2019年を一緒に過ごしたベスト香水たち
いよいよオリンピックイヤー2020年がはじまりましたね!2019年はみなさんにとってどのような1年になりましたか?私は相変わらずたくさんの香りに囲まれて過ごすことができとても幸せでした♡さて、そんな私が昨年最もお世話になった香水たちを5本紹介します。実際に使用した印象を中心にお話していきたいと思いますので、香り選びの参考にしていただければ嬉しいです♡
2020年01月09日更新
記事の目次
[1]ダーウィン/フエギア 1833
トップノート:グレープフルーツ
ミドルノート:シダーウッド
ベース:ベチパー
香りの系統:ウッディノート
遥かな海と悠久の時を超えて
グレープフルーツの爽やかで苦味のある香りがトップに香り、その後、シダーウッドやベチパーといったウッディ調の香りに続きます。
男性的なスモーキーさが目立ちますが、纏う人によって香りが変化する不思議なフレグランス。
「種の起源」を発表したチャールズ・ダーウィンをイメージしたフレグランスは、壮大でダイナミックな波長が表現されています。そして、どこか海を感じるような穏やかさもあり、初めて出会ったときからときめきが止まりませんでした。
まるで悠久の時を超えて、ダーウィンが蘇ったみたい…。彼は、芯の強さはもちろん、穏やかで緩やかな心を持っていたのかもしれません。
会ったことのない彼に想いを馳せることができる素敵な香りです。
おすすめの使い方
夏がとても似合う香り。
シダーウッドやベチパーの強さが、グレープフルーツの爽やかさと上手く調和しているので、真夏の炎天下でも素敵に香ります。
肌に乗せると、その人が持っているもともとの体臭と合わさり、奥深い香りになるのも魅力。私の場合は、少しスモーキーさが際立っているような気がします。
肌に乗せるときは、普通の香水より肌から離して、円を描くようにすると良いと思います♡
[2]フォーハー フルール ムスク オードパルファム/ナルシソ ロドリゲス
トップノート:ピンクペッパー など
ミドルノート:ダマスクローズ など
ベース:パチュリ など
香りの系統:フローラルノート
“華やか”という言葉はこの香水のためにある
ショッキングピンク一色のボトルは、シンプルで目を引きます。可愛らしさと上品さがデザインで表現されていて、お気に入りポイントのひとつです。
私は、つけた瞬間から最後まで、まるでワルツを踊っているような女性を連想します。
トップのピンクペッパーが弾けるように香りはじめたところからダンスがスタート。華やかなボトルからは想像できないスパイシーな香りが鼻をくすぐり、小気味よいリズムを刻みます。
上品でありながら、強さや遊び心を忘れていない大人の女性といったイメージ。
次にダマスクローズが前面に現れ、濃厚に舞い始めます。ここではピオニーやホワイトムスクもダンスに加わり、パーティのクライマックスを迎えます。
終盤に向かう頃、パチュリやヴァイオレットが登場。まだダンスフロアにいるローズやピオニーを誘って一緒に踊り始めます。
様々な色のドレスがきらきらと輝くヨーロッパのパーティ…そんなイメージが沸いてくる華やかでゴージャスなフレグランスです。
おすすめの使い方
「フォーハー フルール ムスク オードパルファム」が似合うのは、晩秋~真冬にかけて。
私は、空間にスプレーして香りのなかをくぐったり、ヘアブラシにスプレーしてから髪に香りをつける方法が好きです。この方法であれば、周りに迷惑になりにくく、会社にいくときの普段使いでも纏うことができます。
普段使いにはニットにワンプッシュすれば優しく香り、特別な日はコートの内側につければふわっと香ります。
強い香りなので、個人的には直接肌にのせないでさりげなく香らせるのがすきです!
