調香師ジャック・ポルジュがクリエイトした香りです。

トップノート…セイヨウサンザシ、プルメリア、フリージア
ミドルノート…フランジパニ、ハチミツ
ラストノート…サンダルウッド、バニラ、ムスク

「ベージュに安心感を覚えるのは、それが自然な色だから。」と語ったココ・シャネル。

彼女が過ごしたアパルトマンにはベージュ色のソファがありました。そこでゆったりと寛いでいる、落ち着いたマダムのようなイメージです。

ライトフローラル系の清々しいトップノートから始まりますが、後半に肌と馴染むとグッと色気が出て、大人の女性の表情が現れるのはさすがシャネル!!

芯から癒してくれるような優しく、忘れられない芳しい香りにうっとりしてしまいました。

「Beige Extrait (ベージュ・エクストレ)」は稀少な香料を抽出したパルファンのため、大量には生産できません。

写真のようにアドバイザーの方がスティックでほんの少量つけてくれました。スティックで少量つけることで香りが強くなりすぎず、パルファンでもほんのり香らせることが可能なのだとか。

ベージュは肌の色でもあります。肌の色だけあって、まとった人の体温まで感じさせる香りです。香水を普段つける方でしたらどんなTPOでもOKな、美しくも頼もしい逸品です。

「Beige Extrait (ベージュ・エクストレ)」は日本人に特に人気のある香りだそう。

残念ながらこの15mlのパルファンは日本未発売ですが、オードパルファンは国内のシャネル・ビューティー・カウンターで発売しています!

実は日本には、「LES EXCLUSIFS DE CHANEL(レ・ゼクスクルジフ・ドゥ・シャネル)」シリーズは、空輸で年に2度しか運ばれないのだそうです。

稀少な天然原料を使用し造られているため、自然破壊や環境汚染などが進む昨今、「LES EXCLUSIFS DE CHANEL(レ・ゼクスクルジフ・ドゥ・シャネル)」が作り続けられるか否かは、もはや時間の問題だそうです。

将来的に“幻の香り”となるかもしれない「LES EXCLUSIFS DE CHANEL(レ・ゼクスクルジフ・ドゥ・シャネル)」シリーズ。

気になる方はお早めにチェックしてみてくださいね!

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[4]香水のほかにも!ブティック限定アイテム

ボディ専用マッサージオイル

ホテル・リッツ・パリの“シャネル・スパ”で誕生した、ボディ専用マッサージオイル。シャネル・ビューティー・ブティックのみ購入可能です。

・ローズオイル
・ジャスミンオイル
・バニラオイル
・オリエントオイル 各250ml、4種類

ボトルの中にまるで花束が入れられているような感覚です。ヘアオイルとしても使用できるそうです。シャネルの香りで全身マッサージなんて贅沢ですよね♪

一生に一度は使ってみたいものです。

ブティック限定ポーチ、サングラス

コスメポーチとして使いやすいサイズがいくつか並んでいました。サングラスもシャネルならではのデザインで、どれも欲しくなってしまいそうなものばかり!

何度も訪れてしまう、魅力が詰まったブティックです。

[5]世界中の女性から愛されている『CHANEL(シャネル)』


出典 chanel.com/ja_JP/

香り好きの私にとって、本場の「シャネル・ビューティー・ブティック」に足を運べることは本当に幸せです。

アドバイザーの方とは何度かお話させてもらう機会があったのですが、“『CHANEL(シャネル)』好き”が功を奏して、人種も年齢も飛び越えて仲良くなることができました。

『CHANEL(シャネル)』のフレグランスは、女性を一段も二段も“格上げ”してくれる魔法のような香りだと思います。

既に『CHANEL(シャネル)』のフレグランスを身に着けている方も、これからデビューする方も、ご自身にぴったりな香りで素敵に輝いてくださいね♪

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