アーモンドオイルは顔にも髪にも使える!使い方とおすすめ商品6選
美容に敏感な女子なら一度は耳にしたことのある「アーモンドオイル」。美肌効果が高いと話題ですが、実際には美容以外にも様々な効果があるといわれています。今回は、アーモンドオイルの特徴や効果、おすすめのアーモンドオイル、正しい使い方などをご紹介します。
2020年01月11日更新
記事の目次
[1]アーモンドオイルとは?
アーモンドオイルは、名前の通り私達が口にしているアーモンドを原料としたオイルのことを言います。ここでは、どのような成分が含まれていてどんな特徴があるのか確認していきましょう。
成分と特徴
アーモンドオイルは、古代ギリシャの時代から重宝されていたオイルといわれていますが、名前の通りアーモンドの種子を原料としている植物性の天然オイルのことを指します。
アーモンドにはスイート種とビター種の2種類があり、普段私達の身の回りにあるアーモンドは食用のスイート種で、刺激が強いビター種は、大量に摂取すると有害性があるので日本での流通はされていません。
通販サイトなどに「スイートアーモンドオイル」と表記された商品が販売されていますが、これはスイート種のアーモンドを使用しているということで、アーモンドオイルと同じであると言えます。
アーモンドオイルのなかでも食用のものと、スキンケアやマッサージなど皮膚に使われるものの2種類があります。では、特徴を確認していきましょう。
・栄養価が豊富
アーモンドオイルには抗酸化作用があるビタミンEが豊富に含まれているため、身体中の酸化を防いでくれるので老化の予防に効果的ですし、シミの抑制やアンチエイジング効果が期待できます。
他にも、マグネシウム、カリウム、亜鉛、鉄などのミネラルも豊富に含んでいるので、女性の身体を整えてくれますし、貧血予防にも一役かってくれます。
それに赤ちゃんの発育に大切な葉酸も豊富なため、妊娠中の方にもおすすめです。
・酸化しにくい
アーモンドオイルの特徴のひとつに「酸化しにくいオイル」であることが挙げられます。
酸化しにくいオイルの場合、室温が30度以上にならない暗所であれば常温で保存する事が可能になりますが、長期での使用を予定している場合は、冷暗スペースでの保管をおすすめします。
また、使用期限の目安ですが、ラベル表示されている未開封期限の1/4〜1/5程度が開封後の使用期限となりますので、一度確認しておくと良いでしょう。
・低刺激
アーモンドオイルは敏感肌の方はもちろん、赤ちゃんの肌にも使えるほど低刺激なオイルです。顔や頭皮、ボディマッサージなどに使うのに最適で、安心してお使いいただけます。
注意すべきポイント
アーモンドオイルには外用と食用があるため、それぞれの用途にあった種類のアーモンドオイルを使用するようにしましょう。
外用で使用する場合は、必ず事前にパッチテストを行い皮膚に刺激や異常が見られないことを確認してから使用するようにしましょう。
食用の場合は、摂取しすぎは良くありません。人によっては体質に合わなかったり、お腹を壊すなどの症状が現れる可能性もありますので、様子を見ながら摂取量を調整するようにしましょう。
[2]アーモンドオイルの効果
いくら「アーモンドオイルが凄い!」と言われても、実際に効果が実感できないようでは、なかなか継続して続けられないものです。ここでは、アーモンドオイルの効果と効能をたっぷりご紹介していきます。
美白効果
メラニン細胞がシミの原因になることは聞いたことがあるかと思いますが、アーモンドオイルには、メラニン細胞を作るために必要なメラノサイトの育成を抑制させる効果があります。
それに、紫外線を浴びることによってメラニンを黒くするとされる、チロシナーゼと呼ばれる酵素の働きも抑制する効果があるため、シミ対策や美白効果にも期待できるのです。
毛穴対策効果
アーモンドオイルは、皮膚の表面だけではなくゆっくりと真皮まで浸透するため肌が柔らかく、潤いを感じられるようになりますが、同時に古くなった細胞を除去してくれる働きもあります。
アーモンドオイルに含まれる脂肪酸の働きによるものですが、これによって毛穴の黒ずみや皮脂汚れを取り除くため、毛穴の引き締め効果も期待できます。
エモリエント効果
アーモンドオイルには、「肌を柔らかくする」「皮膚に潤いを保たせる」「栄養成分や水分を肌の中に閉じ込めてくれる」などといった「エモリエント効果」が優れています。肌がしっとりしてハリも出るため、乾燥肌の人には特におすすめです。
日焼けした肌のケア
肌を守ってくれる効果が期待できるアーモンドオイルですが、日焼け後の炎症などによるトラブルにも有効です。
アーモンドオイルに多く含まれているビタミンEには抗酸化作用がの働きがあるため、日焼けによるダメージを予防することができますし、日焼け後に大量の活性酸素が作られた肌にはアーモンドオイルでのケアがとても有効でおすすめです。
