革ジャンの臭いには重曹や天日干しが効果的?臭いを取る方法をご紹介
一着あると温かくて丈夫で長持ちする革ジャン。しかし、いざ着ようと思ってクローゼットから出した時にイヤーなニオイが!なんて経験はありませんか?実はお手入れを怠ると発生してしまう可能性が!そんな時に知っていると役に立つ革ジャンのケア方法をご紹介します。
2020年03月13日更新
記事の目次
[1] どうして革は臭くなるの?
そもそも新品の革ジャンでも独特のニオイがありますよね。あれは革の加工の段階でついてしまうニオイなんです。
革を使いやすく柔らかいものに加工する「なめし」という工程でタンニンやクロム、オイルなどの薬剤を使用するのですが、その時にあの革製品独特のニオイがついてしまいます。
新品の革が匂うのはこのなめし剤のニオイです。次に革が臭くなってしまう原因は着用時の汗や、香水、バーベキューの煙などの革に付着してしまったニオイです。
そして湿気や雨に濡れた革を放置してしまうと表面に発生してしまうカビなどによる革の劣化によるニオイです。
[2] 裏地が臭い原因は?
革ジャンには革だけではなく裏地にまた別の素材が使用されています。より肌に近い部分ですので裏地に汗や腋臭などのニオイが染み付いてしまうこともあります。
脇や袖など湿気がこもって蒸れてしまう部分は特にニオイが付きやすいです。
裏地だけ取り外すことができるデザインの革ジャンならこまめに取り外して洗うことをおすすめします。再度裏地を取り付ける際にはきちんと乾燥させてからにしましょう。
生乾きだとせっかくお洗濯をしたのにかえって雑菌の繁殖やカビなどのニオイの原因になってしまいますのでご注意ください。
[3] クリーニング店にも頼めるの?革のニオイを取る方法3選
天日干し・陰干し
まず自宅でできる方法として一番簡単なのは風通しの良い場所に数時間干すことです。紫外線には殺菌効果もありますのでカビや雑菌などにも効果が期待できます。
ただあまり長い時間干しすぎると日焼けによる褪色などの原因にもなりますので注意が必要です。
長時間干す場合は直射日光は避け陰干しにすることをおすすめします。また梅雨時期や雨の前など湿気の強い日には避けましょう。
重曹を使う
次に自宅でできる方法は重曹を使ってニオイを取る方法です。ハンカチや布に包んだ重曹と革ジャンを大きめのビニール袋やゴミ袋に一緒に入れて口を縛り一日おきます。
一日でニオイが取れない場合は重曹を交換して何度か繰り返すと良いですよ。重曹には脱臭効果があるのでかなりの効果が期待できます。
重曹自体は100円ショップでも買えますし高価なものではないですので、気軽に手に入れることができます。また脱臭に使用した重曹はご家庭のお掃除などにも使えるのでぜひ一度お試しください。
プロの腕を借りよう!クリーニング店にお願いする場合
上記の方法を試しても、どうしてもニオイが取れない場合は、やっぱりプロにお任せするのも手です。
特に丸洗いしてしまいたいとき、自己判断で誤った方法で行ってしまうと乾燥があまくカビやひび割れ、色落ちなどの原因にもなってしまうこともあるので危険です。
革製品を専門にしているクリーニング屋さんや革のリペアをしてくれるお店もありますので困ったときにはやっぱりプロにお願いすることをおすすめします。
お値段はダメージやケアの範囲によって異なりますのでまず相談してみましょう。
また購入した店舗やブランドによってはアフターケアサービスをしてくれることもありますのでそちらも相談してみるのもよいですね。仕上がりが断然ちがいますよ。
[4]ファブリーズはNG!? 革ジャンを長く使うために避けるべきことは?
自宅で消臭のためによかれと思ってついやってしまいがちなことと言えばファブリーズなどの消臭スプレーですが、実はこれは革ジャンにとってはダメージの原因になってしまうのをご存知でしょうか?
出典 amazon
一般的に売られている消臭スプレーは布などの繊維製品用に作られているので革製品に使用すると革の表面に薬品が残留してしまい、色落ちや変色の原因になったりしてしまいます。
革製品は風を通さないので保温性に優れている一方で、水や汗などの水分を発散する機能はあまりないので雨の日のおでかけは極力避けた方が良いでしょう。
また、絶対にやってはいけないことのひとつに、ニオイをごまかすために香水を振りかけてしまうということが挙げられます。
ついてしまったニオイと香水のニオイが混ざってしまい悪化してしまうことがほとんどです。
また香水に含まれるアルコールによって革の染料が溶けて色落ちしてしまったりひび割れ、劣化の原因になりますので絶対にやめましょう。
[5]革ジャンが臭くならないように!日頃からできるケア4選
こまめに陰干し
可能ならば着た後はすぐにクローゼットにしまうのではなく一度風通しの良い日陰で陰干しすることをおすすめします。また意外とクローゼットの中は湿気がこもりがちだったりします。
クローゼットにしまいっぱなしにしていたらカビだらけになってしまった…なんてこともありますので、市販の除湿剤を置く、ときどき換気するなどクローゼット内の環境もきちんと管理しましょう。
クリームを使ったケア
革製品用のクリームを使用すると革の表面が乾燥しすぎて起こるひび割れを防げますし、表面のカビを落とし、防カビ効果も期待できます。
革ジャンを使っていくとどうしても自然についてしまう小さな傷の保護効果もあり、艶を与え、柔らかく着心地の良い革に自分で育てていくことができますよ。
防水スプレー
極力避けてほしいことではありますが、どうしても雨や湿度の高い日に革ジャンを着たい時に最低限してほしいケアが防水スプレーです。
先ほどもお伝えしましたが、革製品に水分は大敵です。シュッと吹きかけるだけで革の表面をコーティングしてくれるのでとても手軽にできるケアと言えるでしょう。
玄関に常に一本置いておくと革の靴にも使用できるのでとてもおすすめです。ぜひ日頃からクリームと合わせて使用してほしいです。
裏地の乾燥
クローゼットにしまう際にハンガーと一緒に乾燥材と一緒に吊るすだけて裏地の余分な水分が抜けニオイも防ぐことができますよ。
あわせて一緒に炭を小さな袋に入れて吊るすと炭にはニオイを吸収してくれる働きがあるので、より一層効果が期待できます。
また裏地だけならファブリーズなどの消臭スプレーも使用できることもあるので購入の際に確認しましょう。
なお、裏地だけ張り替えてくれるサービスをしているところもありますので裏地に酷いダメージがある場合も諦めないで、メンテナンスできるお店を探してみましょう。
[6] お気に入りの革ジャンは日頃のケアが大切!
毎年必ず流行する革ジャンは、もはや持ってて損はない秋冬の定番アイテムといっても過言ではありません。お気に入りの革ジャンを長く綺麗な状態で保つためにはやっぱり日頃のケアは欠かせません。革製品はもともとが生き物の革でできていますのでたとえ同じメーカーの同じデザインであっても全く同じものはないのです。
デザインや革のランクにもよりますがお値段もなかなかに高価なものですし、せっかく気に入った一着に出会ったのならできる限りのケアをしてニオイやカビに悩まされることなく、長く育てていきましょう。
きちんとケアをすれば何年も使えますし、使い込まれた革ジャン独特の風合いと肌ざわりは決して新品では味わえない魅力があります。革ジャンを着ない季節でもなるべくケアをしてあげてください。お金では買えない自分だけにフィットする特別な革ジャン…憧れますね!