インフルエンザ予防に最適!カユプテ精油(エッセンシャルオイル)の効果・効能をご紹介
カユプテはティーツリーと同じ系統の精油です。フトモモ科メラレウカ属に属する植物で、伐採しても自力で育成するほど強い生命力を持っています。アジアでは古くから万能薬として扱われてきた植物でもあります。優れた殺菌・消毒作用を持つと言われるカユプテの精油。その香りの特徴と効能を紹介します。
2019年03月01日更新
記事の目次
[1]カユプテとは?
カユプテはフトモモ科メラレウカ属の植物で、ティーツリーに近い種の植物です。樹皮が薄い紙を重ねたように層をなしていることから「ペーパーバークツリー」と呼ばれたり、樹皮の色が白いことから「ホワイトティーツリー」と呼ばれることもあります。
オーストラリアで自生するティーツリーに似た植物
カユプテはインドネシアなどの東南アジアから北オーストラリアを原産とする植物です。
出典 aroma-guide.net
精油としては特にインドネシア、マレーシア、ベトナムなどの東南アジア圏での生産が多く、「カユプテ」という名前もインドネシア語で「白い木」という意味の「カユプティ」が語源であると言われています。
[2]カユプテの精油(エッセンシャルオイル)の香りの特徴
カユプテは同じメラレウカ属のティーツリーと同様、カンファー調のすっきりした香りが特徴ですが、他のメラレウカ属よりも優しい香りであると言われています。
カンファー調の中に甘みを感じられる香り
メラレウカ属の葉から採取される精油は、カンファー調のすーっとした香りが特徴のひとつです。カユプテも例に漏れず、清涼感のあるすっきりとした香りですが、同じ系統のティーツリーなどと比べると、ライトな香りと言うことができます。
カンファーのすーっとした香りの中に、ハーバルな香りやフルーティーな甘い香りも感じられるため、メラレウカ属の中では最も優しい香りとも評されています。
カンファー調の香りは消毒液のような印象を受けるので苦手という人も少なくありませんが、カユプテの香りは比較的受け入れやすい香りと言われています。
[3]カユプテの精油(エッセンシャルオイル)の効果・効能
カユプテは優れた殺菌・消毒作用を持つため、原産地である東南アジアをはじめとするアジア圏で古くから「万能薬」と呼ばれて活用されていました。
ヨーロッパでもかつてはリウマチやコレラに効果のある薬としてカユプテを使用していたと言われています。
特にインドネシアでは数百年前から精油として使われており、現在でも東南アジアではカユプテオイルを常備薬として使用しています。
頭をすっきりとリフレッシュさせる
カユプテの精油は爽やかでクリアな香りなので、頭をすっきりさせる効果があります。頭をリフレッシュさせることで、緊張状態がほぐれたり、集中力を高める働きも期待できます。
ストレスで心が弱っているときも、甘さのある爽やかな香りが心を元気づけてくれるはずです。
古くから鎮痛剤として用いられてきた
カユプテの精油は、古来よりオーストラリアのアボリジニの人々が鎮痛剤として使用してきたことで知られています。また、ヨーロッパでもかつてはリウマチの薬として使用されていました。
現在でも、カユプテの精油はマッサージに使われることが多く、筋肉痛や神経痛、リウマチに効果があるとされています。
風邪やインフルエンザの予防に
カユプテの精油には優れた抗菌・抗ウィルス作用があり、風邪やインフルエンザなどのウィルス性の感染症に対して効果を発揮します。咳を鎮め、痰を除去する働きもあるので、呼吸器系の不調にもてきめんです。
また、近年ではアレルギーの症状を軽減する効果が注目されており、花粉症対策にも使用されています。
[4]おすすめのカユプテの精油(エッセンシャルオイル)とブレンド
カユプテの精油は優しい香りで使いやすく、芳香浴にも取り入れやすいアイテムです。
カユプテ精油/生活の木
ベトナム産のカユプテ精油です。芳香浴はもちろん、バスタイムに使用したり、キャリアオイルで希釈してマッサージに使用するのもおすすめです。
カユプテと相性の良いブレンド
カユプテは同系統の樹木系やハーブ系の精油と相性が良いです。心を元気にしたいときはラベンダーとのブレンド、集中力をアップさせたいときはローズマリーやタイムとのブレンドがおすすめです。
[5]カユプテの精油(エッセンシャルオイル)でリフレッシュしよう
古くから薬としても使われてきたカユプテの精油。カンファー調の香りの精油の中では、ライトでアロマとして取り入れやすいのが特徴です。毎日の生活にカユプテの香りを取り入れ、ストレスで疲れた心をリフレッシュさせましょう。
☆アロマセラピスト菊池より一言☆
カユプテは、ティートゥリーやユーカリなどフトモモ科の精油と同様に免疫力を高め、呼吸器系の疾患やそれに伴う痛みや不快感を軽減してくれる精油で、風邪や副鼻腔炎の時に蒸気吸入をすると鼻づまりや呼吸を楽にしてくれます。
ただ、皮膚刺激があるので蒸気吸入をする際は目を閉じて行い、真正ラベンダーやカモマイルローマンなど鎮静作用のある精油をブレンドして使用すると良いでしょう。
※アロマオイル(精油/エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
アロマオイルは医薬品ではないため、「治療」できるものではありません。ここに掲載されている内容は精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。症状がひどい場合は医療機関を受診することをおすすめいたします。実際にアロマの香りに癒されるという方はたくさんいます。自分の体の状態や気分に合わせて上手に取り入れてくださいね。