夏がはじける!自分だけの香水で今年の夏に彩を♡
夏を満喫していますか?今年は出かけるのがなかなか難しいですが、計画を立てたり、癒しのリゾートの写真を眺めたりするだけでも少し気分が上がりますよね。今年の夏は自分だけの香りを作ってみませんか?アロマでつくる香水の作り方をご紹介します。
2021年07月26日更新
記事の目次
[1]その香り、大丈夫?
夏は身も心も開放的になる活発な季節です。
ファッションもカラフルなものが店頭に並び、なんだかウキウキしますよね。ついつい、羽目を外しがちなこの季節ですが、個人的には香水選びには気を配りたいと思っていたり…。
例えばこんなことありませんか?
暑くて換気の頻度が減った
冷房をつけているからと換気の回数が減っていませんか?換気を怠ると中のニオイが外に出ることができず、こもってしまいます。
そんな中で強い香水をつけていたりしたらどうでしょう。自分は良くても、周りの人には大迷惑!なんてことになりかねません。
電車のニオイ
毎日の通勤通学時に電車を使う人は特に実感しているのではないでしょうか。
老若男女が利用する満員電車は、汗や体臭でニオイがひどいときありますよね。満員電車というだけで気分が悪くなるのに、夏はニオイ問題も出てきます。
お気に入りの香りだからという理由だけで選んだ香水をまとえば、あなた自身が香害となる可能性も…。
汗問題
制汗グッズや汗そのものと混ざり合った香水のニオイは、男性には大不評だそうです。
さらに、体温が上がる夏は香水の揮発も早いので、重厚感のあるベースノートと汗が混ざると本来の素敵な香りが楽しめなくなります。
香水をつける場所、つけるタイミングに気を付けましょう。
[2]オリジナル香水におすすめのアロマ
思い当たることがあった人も多いのではないでしょうか。色々な悩みがあるかもしれませんが、でもやっぱり、夏は気分のあがる元気な香りをまといたいですよね。
そこでおすすめなのが、天然香料であるアロマ(精油)を使ったアロマ香水です。天然香料は優しく爽やかな香りが特徴なので、実は夏にぴったり!
普段は芳香浴だけだったり、効果効能を目当てに使うことが多いアロマですが、ブレンドすれば、簡単に自分だけの香水がつくれてしまいます!
基本的にはどのアロマを選んでも大丈夫なのですが、特に香水に使いやすいアロマをご紹介します。
ジャスミン
最近ではコンビニでもジャスミンティーが出回っているので、身近な花となったジャスミン。
その甘くエキゾチックな香りは、気分を高揚させ、南国のビーチにいるような穏やかな気分にさせてくれます。
リゾートの香りを作るうえで、最も重要な核になると思います。
グレープフルーツ(フクロマリンフリー)
グレープフルーツの香りは、交感神経の働きを高めるといわれており、香りを嗅ぐだけで気分が高揚します。
夏にぴったりのフレッシュで瑞々しい香りは、多くの精油と相性が良いので、香水作りにはおすすめです。
しかし、グレープフルーツ精油を肌に付けた後に紫外線を浴びてしまうと、塗布部分が炎症を起こすことがあります(光毒性)。
そのため、グレープフルーツ精油をブレンドしたい場合は、ファクターとなる成分を取り除いた、フロクマリンフリータイプを使用しましょう。
ベルガモット(フロクマリンフリー)
ベルガモットも香水作りでは欠かせない精油のひとつです。他の柑橘系の精油と比べ持続時間が長く、香水全体に深みと柔らかさを与えてくれます。
グレープフルーツ同様光毒性があるので、フロクマリンフリータイプの精油を使用しましょう。
フランジパニ
プルメリアという名前の方が一般的かもしれません。ハワイやグアムを象徴する花のひとつです。
フランジパニ精油は高価な精油ですが、ジャスミンよりも甘く濃厚な香りを放ちます。
柑橘系との相性も良く、夏に身にまとえたら幸福感に満たされます。
ラベンダー
精油の王様ラベンダー。もちろん香水作りでも力を発揮します。
ベルガモットよりも持続時間が長く、香水全体を整える役割をもちます。ラベンダーの花も初夏に咲くため、清涼感溢れる香りが魅力的です。
どの精油とも相性が良く、個性を主張しすぎない香りは、古くから香水産業の主軸を担ってきました。ラベンダーをブレンドすることで、ただ単に甘い人工香料の香水とは別格の高貴な香りを作り出すことができます。
他にも、レモンやミントなどの清涼感のある香り、フランキンセンスやベンゾインといった甘い香りもおすすめです。
たくさんの精油を嗅いで、好きな香りをいくつか選んでみましょう。ポイントは、嗅ぎやすさを残しつつ、普段使いしないような香りを選ぶこと!
