タンスの嫌なニオイの原因は?効果的なニオイの対策と取り方をご紹介
大切な衣類を収納するための家具であるタンス。開いてみると何だかイヤなニオイがする…といった経験はありませんか?そのニオイはどこから発生して、どのようにすれば消えるのか、気になる人も多いと思います。タンスのニオイの原因と、効果的なニオイの消し方・対策方法を知って、衣類を悪臭から守りましょう。
2024年09月12日更新
記事の目次
タンスのニオイは何が原因?
タンスの扉や引き出しを開けると、すっぱいニオイがしたり、こもったニオイが充満していることがあります。
嫌なニオイにもいくつか種類がありますが、その原因は何なのでしょうか。
新品のタンスのニオイの原因は?
買ったばかりのタンスから、ツンと鼻の奥に刺さるような、すっぱいようなニオイを感じることがあります。
新品のタンスのニオイはどこから発生するのか、その原因を探ってみましょう。
➡木のニオイが残っているかも
まず原因のひとつとして考えられるのは、タンスに使われている木材のニオイです。
木のニオイは天然由来のものであり、それほど長い時間残るものではありません。
衣類を収納する前に、扉と引き出しを開けて、風通しの良い場所でしばらく置いておくと解消されるでしょう。
➡接着剤のすっぱいニオイなら要注意!
新品のタンスのニオイの原因は、タンスを作るときに使われる接着剤のニオイであることもあります。
特に「すっぱいニオイ」がするときは注意が必要です。
タンスを組み立てるときや、木目の強化紙を貼る際に使われる接着剤は、有害物質であるホルムアルデヒドを放出する場合もあり、タンスから衣類に有害物質が移ることもあります。
このホルムアルデヒドは喉や目、鼻といった粘膜を刺激します。
喉がかゆくなったり、目がチカチカしたりといった症状が現れるため、小さなお子さんのいる家庭では特に気をつける必要があるのです。
有害物質の放出が気になる場合は、気温の高い日にタンスの扉や引き出しを開け、部屋自体を換気しましょう。
そうすることで、ホルムアルデヒドの濃度を下げることができます。
タンスに入れておいた服が臭う原因
長期間使っているタンスのニオイの原因は、湿気とカビであることがほとんどです。
こもったような、半乾きのようなニオイがする場合、タンスの中に湿気が溜まっていることが考えられます。
タンスは扉や引き出しがしっかりと密封されるような作りになっているため、空気が流れにくく、洗濯した衣類に湿気が残っている場合などに湿気が溜まりやすくなるのです。
湿気の残った衣類をタンスに入れることでそこから雑菌が繁殖し、悪臭の原因になります。
そうするとタンスの中にニオイが充満し、そのニオイが他の衣類にまで移るという悪循環が生まれるため、洗濯物はしっかり乾いた状態でタンスにしまうようにしましょう。
特にニットなどの冬物衣類は生地が分厚いことや、季節的に日照時間が少ないことで乾きにくい傾向にあります。
しっかりと乾いたことを確認してからタンスにしまうようにしてください。
また、引っ越しや部屋の模様替えをする際、壁にタンスの背中がぴったりとつくような配置をすると、壁からの湿気がタンスに移りやすくなります。
扉の中や引き出しの中には一見影響がないように見えても、タンスの背にカビが生えることも。
タンスを配置するときは、壁との隙間を少し空けて、空気の通り道を作りましょう。
タンスのニオイ取りシートの効果は? おすすめの商品をご紹介
タンスのニオイ対策グッズとして、代表的なのが「ニオイ取りシート」です。
気になる効果や、おすすめ商品を見てみましょう。
タンスのニオイ対策にニオイ取りシートを使おう
タンスにニオイがついてしまった場合、また未然にタンスのニオイを防ぎたい場合にも、ニオイ取りシートは有効なアイテムです。
シートが湿気を吸ってくれ、さらに消臭効果のある成分が配合されているため、ニオイの原因の対策になります。
おすすめのニオイ取りシートをご紹介
ニオイ取りシートには、備長炭を使ったものや、除湿に特化したものなど、さまざまな種類があります。
