シミやニキビにも効果的!アロマ化粧水の作り方をご紹介
市販の化粧水は、お金がないときは毎月のように購入するのが痛手ですよね。化粧水は肌を健やかに保つために欠かせないアイテムですが、実は成分のほとんどが水分です。手作りのアロマ化粧水に切り替えると、安価で美肌効果も期待できる化粧水が完成します。
2019年09月20日更新
記事の目次
[1]市販の化粧水とアロマ化粧水の比較
化粧水は日々のスキンケアに欠かすことのできない基礎化粧品ですが、なかなか自分の肌にあったものを見つけられないという悩みを抱える人や、出費に繋がるので化粧品は節約したいと考える人もいると思います。
そこで、市販の化粧水と手作りのアロマ化粧水を比較してみました。
手作りアロマ化粧水のメリット
市販の化粧水をアロマ化粧水に切り替えることのメリットについて説明します。
・大幅な節約に繋がる
まず、手作りアロマ化粧水に切り替えることによって、化粧品の出費が大きくカットできます。
化粧水は肌に潤いを与えるためのアイテムなので、毎日たっぷりと使うのが理想ですが、高頻度で消費するとお金がもったいないと感じる人もいると思います。
もったいないからといって少量の化粧水を使うのでは、肌に潤いが行き渡りません。
市販の化粧水にはさまざまな種類のものがあり、含まれる成分も商品によって違いますが、実はほとんどが水分です。
手作りの化粧水は、シンプルに肌に潤いを与え、気兼ねなく大量に使うことができ、大幅な節約にも繋がります。
・アロマがもたらす美肌効果
添加物などがほとんど入っていない手作りの化粧水は、敏感肌の方にもおすすめです。そこにアロマによる美肌効果が加わることで、保湿だけでなく、肌の調子を整えてくれる効果が期待できます。
精油の中には、肌にとってよい働きをするものがいくつもあります。また、お気に入りの香りに包まれてスキンケアをすることによって、心もリラックスできます。
[2]アロマ化粧水の作り方
アロマ化粧水の作り方について紹介します。化粧水の作り方は大きく分けて2つの方法があるので、自分の肌に合った方を選んでください。
キャリアオイル(またはグリセリン)を使う場合
まずはキャリアオイルを使う場合です。これはオイルを使うので、水分が肌にしっかりと行き渡りますが、一方でオイリーな肌の方はべたつきを感じることがあるかもしれません。
オイルを使いたくないという人は、キャリアオイルの代わりにグリセリンを使うこともできるので、好きな方を使用してください。
キャリアオイルは何を使っても問題ありませんが、粘度が低く酸化しにくいホホバオイルやココナッツオイルがおすすめです。
作り方は、まずキャリアオイル(またはグリセリン)5mlをビーカーなどの器に入れ、そこに精油(エッセンシャルオイル)を3滴加えます。
よく混ぜ合わせてから遮光瓶に移し、精製水またはミネラルウォーター45mlを加えて、蓋を閉めてよく振ったら完成です。
水道水は殺菌のために塩素などが入っているため、スキンケアには不向きです。
また、ミネラルウォーターを使用する場合は、ミネラル成分の少ないものを選びましょう。
キャリアオイルを使う場合は、精製水と混ざりにくいため、成分が均一になるようによく振ってから使用してください。
無水エタノールを使う場合
キャリアオイルの代わりに無水エタノールを使うことで、精油と精製水が完全に溶けあった化粧水を作ることができます。
無水エタノールを使う場合は、まず遮光瓶にエタノール5mlを入れ、その上から精油を3滴落としてよく振ります。
さらにそこに精製水(またはミネラルウォーター)を45ml加え、もう一度しっかり振ったら完成です。
[3]アロマ化粧水を手作りするときの注意点
アロマ化粧水を手作りする際には、いくつかの注意点に気をつけてください。
2週間以内に使い切ること
手作りの化粧水には、市販の化粧水と違って防腐剤が含まれていないため日持ちしません。冷蔵庫に保存して、2週間以内に使い切るようにしてください。
光毒性のある精油(エッセンシャルオイル)を使わない
市販の精油の中には、光毒性(光感作作用)を持つものがあるので注意が必要です。
光毒性のある精油を肌につけたまま日光にあたると、シミや炎症などの皮膚トラブルに繋がるため、こうした精油を化粧水に使用しないようにしましょう。
光毒性のある精油の例として、ベルガモット、レモン、グレープフルーツなどがあります。
[4]アロマ化粧水におすすめの精油(エッセンシャルオイル)