髪の毛の保湿効果
通常、髪の毛の表面には魚の鱗のように重なった状態のキューティクルが存在します。
キューティクルは髪の毛の水分を保ってくれる役割がありますが、壊れてしまうと輝きが失われ、ゴワゴワした手触りになってしまいます。
アーモンドオイルには、キューティクルを作るのに大切なオメガ9脂肪酸という成分が含まれているため、潤いのある美しい髪を目指せるということなのです。
便秘解消・デトックス効果
アーモンドオイルには不溶性食物繊維が豊富に含まれています。そのため、便のかさ増しをしてくれたり、腸の中に溜まった有害物質を体外に排出してくれる効果が期待できます。
身体の中に溜まった便や有害物質の毒素をデトックスすることで、アーモンドオイルの栄養成分をしっかり吸収することができるようになるため、美容効果を高めることができるのです。
生理痛への効果
アーモンドオイルを普段の食生活に取り入れると、毛細血管の血の巡りを良くして冷え性が改善されたり、女性ホルモンの働きを整える効果が期待できます。
女性は生理のたびに貧血になりやすいため、アーモンドオイルを摂取して鉄分を補充することで貧血予防にも繋がります。
皮膚の奥まで浸透効果
他のオイルに比べてアーモンドオイルは吸収性が遅く、ゆっくりと浸透するといわれています。
しかし、表皮の下にある真皮まで浸透して作用するため、時間をかけてゆっくりとマッサージするのに向いています。
マッサージをする際には、エッセンシャルオイルやハーブなどを一緒に使用すれば、より奥まで浸透するので効果が期待できるでしょう。
[3]アーモンドオイルの使い方
これまでの効果や特徴を踏まえて、アーモンドオイルの適した使い方をご紹介します。
スキンケア
・クレンジングオイルとして使う
アーモンドオイルはメイク汚れと良く馴染むため、クレンジングとして使用するのにとても適しています。
さらに保湿力も抜群なため、クレンジング後に肌が突っ張るなどの感想を感じることなく、潤いをキープすることが可能です。
おすすめの使い方は一緒に「蒸しタオル」を使用する方法で、毛穴の黒ずみや余分な皮脂や汚れをしっかり落としてくれます。
・化粧水と合わせて使う
お手持ちの化粧品やクリームなどにアーモンドオイルを適量混ぜて使うのもおすすめです。
保湿効果はもちろんですが、シミ予防・美白効果も高めてくれるので週に1〜2回のスペシャルケアとしての使用も良いかもしれません。
・パックとして使う
入浴中に洗顔後の顔にアーモンドオイルを馴染ませて、5〜10分ほど放置して洗い流すだけの簡単パックとしての使用もおすすめです。
浴槽に浸かっている間にできちゃう簡単パックは、お風呂の蒸気で洗い流した後にしっとりモチモチの肌に感激です。
ヘアケア
・頭皮マッサージ
普段のシャンプーやコンディショナーをする際に、少量のアーモンドオイルを混ぜて使用するのもおすすめです。髪のダメージケアや保湿効果が期待できます。
またシャンプーの前に頭皮のマッサージに使用するのもおすすめです。
頭皮の余分な皮脂や汚れを落としてくれるのと同時に、頭皮の水分も補充してくれるのでふっくら柔らかい健康的な頭皮に導いてくれます。
・スタイリング剤として使う
ドライヤーを使うと髪はダメージを受けやすくなってしまいますが、あらかじめアーモンドオイルを髪に塗布しておくことで髪がコーティングされた状態になりドライヤーの熱から守ってくれます。
また、乾いた状態の髪に適量使用することで、まとまりが出て収まりが良くなったり、艶がでるのでおすすめです。
ボディケア・マッサージ
・マッサージで肩こり・むくみ対策
アーモンドオイルをそのままの状態か、お手持ちのローションなどと混ぜてマッサージすれば全身に使えるボディオイルとしても使用可能です。
オイルなので肌の滑りが良く、ゆっくりと浸透するのでマッサージをする際に使うのに最適ですし、肩こりや足のむくみ対策にもバッチリです。
食べる美容効果
アーモンドオイルに含まれるビタミンEには、毛細血管の血の巡りを改善し、冷え性や女性ホルモンのバランスを整えてくれる効果が期待できます。
ホルモンバランスが整うと、生理の周期が整ったり生理痛が和らぐ効果も期待できますし、貧血の原因と言える鉄分不足も改善できます。
生理痛に悩まされている人には日頃からアーモンドオイルを摂取することをおすすめします。
他にも、アーモンドオイルには「オレイン酸」や「リノール酸」といった血中コレステロール値を下げる働きを持つ成分が多く含まれています。
そのため、血液をサラサラにしたり、悪玉コレストロールを減らしてくれるため、身体に起こりうる生活習慣病を予防してくれる効果が期待できるのです。
[4]アーモンドオイルを選ぶときのポイントは?