せっかくの夏なので、非日常を楽しめる香りを選んでもらえればリゾートっぽくなると思います♪
[3]香水作りのポイントは?
香水作りにはバランスがとても大切です。香りの持続時間、個性を出しすぎている香りはないか、全体的にまとまりがあるか…。
ブレンドする際のポイントをいくつか紹介します。
持続時間を確認しよう
精油は揮発性の成分から生成されています。揮発するスピードは精油の種類によって次の3つのグループに分けられており、香水を作るときには、このグループを考慮してブレンドしていきます。
・トップノート
一番最初に感じる香りで、持続性は15分~60分程度です。柑橘系、ミント系、グリーン系などに代表されます。ブレンドのなかでは、少ない量がベストといわれています。
【夏のリゾートをイメージした香りにするなら…】
華やかで軽やかな印象にしていきたいと思うので、一番多くブレンドするとよいでしょう。
ただし、最初に感じる香りは好みを左右する重要なものです。最初は、少ない量から調整していきましょう。
おすすめ精油:グレープフルーツ
例:全体を10滴とすると5滴程度
・ミドルノート
トップノートの次に香り、持続性は2~3時間程度です。ハーブ系、フローラル系などに代表されます。通常のブレンドでは、トップノートより多く、ベースノートより少なくという量がベストといわれています。ブレンドの核を担う香りのため、全体のイメージをしたうえで、ブレンドしていくと良いでしょう。
【夏のリゾートをイメージした香りにするなら…】
トップノートの軽やかな香りをサポートしつつ、主張していくのがミドルノートです。リゾートでは、少量でも十分香るほど華やかで強い香りを数滴ブレンドするとよいでしょう。
おすすめ精油:ベルガモット、ジャスミン、フランジパニ、ラベンダー
例:全体を10滴とすると3滴程度
・ベースノート
最後に香り、持続性は一番長い3~5時間程度です。“残り香”ともいわれます。トップノートなどの持続性を長くする効果もあります。ウッディ系の精油に代表され、一般的な香水では、最も多く調合されていることが多いです。
【夏のリゾートをイメージした香りにするなら…】
定石通りにブレンドすると重い印象になりかねないので、個人的には最も少ない量でよいと思います。先ほど紹介した精油のなかでは、ベルガモットやラベンダーを使うと、軽やかで持続性のある香水になると思います。
おすすめ精油:ベルガモット、ラベンダー
例:全体を10滴とすると2滴程度
作りたい香りのイメージを明確にする
上記を踏まえ、自分がつくりたい香りのイメージを明確にしましょう。
ひとくちにリゾートといってもイメージする景色はひとそれぞれ。沖縄ののんびりした離島を思い浮かべる人もいれば、バリ島のジャングルにたたずむヴィラを思い浮かべる人もいますよね。
いつ、どこで、どんなときに、誰といるとき、どんな香水をつけますか?イメージをもってブレンドすることで、より洗練された香水を作ることができます。
[4]実際にブレンドしてみよう!
ポイントをおさえたところで、実際にブレンドしてみましょう。
手順
1. 無水エタノールをビーカーに10ml注ぐ
2. 精油を加える(20滴) ※ベース→ミドル→トップの順で入れていきます
3. 攪拌(かくはん)棒でエタノールと精油をなじませる
4. そこへ精製水10mlを注ぎ入れ、同じようになじませる
5. 遮光ビンに移しひと晩寝かせる
6. 香水瓶やスプレー瓶などに移して完成! ※いずれも遮光容器がベスト
注意点
今回は香水ということで5%濃度で作っています。使用前にパッチテストをするなどして、自己管理をお願いします。
肌に合わないと感じた場合は、使用を中止することや濃度を薄めるといった対応をしてください。
また、精油の香水は傷みやすいので、冷暗所に保存して、最長でも1週間をめどに使い切りましょう。レシピがあれば、なくなった場合も追加で作成することができるので、メモをお忘れなく!
[5]今年の夏の思い出は自分だけの香りとともに
リゾートとは、現在では“バカンスを過ごす非日常空間”という意味で使われていますが、そもそもは“魂の開放”という意味だそうです。
魂の開放をして日々の疲れを癒すということで、バカンスを象徴する場所という意味になったのかもしれません。
日常生活に香りを取り入れているみなさんは実感されていることと思いますが、香りには、心身のバランスを保つという役割がありますよね。
そういった意味では、リゾートで香りを纏うことはとっても大切!そして、日常使いの香りより少しラグジュアリーな香りを使ってみたいですよね。
ラグジュアリーブランドの香水ももちろん素晴らしいですが、今年はあなたにしか作れない香りに出会い、日々頑張っている自分をねぎらってもらえれば嬉しいです♡
1年後、10年後、遠い先の未来で夏を思い出すときに、今日作った香りがあなたの夏の思い出の一部になりますように…。