光毒性に気をつければ、好きな香りの精油を使ってアロマ化粧水を作ることができますが、どの精油を使えばいいのかわからないという人のために、肌に良い効果をもたらす精油を紹介します。
フランキンセンス/生活の木
フランキンセンスは古代からさまざまな文明の中で用いられてきた、世界で最も歴史の古い薫香(芳香)のひとつです。
クレオパトラはフランキンセンスをスキンケアに用いて美しさを保っていたという逸話もあり、現代でもアンチエイジング効果のある精油として知られています。
肌を引き締める収斂作用があり、さらに細胞の成長と新陳代謝を促す効果もあるため、シワやニキビ跡などの回復も期待できます。
また、収斂作用は皮脂の分泌を抑えることにも役立ちます。
さらに、フランキンセンスには抗菌作用を持つ成分も多く含まれており、抗炎症作用も期待できるため、ニキビ予防やニキビの改善にも役立ちます。
その他、細胞の成長を促す効果で肌のハリのあるきめ細かい肌に導き、乾燥から肌を守ってくれます。肌タイプを問わず、美肌作りをサポートしてくれる精油です。
ラベンダー/生活の木
数ある精油の中でも、ラベンダーは特に有名で、その香りは入浴剤や芳香剤としても親しまれています。
原産地は地中海沿岸地域で、その近辺では紀元前から万能薬として使用されていました。
リラックスしたいときの香りとして親しまれていますが、スキンケアにも高い効果を発揮してくれます。
ラベンダー精油はその刺激性の低さが特長で、局所的にであれば肌に直接つけても良いとされるほどです。
市販の自然派化粧品にも、ラベンダーオイルやラベンダーエキスを使用したものがいくつもあります。
ラベンダー精油は、皮膚に柔軟性と潤いを与えるとともに、高い殺菌作用・皮脂分泌調整・抗炎症作用を持つのでニキビの改善などに役立ちます。
また、皮膚組織を再生させる働きも期待できるため、シミや傷跡のケアにも最適です。
ゼラニウム/生活の木
ゼラニウムはバラに似た香りが特徴のフローラルな精油です。古代エジプトやギリシアでは、肌トラブルを改善するハーブとして利用されていたと言われています。
スキンケア用の精油として非常に人気の高い精油で、皮脂分泌調整作用や抗炎症作用が期待できます。乾燥肌、油性肌の両方に適した精油です。
肌の水分バランスを整える働きがあり、また、血行促進効果や細胞成長促進作用なども期待できるため、肌をみずみずしく柔らかく保つのに最適です。
肌のくすみや乾燥など、さまざまな肌トラブルのケアに役立ちます。
ローズマリー・ベルベノン/生活の木
ローズマリーは地中海沿岸地域で古くから用いられてきたハーブです。ハンガリー王妃が使っていた「若返りの水」の材料としても使用されていました。
ローズマリー精油にはいくつか種類がありますが、ベルベノンタイプは最もスキンケアに適した精油と言われています。
主成分のベルベノンには脂肪溶解作用があるとされ、注目を集めています。
また、ローズマリー・ベルベノンは瘢痕(はんこん)形成作用と皮膚組織再生作用が期待できるため、肌のシワやハリの低下を改善してくれます。
抗菌作用・皮脂分泌調整作用などの働きもあるので、油性肌のケアや、ニキビの改善にも役立ちます。
カモミール・ローマン/生活の木
ラベンダーと同様、ハーブの中でも特に有名なカモミールは、古代から薬草として用いられていました。
ヨーロッパで最も歴史のある民間薬として知られ、心を深く落ち着け、安眠にも高い効果を発揮します。
カモミール・ローマンは抗炎症作用と保湿効果が期待されており、湿疹やニキビの改善、乾燥肌や角質のゴワつきをケアするのに取り入れられています。
皮膚の代謝を高めるとも言われており、肌のくすみやシミ・ソバカスの改善など、さまざまな効果が期待されています。
[5]手作りアロマ化粧水で肌に潤いを与えよう
アロマ化粧水は、精油の持つ美肌効果を得ながら、しっかりと肌に水分を与えることができます。材料もドラッグストアなどで揃うので、シンプルで安価な化粧水を使いたいという人は、是非自分で作って使用してみてくださいね。
※アロマオイル(精油/エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
アロマオイルは医薬品ではないため、「治療」できるものではありません。ここに掲載されている内容は精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。症状がひどい場合は医療機関を受診することをおすすめいたします。実際にアロマの香りに癒されるという方はたくさんいます。自分の体の状態や気分に合わせて上手に取り入れてくださいね。