おすすめの商品を3つご紹介しましょう。
備長炭ドライペット 除湿剤 引き出し・衣装ケース用 25g ×12シート
ドライペット [Amazon.co.jp 限定] 備長炭ドライペット 除湿剤 シートタイプ 引き出し・衣装ケース用 12枚…
消臭効果の高いアイテムとして注目される「備長炭」。
備長炭ドライペットは、その中でも高品質で最高級ブランドとして知られる紀州備長炭を使用し、さらに特殊処理によって脱臭効果を向上させているのが特徴です。
衣類を収納する際、湿気を吸いながら消臭効果を発揮します。
吸い込んだ湿気によって薬剤がゼリー化し、取り替えのタイミングが一目でわかるのも嬉しいポイントですね。
引き出しの湿気取りに最適。さらに消臭効果もあり満足です。
出典:Amazon
こうひん|除湿・消臭 竹炭シート
こうひんの除湿・消臭竹炭シートは、畳の下や押入れ、靴箱など、湿気が気になる場所に最適な商品です。
竹炭の多孔質な構造が、空気中の水分を効果的に吸着し、湿気を抑えます。
生活臭やカビ臭など、気になるニオイを吸着・分解する消臭効果も◎
好きなサイズに切って使うことが出来るため、場所を選ばず設置できます。
定期的にシートを乾燥させることで繰り返し使えるのも嬉しいポイントですね。
畳の上に敷いて、その上にウッドカーペットを敷きました。除湿、消臭効果が期待できるような かなりしっかりした素材だったので、買ってよかったです。床の冷たさも敷いてない所より少なく 温かさもあると思います。
出典:Amazon
ワイズ|ズレにくいタンスシート
名前の通り、シートの下面は滑りにくい素材になっているため、タンスの中で衣類を出し入れしても敷きズレしにくいのが特徴です。
クッション性があるので、衣類の出し入れが激しい引き出しや、お子さんが自分で使う引き出しなどで活躍してくれます。
防虫・消臭・抗菌・防カビ剤が配合されているため、シートの表面の雑菌や裏側に繁殖しやすいカビを防ぎ、悪臭の原因を防ぎます。
こちらの商品もハサミで好きなサイズにカットすることが可能なので、タンスで使い切れなかったものは下駄箱やシンク下などで活用しましょう。
3年半使用してまだきれい、破れてないので引っ越し先でも使用してます。湿気対策にもgood。
出典:Amazon
重曹を使って嫌なニオイを取る方法
消臭効果のある身近なものといえば「重曹」ですよね。
掃除の際も大活躍する重曹は主婦の強い味方ですが、消臭効果のあるアイテムとしても注目を集めています。
重曹は、タンスのニオイを消すのにも非常に効果的なアイテムです。
小さなお子さんのいる家庭では、消臭剤の誤飲を心配することもあると思いますが、調理用の重曹を使えば身体に悪影響はありません。
ベーキングパウダーとしてキッチンにおいている場合は、それを使用しましょう。
誤って口に入れてしまっても安全な、身体に優しい消臭剤というのも、重曹が使いやすい理由のひとつです。
重曹がニオイ消しに使える理由
そもそも、なぜ重曹は消臭効果があるのでしょうか。
重曹は、弱アルカリ性の性質を持つため、酸性の悪臭を脱臭する効果があります。
タンスの中に入れた服が湿気による雑菌の繁殖で臭う場合、そのニオイは酸性の性質を持ちます。
そのため、重曹で中和することでニオイを消すことができるのです。
おすすめの重曹活用術
タンスの中のニオイを取るためには、重曹を直接置くのが効果的です。
重曹を入れた瓶に、穴を開けた布やガーゼなど、通気性のあるもので蓋をします。
それをタンスの奥に入れるだけで完了です。
わざわざ瓶を準備するのが面倒なときや、あまり幅を取りたくない場合は、古くなったストッキングに重曹を入れて、消臭剤を作るのもおすすめです。
適当な長さにストッキングを切り、重曹を入れて口を縛って、タンスの扉の中や引き出しの中に入れましょう。
あまり古いストッキングだと、劣化で穴が空いてしまったり、すでに穴が空いているものもある可能性があるため、そこだけ注意が必要です。
ニオイがついてしまった衣類に関しては、重曹を使った洗濯がおすすめです。