[3]4711オーデコロン/4711
トップノート:シトラス
ミドルノート:ラベンダー
ベース:ネロリ
香りの系統:シトラスノート
あの偉人をも虜にした歴史の立役者
今回ご紹介する香水で最も古い歴史を持っており、その起源は諸説あります。元祖の発売から約200年の時を超えて愛される香水です。
秘伝の方法で製造される香りは、ナポレオンが好んで使用していたことでも有名で、気分転換や不安な気持ちを和らげるために戦にも持参したと言われています。
ナポレオン軍はきっとこの香りに数えきれないほど勇気をもらったことでしょう。
トップはシトラス調の軽やかな香りで、徐々にラベンダーやローズマリーといったハーバルアロマティックノートが顔を出します。主張しすぎず、シトラスとのハーモニーが素敵です。
最後は、ネロリの強いオレンジの花の香り。トップ~ベースまでは、比較的早いスピードで移り変わりますが、一貫しているのは爽やかで甘いそよ風のような香りです。
ヨーロッパらしい繊細で豪華な装飾が描かれたラベルと金色のキャップが目印のボトルです。
おすすめの使い方
オールシーズン使える万能香水。春夏は爽やかに香り、秋冬は少々甘味が増すような香り。
どの季節でも軽やかに香るため、手首や首筋にバシャバシャ使っていました♡贅沢な使い方ができるのもお気に入りポイントです。
オーデコロンのため、2時間程度で香りが半減してしまうので、いつもバッグに忍ばせています。お化粧直しついでにワンプッシュしたり、ハンカチにつけて気分転換したり。
香水が苦手な方でも使いやすい1本です。
[4]ナイルの庭/エルメス
トップノート:グリーンマンゴー など
ミドルノート:イグサ など
ベース:アイリス など
香りの系統:グリーンノート、シトラスノート
新しい季節の始まりに
Felice(フェリーチェ)でも度々紹介されているフレグランス。ユニセックスの香りなので、お持ちの方も多いのではないでしょうか。
私もこの香りが大好きで、今年も春先~初夏にかけてヘビロテでした。エキゾチックなのに爽やかに香るので、新しい季節の始まりにそっと背中を押してくれるお守り香水です。
そんな「ナイルの庭」のボトルは、透明ベース。ボトムにクリアグリーンのグラデーションが爽やかなデザインです。
そのデザインは、まるで香りのしずくを表現しているかのようで、見るからに涼やかな印象を与えてくれます。
グリーンマンゴーの独特な爽やかさは、シトラスたちともマッチして、まるでナイル川に吹く爽やかな風の様。
意外性を演出するイグサはミドルノート。トップと合わさることで、どこまでも広がる草原の風景が見えてきそうです。
ベースノートのアイリスは、個性を主張するより、トップとミドルを優しく包み込み、絶妙なバランスを作り出しています。
おすすめの使い方
春~初夏の爽やかな空気にとても似合う香りです。
一番好きなのは、5月の大型連休あたり。空気もカラッとしていて、日差しも柔らかいため、この香りがとても似合うと感じています。
とても爽やかに香るので、私はいつも首筋や手首、胸元などにワンプッシュずつして使っています。香りの持続時間が短いので、外出先でも持ち歩いていました。
また、主張が少ないフレグランスなので、ミューレンスの「4711オーデコロン」とレイヤードで使うことも度々あります。「ナイルの庭」自身、シトラスノートの表情も持つため、相性抜群だと感じています。
[5]ブラックオピウム/イヴ サンローラン
https://item.rakuten.co.jp/wish/10048548/>
トップノート:オレンジブロッサム など
ミドルノート:コーヒー など
ベース:バニラ など
香りの系統:コーヒーノート、オリエンタルノート
甘さのなかにある芯の強さ
「ブラックオピウム」は、名香「オピウム」へのオマージュとして誕生しました。ボトルのデザインは、当初の「オピウム」と同じ、印籠をモチーフにしています。
「オピウム」は印籠のデザインからも感じられるようなエキゾチックで混沌としたアジアの風景を感じられますが、「ブラックオピウム」はまた違った個性を発揮しています。
第一印象はオレンジブロッサムをはじめとした軽やかなフローラル調の香り。
しかし、その軽やかさもほとんど一瞬で消え、濃厚なコーヒーやバニラの香りが広がります。
私の印象だとベースノートのバニラはかなり早い段階から香るように思います。「オピウム」とは全く異なる香りなのに、濃厚な広がり方は、そのエッセンスを十二分に引き継いでいるといえます。
おすすめの使い方
寒さ厳しい冬の香り。1月~2月にかけて、一番寒いシーズンに、マフラーにつけるのがお気に入りです。
オピウム同様濃厚に香るので、つけすぎには要注意!1滴つけるだけでも2日間ほど香りが残る場合もあります。
肌に直接つけるときは、上半身は避け、足首やお腹にごくごく少量つけるといいと思います。
また、出かける当日ではなく、前日の寝る前に少し多めにつけるという方法もおすすめ。トップ~ベースの香りの変化は楽しめませんが、ベースノートのバニラの持続時間が長いため、翌日1日ふんわり甘い香りに包まれることができます。
[6]2020年はどんな香りを纏う?
2019年は、今まで以上に香りに親しんだ1年となりました。
香りの博物館に足を運んだり、アロマスクールで勉強をし直したりと、たくさんの香りと出会うことができました。
今年は、昨年ヘビロテした香水たちに加え、もっともっとたくさんの香りに出会い、引き続き勉強していきたいと思います♡
香りの世界は奥が深い!知れば知るほど、香りたちと仲良くなりたくなってしまいますよね。
洋服を選ぶのと同じように、香りも着替えていけるようになりたいものです。
今年もみなさんと一緒に香りライフを楽しみたいと思います♡