椿油1本で全身ケアに大活躍!使い方6選とおすすめの椿油もご紹介
古来より、やまとなでしこの必需品として使われてきた伝統の化粧品「椿油」。ヘアケアだけにとどまらず、他に様々の使い道があることをご存知でしょうか?日本女性の美しさを導いてきた椿油の使い方、おすすめの椿油を紹介します。
2018年12月26日更新
記事の目次
[1]日本の伝統的な椿油の魅力とは?
髪だけじゃない!マルチに使える椿油
椿油はヤブツバキの種を搾って得られる油で、ホホバオイルとオリーブオイルと並んで世界の3大オイルのひとつとして認められています。髪の毛につけるものという印象のある椿油ですが、その歴史は古く、平安時代から薬用、食用、灯用油として親しまれてきました。実際に髪のお手入れだけでなく、スキンケア、鉄製品の錆止め、木製品のお手入れ、食用など様々なシーンで役に立つ万能オイルなのです。
酸化されにくいオレイン酸が豊富!
椿油が肌によいといわれる理由は、油に含まれるオレイン酸にあります。このオレイン酸は酸化されにくく、肌の成分にとても近いといわれます。椿油は成分の80~85%ほどがオレイン酸という油なので、肌になじみやすく、肌への刺激も少ないのです。
オリーブ油やあんず油と比較してみると…
オレイン酸といえば、食用としてはもちろん肌にも使えるオリーブ油を思い浮かべる方も多いでしょう。椿油のオレイン酸の含有量は一般的な植物油の中ではダントツで高く、オリーブ油を10%も上回っています。
また、あんず油もヘアケア効果の高いアイテムとして人気です。あんず油と比べると、椿油の方がしっとりしていて、あんず油はさらっとしたテクスチャで、さらに酸化しにくい不乾性油であるため、保湿効果が抜群です。しっとりしたヘアに仕上げたい場合や、お肌の乾燥に悩んでいる方におすすめできるのが椿油です。
気になる椿油の匂いは?
椿の花自体は、かすかに香る程度ですがさわやかな甘い香りを放ちます。でもやはり油となると、花の香りまではついていかずに、オリーブ油やホホバオイルとはまた違った独特な油の香りがするようです。
しかし、人によっては気にならない方もいるようですし、椿油メーカーによっても匂いは異なり、ほぼ無臭に近いものもあります。長く使い続けるものなので、あまり気にならない香りのものを選ぶとよいでしょう。
[2]驚きの効果を実感!スカルプ&ヘアケア
ヘアケアでさらさらな髪を手に入れる
椿油をヘアケアにプラスして使う2つの方法をご紹介します。
◆シャンプー前のオイルパックに
椿油をヘアケアに使う場合は、基本的にはシャンプー前につけるとよいといわれています。傷んでめくれあがったりはがれかけたりしている髪の毛を落ち着かせてコーティングし、事前にある程度落ち着かせ補修する効果があります。
◆オイルパックの方法
- 手のひらに椿油を適量(スプーン3~6杯程度)とり、なじませます。
- 手のひらで髪の毛を押さえるようにして椿油を髪の毛全体にのばします。
- ブラシか櫛でまず毛先をとかし、次に根本からとかしていきます。
- ぬるま湯ですすいで、その後いつも通りにシャンプーとコンディショナーをします。
長い髪をお手入れするときは、髪全体に毛先だけとかすのがポイントです。絡まった髪をまっすぐにして全体をとかすことにより、切れ目のダメージを防ぐことができますよ。
◆後付けのトリートメントとして
シャンプー前にオイルパックをする時間がなかったり、うっかり髪を濡らしてしまった場合は、後付けのトリートメントとしても利用できます。ダメージがそれほどひどくない場合はこちらの方法もお手軽でおすすめです。
◆トリートメントの方法
- いつも通りシャンプーした後、リンスやコンディショナーを手にとります。
- 椿油を2~3滴落として手でなじませ、髪につけた後すすぎます。
髪につけたら少し長めに時間を置き、よくすすぐようにしましょう。
健やかな頭皮をキープする
実は、頭皮では多くの脂が分泌されていて、頭の毛穴は詰まりやすいものなんです。毛穴が詰まってしまうと、栄養が髪の毛に届かなくなってしまい髪が細くなったり抜け落ちたりします。椿油を地肌に直接ぬることで、毛穴に詰まった皮脂などの汚れを浮き上がらせることができます。