洗濯用の液体石鹸と重曹をあわせて使ったり、すすぎのときに重曹を入れると柔軟剤としての効果も発揮してくれます。
重曹は洗濯槽の汚れをとることもできるので、洗濯の際に重曹を使用するメリットは多いです。
ニオイ対策といえば「ファブリーズ」
消臭剤といえばP&Gの「ファブリーズ」。
消臭だけでなく、高い除菌効果も発揮するアイテムです。トウモロコシ由来の消臭成分で、赤ちゃんの肌にも優しいのが特徴。
リビングや寝室、トイレの消臭のためにスプレーを吹きかけるイメージがありますが、その消臭効果でタンスの嫌なニオイにも効果的です。
タンスには置き型ファブリーズがおすすめ
ファブリーズはスプレータイプのものが主流ですが、タンスの中にスプレーを吹きかけてしまうと湿気の原因になってしまいます。
消臭や除菌のために使ったファブリーズが、結果的にダニやカビの原因になっては本末転倒ですよね。
そこでおすすめなのが、置き型タイプのファブリーズです。
置き型ファブリーズは布のニオイではなく、空間自体のニオイを継続的に消臭する効果があります。
内部のニオイキャッチャーゼリーがタンスの中に充満するイヤなニオイを吸収し、ゼリーの成分が科学的に中和することで消臭。
置き型ファブリーズは狭い空間でより効果を発揮するため、タンスの中といった密閉された空間での使用は、最大限の効果を期待できるでしょう。
置き型ファブリーズにはほのかなアロマが香るものと無香タイプがありますが、衣類に香りが移らない方が良い場合は無香タイプがおすすめです。
ニオイキャッチャーゼリーが8分の1程度の大きさになったら交換のタイミング。
使用する時期にもよりますが、大体2ヶ月程度使用できます。
ボロアパートの押入れの木が臭くて(カビっぽさ、湿ったような感じ)、100円ショップのシートを全面に貼り付けて、除湿剤と、こちらの商品を置いたら、洗濯したてのような匂いに囲まれました。 隅っこは風の流れがないので手前に設置。以前は無○空間や300円くらいの芳香剤置いてましたが、ファブリーズが個人的に1番効き目ありました。
出典:Amazon
石鹸を使ってタンスの中の服を良い香りに
これまでは主に嫌なニオイの元を断ち、消臭するという方法を紹介してきましたが、いい香りで衣類を悪臭から守るという方法もあります。
とはいえ、市販の芳香剤や香水など、強い芳香を放つものは苦手、という人もいますよね。
そこでおすすめなのが、石鹸を使ってタンスの中を良い香りにするという方法です。
お中元やお歳暮などの贈り物で余りがちな石鹸を、フレグランスとして有効活用しましょう。
淡い香りの石鹸を布に包んでタンスの中へ
石鹸を芳香剤として使う方法は非常に簡単。石鹸をそのままタンスの中や引き出しに入れるだけでOKです。
清潔感のあるほのかな香りが衣類に移り、外出先でも好印象を与えてくれること間違いなしです。
香りが弱くなってきたときは、石鹸の表面を削ることで香りが回復します。
袋入りの石鹸の場合は、袋に何カ所か穴を開けるか、袋の端に切り込みを入れることで香りが楽しめます。
虫はハーブの香りを嫌う傾向があるので、ハーブ系の石鹸をタンスの中に入れると防虫の効果にも繋がります。
石鹸でフレグランスを作る
衣類に直接石鹸が触れるのにはちょっと抵抗がある人は、少し凝って石鹸でフレグランスを作ってみるのもおすすめです。
作り方はとても簡単。石鹸を削ってお茶パックに入れ、それをガーゼに包み、リボンなどで口を閉じるとサシェになります。
紐を通してハンガーに掛ければ、クローゼットの中でも使えます。
また、削った石鹸を瓶に入れても香りを楽しむことができるので、こちらはタンスに限らず、ルームフレグランスとしても活躍してくれます。
タンスのニオイに関連するよくある質問
タンスや家具のニオイに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
ここからは、タンスのニオイに関連するよくある質問にお答えしていきます。
タンスのニオイを消すファブリーズはある?
