ハーブチンキの作り方と効能!オススメのブレンド7選
「ハーブチンキ」というものをご存知ですか?あまり聞き馴染みがないものではないでしょうか?ハーブチンキは女性特有の体の悩みを解決してくれる女性にやさしいものです。この記事ではハーブチンキについて詳しく説明していきます。
2018年11月07日更新
記事の目次
[1] ハーブチンキとは
チンキ剤やティンクチャーとも呼ばれる、ハーブの濃縮エキスのことを指します。乾いたハーブをウォッカやホワイトリカーなどのアルコール度数の高いお酒につけて、有効成分を抽出したものです。
[2] ハーブチンキの作り方
材料
・漬け込みビン
・ドライハーブ
・ウォッカなどのアルコール度数の高いお酒
漬け込みビンは佃煮の入ったビンや、いちごジャムのビンでも大丈夫です。
ハーブチンキに慣れない最初はこのように小さめのビンからはじめることをおすすめします。
ただし、衛生面からビンはしっかり洗浄するように気をつけましょう。
作り方
①漬け込みビンにドライハーブを8分目まで入れる
これはハーブがアルコールを吸い、膨らんでしまうからです。欲張りすぎないように気をつけましょう。
②アルコールをハーブが浸かるくらいまで入れ、フタを締める
注意することはハーブがアルコールより上にでないことと直接日光に当たらないようにすることです。漬け込んだ日にちがわかるように、ビンに作成日を書いたラベルを貼っておくと良いでしょう。
③ハーブがアルコールからでていないか確認する
もしハーブがアルコールからはみ出ていた場合、アルコールを足してください。これを数日間続けます。
④約2~3ヶ月の間、直接日光に当たらないように気をつけながら保管する
⑤ハーブエキスをフィルターで濾して完成!
ハーブのエキスが抽出されたことが確認できれば、フィルターで濾しましょう。コーヒーフィルターは日常生活でよく使うものなのでおすすめです。必要な分だけスポイトで取り出すのも良いでしょう。
保管方法や保存期間
・保管方法:直接日光が当たらないところに置いてください。
・保存期間:約1年間
1回の使用量
15ml(大さじ1)を目安に使用してください
[3] ハーブチンキ効果別おすすめのブレンド7選
生理痛には「メリッサ」
レモンバームであるメリッサはヨーロッパの産婦人科でよく使用されていました。
女性特有の生理前のイライラや不安感などを解消してくれます。メンタル面だけでなく、生理痛を緩和する効果もあります。
<香り>
レモンやライムに似ています。強く日光に当たると、山椒のようなスパイシーな香りがします。
美肌効果には「ローズヒップ」
ローズヒップにはビタミンCが多く含まれています。驚くことに、ビタミンCが多く含まれているイメージの強いレモンの約10~20倍です。
ビタミンはシミを作るメラニン色素の生成を防ぐとされているため、美肌への効果が期待できるのです。
<香り>
ローズに似た、フルーティーな甘酸っぱい香りが特徴的です。
妊活には「ラズベリーリーフ」
ラズベリーに含まれているポリフェノールが妊娠力を高めてくれます。これはポリフェノールが膣粘膜の分泌を促進する効果を持っているためです。
<香り>
甘みと酸っぱさのバランスの良い香りでクセがあまりありません。
胃腸を整え、集中力を高める「レモングラス」
レモングラスには胃腸を整える効果があるため、食欲不全や胃もたれに効きます。また、殺菌効果があるため免疫力を高めてくれ、風邪の初期症状などにおすすめです。
<香り>
レモンに似た柑橘系の爽やかな香りです。
冷え性には「ギンコビロバ」
ギンコビロバはイチョウの葉エキスです。イチョウの葉は中国では昔から気管支炎の治療薬として人々を助けてきました。長
年の研究から、全身の血行を良くする効果があるとわかったのです。また、脳のリフレッシュにも効果があることが認められています。
集中力をアップさせたい、疲れをとりたい、頭をスッキリさせたい方におすすめです。
