ニオイの原因は皮脂だった!30代から始まるミドル脂臭の原因と対策
最近まくらや顔が臭う気がする…そんなことがあったら、それはもしかしたらミドル脂臭のせいかもしれません。ミドル脂臭は誰にでも起こります。原因と対策をご紹介します。
2018年12月03日更新
記事の目次
[1]ミドル脂臭とは?
30代から始まるミドル脂臭って?
30代半ばのミドル世代の男性と、20代の男性を比較すると、ミドル世代の男性のほうが頭髪や首まわりの臭いが強く、そのニオイは脂っぽい独特な汗の臭いを発していることが多いことがわかっています。
これをミドル脂臭といいます。この言葉は2013年にマンダムが名付けました。
ミドル脂臭の原因となる成分は「ジアセチル」というもので、汗の中の乳酸が、皮膚の上に存在するブドウ球菌に分解されることにより発生します。
この「ジアセチル」と皮脂のニオイが混ざることで独特なミドル脂臭のニオイになります。
皮脂のニオイの原因は?
皮膚には皮脂腺という皮脂を分泌するところと、汗腺という汗を分泌するところがあります。
皮脂には皮膚に潤いを与え保護する役割があり、また汗をかくことによってヒトは体温を調節しています。どちらも生命の維持に欠かせないものです。
分泌されたばかりでは無臭ですが、時間が経って皮膚の上にいるさまざまな雑菌と交じり合うことで皮脂が分解され、ニオイを放つガスに分解されると、独特な体臭として感じられるようになります。
特に頭皮は、他の箇所より皮脂腺が発達しており、さらに、髪の毛が周囲のニオイを吸着しやすい性質があるため、皮脂のニオイがしやすくなります。
皮脂のニオイに性別は関係ある?
皮脂は誰でももっている皮脂腺から分泌されていることからわかるように、皮脂のニオイに男女差はありません。
男性のほうが皮脂腺が多いため、ニオイが強くなる傾向はありますが、女性でもミドル脂臭に悩む人は多くいます。
加齢臭の原因であるノネナールのニオイも若いうちはホルモンでおさえられますが、歳をとり、女性ホルモンが減少するとともに、発生しやすくなってきます。
[2]皮脂のニオイへの対策
皮脂のニオイは、適切な生活習慣をおくることで防ぐことができます。
ミドル脂臭対策の石鹸やボディソープを使う
ミドル脂臭に対しては、その名付け親であるマンダムなど、複数のメーカーからミドル脂臭対策用のボディソープが販売されています。
また、消臭効果の高い柿タンニンを豊富に含んだ柿渋石鹸も人気です。
ミドル脂臭対策用のボディソープだと男性用のものが主流ですが、柿渋石鹸なら女性でも手に取りやすいデザインのものも多いので抵抗なく試すことができます。
皮脂汚れのニオイを落とす洗濯洗剤を使う
髪の毛や頭皮に対してはシャンプー、身体に対してはボディソープを使うことで対策がうてますが、その皮脂のニオイを洋服が溜め込んでしまっていると、結局いつもニオイのする人になってしまいます。
皮脂の汚れは酸性の汚れになるので、酸性汚れに強い弱アルカリ性の洗剤を使うようにするとよく落ちます。
弱アルカリ性の洗剤というと以前は粉末洗剤ばかりでしたが、今は液体洗剤の種類も豊富です。目的に合ったものを探しましょう。
皮脂のニオイに効く食品
皮脂の過剰な分泌を抑えるには普段の食生活も大切です。動物性の脂肪の多い肉類やバター、脂っこいものを多く摂取すると皮脂の過剰な分泌を促進します。
野菜や果物などを多く摂取し、抗酸化作用のあるゴマや緑茶などを多く摂るように心がけましょう。
汗腺を活発にしてくれるクエン酸を多く含むお酢をとるのも良いでしょう。
日常的に運動する習慣をつける
ミドル脂臭の原因であるジアセチルは汗に含まれる乳酸が皮脂の上で分解されることによって発生します。
ならば汗をかかないほうがよいのではと考えがちですが、汗をかかないと汗腺の機能が衰えてしまい、べたついた汗をかく原因になります。
サラサラの綺麗な汗をかくには、日常的にスポーツをする、体を動かすなどをして、積極的に汗を流すことが必要です。
[3]自分の顔からニオイがするときの対策
皮脂のニオイに関連して、自分の顔からニオイを感じることがあります。自分の顔からニオイがする時の対策をご紹介します。
鼻が臭うのは皮脂が原因
ふと自分の小鼻を擦ってみたら変なニオイがした、ということは結構ネット上でも報告されています。
鼻からニオイがする原因は鼻の内部に原因のある副鼻腔炎や、喉から臭う膿栓のほか、鼻の表面である小鼻からニオイが発生することがあります。
小鼻のニオイの原因は、小鼻の皮脂が空気に触れることで酸化することで発生します。小鼻の周りやおでこにかけてのいわゆるTゾーンは皮脂の汚れがたまりやすい場所です。
皮脂がたまる原因は先ほどふれたとおり生活習慣に多くあります。バランスの良い食生活と適度な運動を心がけましょう。