ファブリーズは、手軽に使える消臭剤として人気で、タンスのニオイにも効果があります。
特に置き型タイプのファブリーズは、密閉されたタンスの中で効果を発揮しやすくおすすめです。
設置する際はタンス内の通気を妨げないよう配置しましょう。
ファブリーズの除菌消臭スプレーも効果的ですが、木製タンスの場合、過度な湿気を避ける必要があります。
スプレーする場合は軽く吹きかける程度にしましょう。
古いタンスのニオイはどうやって取る?
まずタンスを屋外や風通しの良い場所に置き、十分に換気することが大切です。
タンスの内部と外部をぬるま湯と中性洗剤で丁寧に拭いた後、乾いた布で水分を拭き取りましょう。
可能であれば、タンスを分解して部品ごとに天日干しをすると効果的です。
重曹はニオイを吸収する効果があるので、小皿に入れてタンスの中に置くという方法もあります。
活性炭や竹炭をタンスの中に置くのも◎。
また、コーヒー豆を小袋に入れてタンスの中に置くと、コーヒーの香りでニオイを中和してくれます。
これらの方法を組み合わせて使うと、より効果的にニオイを取ることができますよ。
古い木製のタンスの場合、時間がかかる場合もありますので、根気強く対処することが大切です。
家具に染み付いたニオイを取る方法は?
家具に染み付いたニオイを取る方法は、素材やニオイの種類によって異なります。
木製の家具の場合、重曹水で拭いてみましょう。ニオイを吸着し、中和できます。
屋外や換気の良い場所に置き、直射日光に当てるのもおすすめ。ニオイの原因となる細菌を減らせます。
ソファや椅子などの布製の家具は、重曹を表面に振りかけて数時間置き、掃除機で吸い取りましょう。 重曹水や消臭スプレーを使用するのも◎
革製の家具の場合は専用のクリーナーで拭き掃除するか、皮革製品専用の消臭剤を使用してください。
これらの方法を試す際は、まず目立たない場所で試し、家具の素材を傷めないことを確認してから全体に適用することをおすすめします。
自分に合った方法で、タンスを嫌なニオイから守る
毎日身につける衣類から嫌なニオイがすると、それだけで憂鬱な気持ちになりますよね。
そのためには、衣類を保管するタンスをニオイから守ることがもっとも重要です。
新品のタンスのニオイを消すためにはもちろん、普段密閉されているタンスの空気を入れ換えるために、換気と天日干しは忘れないようにしましょう。
また、洗濯物の湿気がタンスに移らないよう、しっかりと乾燥させることも大切です。
特に春先の衣替えで長く使わない冬物をしまうときなど、ニットなどの分厚い衣類がきちんと乾いているか一度確認しましょう。タンスの中に湿気が溜まらないように工夫することも重要です。
タンスにニオイがついてしまった場合は、消臭シートや重曹、ファブリーズなどを使うことでニオイを解消することができます。
また、良い香りがする石鹸などを活用してフレグランス効果を狙うのも良いですね。
家庭の状況や、好みに合った消臭方法を探してみてください。