・フケやかゆみを防ぐ
乾燥のひどい季節は髪だけでなく頭皮も乾燥します。頭皮が乾燥するとフケやかゆみなどのトラブルに見舞われることもあるかもしれません。そんなときは椿油をつけてからシャンプーすると地肌に油分が浸透します。乾燥が改善されることによりフケやかゆみも軽減されます。
・白髪対策にも
椿油で頭皮に潤いを与えてあげることで血流も改善され、栄養がしっかり行き届くようになるので白髪を軽減する効果もあるといわれています。
・スカルプヘアの方法
- 手のひらに水少量と椿油を数滴たらして手のひらでなじませます。
- 1 を頭皮に揉み込んでいくようにしてつけます。その後5分以上置きます。
- いつも通りシャンプーをします。
[3]肌への保湿効果がすごい!顔にも使える椿油で全身スキンケアを
クレンジングオイルとして
毛根の皮脂や汚れを浮き上がらせてくれる椿油は、もちろんメイク落としとしても使用できます。10~12滴を乾いた手にひらにとり、顔全体になじませ、指のはらで円を描くようにしてメイクを浮かび上がらせます。顔をティッシュペーパーなどでふき取った後、洗顔をしましょう。
乳液やクリームの代わりとして
洗顔、化粧水の後に椿油を1~2滴を手のひらに垂らしてなじませ、顔全体につけてみましょう。べたつきもなく肌に浸透していく感じがします。はじめはクリームを塗った後のようなしっとり感がありますが、しばらくするとさらっとしてきます。潤いが足りないと感じる方は乳液やクリームを付けた後に、椿油をつけるとよいでしょう。
マッサージオイルとして
椿油は、浸透力が高く肌になじみやすいので、お風呂上りの乾燥肌や荒れ肌のケアにも最適です。椿油を使ってマッサージをすることにより、皮膚表面に潤いを与えると同時に筋肉をほぐし、疲れがとれやすくなるでしょう。
[4]料理に取り入れて内側からキレイに!
天ぷらなどの料理にも使える食用油
椿油は食べることもできます。昔から食用として使われており、江戸時代には徳川家御用達の天ぷら油としても用いられていたそうです。天ぷらなどの揚げ物料理にはもちろんのこと、炒め油やドレッシングに使うこともできます。また、ごはんを炊くときに、お米に椿油を入れて炊く食べ方もありますよ。オレイン酸たっぷりの椿油を継続的にとることで、健康維持に一役買ってくれそうです。
[5]おすすめの椿油はコチラ
コスパよし!定番の椿油
・大島椿
大島椿は手に入りやすい人気のロングセラー商品です。ヘアオイルとして、また保湿用オイルとしてスキンケアにも使えますし、無臭なのも嬉しいポイントです。クレンジングオイルとして使うと毛穴を小さくしてくれる効果も期待できます。
・黒ばら 純椿油
黒ばら純椿油は、独自の技術である水を一切加えない非加熱の純生ろ過精製法で作られた生絞りの椿油です。ヘアケア、スキンケアに使用できるのはもちろん、一瓶で半年以上は持つといわれているコスパのよい椿油です。
純国産にこだわる方には
・五島特産 純粋椿油
長崎特産のヤブツバキの実をそのまま絞った純度100%の純粋椿油です。歴史ある年代物の機械で丁寧にゆっくりと濾過して精製された、蜂蜜のような黄金色の椿油は髪とお肌に自然な美しさを蘇らせ、べとつきもなく、赤ちゃんから年齢を問わず安心して使えます。ステンドグラス風な容器も素敵ですね。
・伊豆大島/高田製油所/三原椿油
伊豆大島のヤブツバキの実100%で作られる天然の純粋椿油です。製造元の大正時代から続いている高田製作所は、ほどよい圧力で、ヤブツバキの実の良質の部分を搾り取り、やさしく濾すという手間のかかる伝統製法を採用しており、品質も信頼できる椿油です。滑らかなテクスチャは全身、使う箇所を選びません。ぜひお試しください。
[6]椿油でちょっとした美容習慣をはじめましょう
椿油はひとつで何役もこなしてくれる便利な美容アイテムです。お気に入りの椿油を手に入れたら、ヘアケア、スキンケアに取り入れ、和風美人を目指してみませんか?