<香り>
少し枯れ葉のような苦味を感じる香りです。
免疫力を高める「エキナセア」
風邪やインフルエンザなどへの免疫効果を高めてくれます。最近の研究でエキナセアに抗菌性、抗ウイルス性、免疫強化性があることがわかっています。
また、抗アレルギー性でもあるため、季節の変わり目に多くみられる花粉症やアレルギー性の鼻炎にも効果があります。
<香り>
とうもろこしのような甘みを持っている香りです。
若々しくありたい「ローズマリー」
ローズマリーには強い抗酸化作用があり、シミやシワを防いでくれる効果があります。また、血行促進効果もあり心身ともに活力が湧いてくるハーブです。
<香り>
ローズのような甘い香りではなく、スーッとしたスッキリとした香りです。
●参照サイト:ことり薬草(https://an-herb.com/)、ハーブのちから(https://an-herb.com/)
[4] ハーブチンキの活用方法と作り方(注意事項)
飲みものに
コップ1杯あたり小さじ半分程度を目安にして水やお湯に入れて飲んでみてください。寝る前に飲むと安眠効果があるのでおすすめです。
化粧水に
精製水で10倍に薄めたらハーブチンキ化粧水の完成です。
・保湿を高めるハーブ…「カモミールジャーマン」、「カレンデュラ」、「マーシュマロウ」
・ニキビ予防に効くハーブ…「ローズヒップ」、「ミルクシスル」
・シミに効くハーブ「ハイビスカス」、「マルベリー」、「ローズヒップ」
うがい薬に
コップ1杯あたり3滴のハーブチンキをたらして使用してください。
・口内炎に効くハーブ…「レディースマントル」、「セージ」
・喉の痛みに効くハーブ「タイム」、「フェンネル」
・口臭ケアに効果のあるハーブ…「ペパーミント」、「レモンバーム」
・風邪予防に効くハーブ…「ゴールデンロッド」、「スペアミント」
ルームスプレーに
そのままお部屋にスプレーするだけです。簡単にお部屋をハーブの香りで満たすことができます。お好みで精油を混ぜるとオリジナルのルームスプレーができ上がります。
入浴剤に
ハーブチンキを浴槽に入れるだけで簡単に楽しめます。塩にハーブチンキを混ぜて使うとお手軽にバスソルトも作ることができます。
・保湿を高めるハーブ…「カレンデュラ」、「カモンミールジャーマン」
・疲労回復に効くハーブ…「ラベンダー」、「ハイビスカス」
虫除け
鍋でハーブチンキを1.2分グツグツ加熱してください。蓋をして10~15分そのまま置き、冷めたらスプレー容器に入れてすぐ使えます。
その日のうちに使い切るようにしてください。自然由来なので敏感肌の方や小さなお子様がいるご家庭でも役に立ちますね。
・抗菌作用を高めるハーブ…「ユーカリ」
・虫除け効果を高める…「レモングラス」
ハーブチンキの注意事項
・妊娠中や妊娠を控えている方
ハーブチンキの使用は控えてください。
・高血圧・肝臓疾患・腎不全の方
リコリスがブレンドされているハーブチンキの使用は控えてください。
[5] ハーブチンキは美容効果がある!さまざまな方法を試してみて
いかがでしたか?みなさんにとって聞き馴染みのない「ハーブチンキ」のご紹介でした。簡単に作ることができますし、女性ならではのお悩みに役立つ「ハーブチンキ」。さまざまなハーブとブレンドしてあなただけのオリジナルハーブチンキを色々試してみてくださいね。
※アロマオイル(精油/エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
アロマオイルは医薬品ではないため、「治療」できるものではありません。ここに掲載されている内容は精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。症状がひどい場合は医療機関を受診することをおすすめいたします。実際にアロマの香りに癒されるという方はたくさんいます。自分の体の状態や気分に合わせて上手に取り入れてくださいね。