市販されているアーモンドオイルは、見た目が可愛いものもあれば、大きさも様々です。
値段も安価なものから高価なものまで幅広く販売されていますが、何を基準に選んだらいいのか迷ってしまいます。
ここでは、アーモンドオイルを選ぶときに知っておきたいポイント4つをご紹介します。
抽出方法を確認して選ぶ
アーモンドオイルを買う時にまず気をつけたいのが、どのような抽出方法で作られたかということです。
アーモンドの良い成分を残す「圧搾法」としては、アーモンドに熱を加えずじっくりと圧力をかけて原液を搾り取る「低温圧搾法(コールドプレス)」で抽出されたアーモンドオイルは栄養価が高いため最高級と言えます。
市販で販売されているアーモンドオイルのなかには、圧搾法でオイルを抽出した後に薬品を使ってさらにオイルを抽出する場合もあります。
この場合、当然栄養成分の含有量は少なくなります。こうした薬品を使って抽出する溶剤抽出法によって採取されたアーモンドオイルは、安くなればなるほど大量生産が目的であったり、含まれる有効成分が少なかったりするので注意が必要です。
オーガニック製品を選ぶ
抽出方法が適切であっても、安全でより効能が期待できるものを求めたい場合にはオーガニックのアーモンドオイルを選ぶようにしましょう。
様々なオーガニックを表すマークが付いていますので、手にとって確認してみることをおすすめします。
<ECOCERT GREENLIFE(エコサート グリーンライフ)>
フランスに本部を持つ国際有機認証機関で、世界基準の有機認定マークのひとつと言われています。
エコサート認証が認められる基準としては、天然由来の原料を使うこと・環境に配慮すること・消費者へ高いクオリティの商品を提供することを目的に定められています。
※COSMOS Standard(コスモス基準)とは、オーガニック認証機関5団体から制定された基準で、ナチュラル化粧品やオーガニック製品においての世界統一基準と考えられています。
食用か外用か確認して選ぶ
アーモンドオイルは、食用のものと外用のものがあります。外用として販売されているアーモンドオイルを食用として摂取することはできませんし、食用のアーモンドオイルを外用として使用することもおすすめできません。
食用としてアーモンドオイルで身体の中からケアしたい場合は、購入時に食用であることを確認するようにしましょう。
遮光性の高い容器に入っているものを選ぶ
アーモンドオイルなどの植物油は直射日光を浴びることによって劣化してしまいます。
そのため、オイルの品質をキープするためには遮光性の高い瓶や缶などの容器に入っているものを選ぶようにしましょう。
遮光性の高い容器でおすすめなのが、緑や青や黒などの濃い色をした瓶に入っているものです。
高濃度の良質なアーモンドオイルであっても保存する容器が遮光性のもので無い場合は、オイルの品質が低下してしまいます。
食用で身体の中に直接摂取する場合ならば、なおさら注意が必要と言えます。
[5]おすすめのアーモンドオイル6選
良質で使いやすく人気があるおすすめのアーモンドオイルを6種類ご紹介します。用途に応じて参考にしてみてください。
無印良品 スウィートアーモンドオイル
無印良品のスウィートアーモンドオイルは、保湿力抜群と口コミで人気アイテムです。しっとり潤いを感じるのにベタつきがないので、全身に使っていただけます。
無印良品らしいシンプルで飽きのこないデザインと、ポンプタイプで使い勝手が良く、サイズも選べることから気軽に試してみるのにはもってこいのアイテムと言えます。
<商品情報>
内容量:200ml
成分名:アーモンド油(原料原産地:日本)
抽出方法:圧搾法
成分名:アーモンド油
生活の木 植物油 スイートアーモンドオイル
生活の木のスイートアーモンドオイルは、有機栽培のアーモンドから精製されているため、敏感肌の方や赤ちゃんの肌にも使える優しいオイルです。
香りは油特有の嫌な匂いはなく、アーモンドオイルがほのかに香るのでリラックス効果が期待できます。
また、しっとりするのにベタつきはなく、洗顔・化粧水の後に美容液代わりとして使えるので、しっかりと保湿してくれてキメの細かい肌へ導いてくれます。
<商品情報>
種類:外用
内容量:25ml〜1000ml
原材料:食用アーモンド油、香料
抽出方法:低温圧搾法(精製)
オーフスカールスハムン アーモンドオイル(食用)
英国の高級食用油メーカー「アングリア・オイル社」のアーモンドオイル。
ノンコレステロールのオイルで、飽和脂肪酸が少なく、一価不飽和脂肪酸が豊富なのが特徴です。
