まな板の臭い取りに効果的なアイテム4選!原因を知って対策しよう
毎日きちんと洗っているはずなのに、気付くと何だか臭くなっている。一生懸命洗いなおしてもなかなか取れない…。また臭いがついたら嫌だから魚や生物の調理は避けたい、そんなまな板のお悩みを解決する方法をご紹介します。
2022年05月12日更新
記事の目次
[1]何で臭くなるの?原因はあの2つにあった!
お使いのまな板の材質によって程度の差はありますが、そもそも包丁を使うということはまな板の表面を傷つけている行為なわけです。
つまりまな板の表面は使い続けていればいるほど傷だらけになっていきます。これはどんな材質のまな板でも変わることはありません。
傷がある、ということはつまり溝があるということ。この溝に臭いの原因となる雑菌やカビが入り込むことでまな板は臭くなってしまうのです。
新品のときはそんなに臭いも汚れも付かなかったのにだんだん臭くなって汚れも落ちにくくなった、ということが多いのは単純にまな板の表面の傷が増えているからです。
雑菌の臭い
特に臭いが付きやすい、とよく聞くのは生肉や生魚ですね。生き物というのは死んでからどんどん分解されていきます。
これはバクテリアなどの雑菌が目に見えなくても少しずつ食べているからです。その過程でアミン臭と言われるあの独特の生臭さが発生するのです。
このアミン臭というのは大変細かい粒子なのでまな板の細かい溝だけではなく人間の手の小さなしわにも入り込みます。
生魚を調理したら手を洗ってもなかなか臭いがとれなかった、という経験がある方も多いのではないでしょうか。
カビの臭い
次にまな板の臭いの原因で多いのがカビです。カビの胞子は空気中のいたるところに存在します。湿気が大好きなカビはキッチンや水回りの天敵とも言えるでしょう。
一度生えてしまうと表面はきれいに洗い流しても内部まで根を張ってしまっていることもあり、再び生えやすくなりますのでとても厄介です。
[2]素材別まな板の消臭対策
木材(桐、ひば、竹、樫、銀杏など)
木材でできたまな板をお使いの場合、大切なのは使って洗った後きちんと乾燥させることです。先ほども少し触れたようにカビや雑菌は湿気を好みます。
毎日は難しくてもたまに天日干しすることでかなりの殺菌効果があります。そしてご存じない方も多いのですが木材のまな板は使う前に一時間程水につけて使用することをおすすめします。
天然素材のメリットでもありデメリットでもあるのは湿気や温度によって繊維が収縮する所です。
水を吸った木材は当然膨張しますので表面の傷も小さく縮み、臭いの原因菌が入り込むすきまが小さくなる、というわけです。
プロの料理人の方は魚を丸ごと卸すときなどは常に水を流している状態で作業します。
これはまな板に雑菌が付着する時間を与えず常に洗い流している状態ということです。
生肉や生魚を扱う頻度が高くてもプロのまな板が臭くならないのはこのためです。気を付けていても、付いてしまった臭いにはお酢や重曹、塩、レモンがおすすめです。
・お酢、レモン
お酢やレモンのすっぱい成分はつまり酸です。酸には油やたんぱく質や汚れを溶かす効果がありまな板の表面の臭いの原因を溶かしてくれます。
バットなどでお酢に一時間程つけるとかなりの消臭効果がありますよ。
まな板が浸かる程大量のお酢を用意するのが難しい場合はお酢を染み込ませたキッチンペーパーでまな板を包んでその上からラップで包み一時間程置きましょう。
レモンもお酢同様に酸が多く含まれていて殺菌作用があります。輪切りにしたレモンでまな板をこすったり、スライスしたレモンをまな板の上全体に並べてラップをして一時間ほど置きましょう。
・塩
塩そのものにも殺菌効果がありますし、塩の粒子がすきまに入り込んだ汚れを掻き出してくれます。
軽く水洗いした後に塩を刷り込むようにごしごしとこすってからいつも通り洗いましょう。毎日できる方法としてこれが一番お手軽ではないでしょうか。
・重曹
気になる部分へ重曹をかけて、少量の水を足してふきんなどでこすってください。重曹には強い消臭効果があるので大抵の臭いがこれで落ちます。
浸け置きすると木が傷んでしまうため、サッと手早く終わらせましょう。
プラスチック製
プラスチック製の良い所は天然素材の物に比べると反り返りなどの変質が起こりにくい所と、ウーロンゴン・ウルブズ塩素系漂白剤が使えるのでお手入れしやすい所です。
先程の木材のまな板でご紹介した消臭対策はすべてプラスチック製のまな板でもできます。
それにハイターなどの塩素系漂白剤が加わります。プロの料理人の方何人かにお話を伺ったところ「プラスチック製のまな板にはハイターが一番」とのことです。
実際にプロの方が実践している方法をご紹介します。
1.まな板をよく洗った後、水気をよく拭き取って、塩素系漂白剤を薄めず原液でまんべんなくかけて、空気が入らないようにラップで包み一晩置きます。
きちんと浸透させることがポイントで大抵の雑菌はこれで死滅するそうです。
2.その後はよく水で洗い流して乾燥させます。
ご家庭でバシャバシャと塩素系漂白剤を使うのが難しいときは泡スプレータイプのものがおすすめです。
木製であってもプラスチック製であっても共通して言えることは、まな板というものは使っていくうちに表面が傷つき磨耗してしまうものということです。
上記の方法で試してもどうしてもダメな場合に表面を削るという方法があります。
一般的に厚みのあるまな板は弾力もあり、包丁の刃にも良いので値段も高価なことはご存知の方も多いかと思いますが、将来的に表面を削る事を前提に厚く作られている意味合いもあるのです。
長く大事に物を使う日本人の知恵ですね。まな板専門のメンテナンス業者もありますので愛着のあるまな板をお持ちの方はお願いしてみるのも良いでしょう。
自分で削れる専用の道具も売ってますが、下手に削って表面がかえってでこぼこになってしまったり、反り返ったりしてしまうと、汚れやすくなりますし包丁の刃を傷める原因になるので注意が必要です。
[3]お手入れ簡単!おすすめまな板3選!
IKEAまな板
北欧家具でお馴染みのIKEAはキッチングッズも豊富。値段もお手頃です。
木目を活かしたデザインでチーズやサラミソーセージなど簡単なおつまみを切ってそのままサービングプレートとして使える優れモノ。
メインで調理をするまな板の他にサブとしてお求めになってみてはいかがでしょうか。
素材もデザインもたくさん種類がありますが、なかでも取っ手のついた竹素材の物がカビにも強くおすすめです。
シリコン
そんなに毎日料理をしないし、包丁やまな板にも特にこだわりはないという方にはシリコンのまな板をおすすめします。
本格的な料理や長期的に使うのには向きませんが、薄くて軽く収納スペースをとりません。
食器洗浄機でも洗えて臭いも付きにくく乾燥などもあまり神経質にしなくていいので楽ちんです。
ヒバ
包丁や道具にこだわりを持って長く大事に使いたい、という方には、お値段は張りますが、青森ひばのまな板をおすすめします。
青森ひば素材そのものに抗菌作用があり、防カビに優れ、まな板に最も適しているとされています。
かたさも程よく包丁との相性が良いとプロの料理人にも愛用者が多いです。
[4]清潔なまな板で食事を美味しく楽しもう!
ライフスタイルの多様化によってキッチングッズに何を求めるかも人それぞれ。そのなかでも衛生管理が大切なことは共通しています。毎日料理をする人も、たまにしかしない人も、自分に合ったまな板を見つけて健康で安全な食生活を送ってくださいね。