洗顔の方法で皮脂をニオイは落とせる
小鼻の皮脂のニオイは洗顔によって落とすことができます。しかし、洗いすぎると、逆に肌が乾燥し、余計に皮脂を出さなくてはと皮脂が過剰に分泌されるようになってしまうので注意が必要です。
キレイな小鼻でいるには、きめ細やかな泡を使った洗顔が大切です。蒸しタオルやスチーマーなどをあてて、毛穴を開いてから洗顔を行いましょう。最低でも15分程度当てるのがオススメです。
次にオイルでマッサージをします。クレンジングオイルや肌にも使えるオイルを使って優しくマッサージします。
肌の脂をオイルでやわらかくします。汚れが浮いてきたら、濡らしておいたコットンで優しく油分と、鼻の皮脂を拭き取ります。
クレンジングローションがあれば使うと良いですが、なければぬるま湯で行いましょう。洗顔をするときにはきめ細やかな泡をたっぷり使って行いましょう。
濃密な泡のクッションは肌の汚れを吸着して優しく取り除いてくれます。こちらもぬるま湯で行い、最後は冷たすぎない程度の水でパッティングします。洗いあがったあとは、もちろん保湿が大切です。
皮脂が気になるからといって保湿をしないと、かえって乾燥した肌に対して、身体が過剰に皮脂を出そうとしてしまいます。化粧水と乳液を使ってしっかりと保湿しましょう。
皮脂のニオイ対策におすすめの化粧品
小鼻やTゾーンの皮脂のニオイが気になる人には、肌を引き締めて毛穴を整えてくれるセラミド配合の化粧水がオススメです。
セラミド配合の化粧品にもいろいろなものがありますが、特にヒト型セラミドを使用した化粧水は、浸透力と保湿力が高いのでおすすめです。
また、皮脂のトラブルケア専用をうたっている化粧水もあります。
キュレル 皮脂トラブルケア化粧水
花王の乾燥性敏感肌向け化粧品ブランド、キュレルが出しているこちらの皮脂トラブルケア化粧水は、過剰な皮脂を抑える成分で、皮脂を抑えながら人の肌が持つセラミドを高める成分で肌を整えてくれる、小鼻に悩む人向けとしてぴったりな化粧水です。
ライスフォース アクポレス 薬用ふき取り化粧水
毛穴詰まりの主な原因である皮脂の過剰分泌にアプローチするライスパワーNo.6エキスを配合。
このエキスは日本初の医薬部外品として皮脂分泌の抑制効果が認められた成分で、有用性実験も実施済みの、信頼できる化粧水です。
植物性スクワランや、ヒアルロン酸など高保湿成分を含んでいるので、皮脂を抑えながらもカサカサになることはありません。毛穴ケアをしながらしっかり保湿も忘れないふき取り化粧水です。
明色化粧品 美顔水
こちらは明治18年に発売の超ロングセラー化粧水です。ニキビ予防やケア用品として有名な化粧水ですが、ひんやりとした使用感で毛穴をきゅっと引き締めてくれる効果や、皮脂の過剰な分泌を抑えてくれる効果があります。
もちろんニキビにもアクネ菌の繁殖を防ぐ、ホモスルファミンや、サリチル酸といった有効成分が効果を発揮します。小鼻のニオイだけでなくニキビもできやすい人におすすめの化粧水です。
レトロなパッケージもかわいくて、飾っておきたくなる瓶もおすすめです。
ナチュリエ スキンコンデショナー
はとむぎ化粧水で有名なナチュリエ スキンコンディショナー。大手のドラッグストアではよく取り扱われているので見たことある人も多いのではないでしょうか。
天然ハトムギエキス配合でベタつかないのにお肌にしっかり水分を届けてくれます。
香料や着色料など、無駄な成分は一切含まれておらず、安心処方なので肌トラブルの多い方でも使いやすくなっています。
大容量でコストパフォーマンスも良いので、バシャバシャ気軽に使えます。オイリー肌の人におすすめの化粧水です。
アルビオン 薬用スキンコンディショナー エッセンシャル
公式サイトまで「スキコン」と略して紹介している、みんなに愛されているアルビオンのロングセラー化粧水、薬用スキンコンディショナー。
北の大地で育てたハトムギの力で、肌のコンディションを整え、皮脂の過剰分泌や、乾燥などから肌を守ります。
水と油の両方に馴染むオイルが、角質のすみずみまで浸透し、やさしくパッティングして使用するとひんやりとした使い心地でモチモチの肌に仕上げてくれます。
使用感がやさしいので、季節の変わり目など肌が敏感な時にも使いやすい化粧水です。
化粧水のほかにも、過剰な皮脂分泌を抑えてくれるジェルや、対策化粧品もあるので、そちらも肌に合うか試してみると良いでしょう。
[4]皮脂のニオイ対策は普段の生活習慣から!適切なケアでニオイ知らずの身体をつくろう
皮脂はヒトの身体になくてはならないものです。ずっと付き合うものだからこそ、普段の生活習慣から変えて、上手にニオイ対策をしたいものですね。
生活習慣と対策ボディソープや化粧品、洗剤をうまく活用して、ニオイ知らずの身体を作りましょう。