ドレッシングや魚料理(ソテーなど)によく合います。また、保湿効果もあるので、石鹸やマッサージオイルのベースとしても使われることも多いです。
<商品情報>
種類:食用
内容量:230g
成分名:アーモンド油(原料原産地:日本)
自然化粧品研究所 スイートアーモンドオイル
スイートアーモンドだけを使用している純度100%のアーモンドオイル。
肌に直接塗ることを目的に精製されているため、マッサージオイルとして使用できます。
また、ファンデーションなどの化粧品に配合すると、のびが良くなり、ヘアケア商品に加えるとしっとりして艶が出ます。
<商品情報>
種類:外用
内容量:500ml
成分名:アーモンド油(原産国:スペイン・アメリカ・オーストラリア・イタリア)
抽出方法:圧縮
バスターミナル 100ピュアアーモンドオイル 大地の恵み
バスターミナル 100ピュアアーモンドオイルは、添加物を一切含まない自然の恵み100%でできているピュアオイルです。
そのため、敏感肌の方や赤ちゃんでも安心して使える優しい使い心地で、保湿効果が抜群なので、くすみや感想を気にされている方やマッサージにおすすめのスキンケアオイルです。
<商品情報>
種類:外用
内容量:40ml
成分名:アーモンド油(原料原産地:アメリカ カルフォルニア)
抽出方法:低温圧搾法
桧 spa hinoki スイートアーモンドオイル
「桧 spa hinoki」のスイートアーモンドオイルは、エコサートとコスモスオーガニック認証された商品で、香りがナチュラルなのが特徴です。
ポンプ式で使いやすく、オイルなのにサラサラとベタつかず肌馴染みが良いので全身にお使いいただけます。
化粧水に少し混ぜて使うと、すーっと伸びて肌が吸収してしっとり馴染む感覚が分かるので、翌朝の化粧ノリがよくなるのを実感していただけます。
肌に優しいオイルなので、赤ちゃんのお肌をマッサージするのに使用している人が多いのも特徴です。
厳しい基準をクリアしているだけあって、幅広い年齢層から安心して使えるアーモンドオイルとしてリピーターが多い人気アイテムです。
<商品情報>
種類:外用
内容量:100ml
成分名:アーモンド油(原料原産地:スペイン)
抽出方法:低温圧搾法(未精製)
オーガニック認定:COSMETICS ECOCERT、COSMOS ORGANIC
[6]美容効果抜群のアーモンドオイルを上手に取り入れよう!
今回はアーモンドオイルの特徴や効果をご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?アーモンドオイルは、身体の内側からのケアと、肌や髪の毛、マッサージなどの美容ケアとして幅広く活用いただけるおすすめアイテムです。
良質なオイルを選ぶことも大切ではありますが、まずはご自身の相性が合っているかが大切です。お肌に使用する前には必ずパッチテストをすることをおすすめしますし、食用オイルとして摂取される場合は、摂取量を注意しながら使用することが大切です。
使い方次第で大活躍してくれるのアーモンドオイルは、ひとつ持っておくと安心の万能美容アイテムです。アーモンドオイルを毎日のケアに取り入れて、美容効果を実感してみましょう!
☆アロマセラピスト菊池より一言☆
様々な生活シーンで役立つアーモンドオイル。肌馴染みが良くベタつきも少ないので、当サロンでは、ホホバオイルと同じくらいヘッドスパやリフレクソロジーなどのトリートメントで頻繁に使用しています!また、比較的手に入りやすい価格でもあるので、スイートアーモンドオイルにローズやゼラニウム、フランキンセンスなどの精油を混ぜてフェイシャルマッサージしたり、乾燥する冬の季節にはカモマイル・ローマンや真正ラベンダーの精油を入れて全身保湿しています♪
また、私たちのカラダは食べたものからできています。油も健康なカラダを作るために必要な栄養素です。食用で摂取される場合もしっかりラベル表記を確認して良質な油を購入してくださいね!
※アロマオイル(精油/エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
アロマオイルは医薬品ではないため、「治療」できるものではありません。ここに掲載されている内容は精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。症状がひどい場合は医療機関を受診することをおすすめいたします。実際にアロマの香りに癒されるという方はたくさんいます。自分の体の状態や気分に合わせて上手に取り入れてくださいね。