下駄箱の消臭におすすめの方法7選!原因を知って重曹や炭で簡単にニオイを取り除こう
下駄箱から嫌なニオイがして、置き型消臭剤を設置してみたものの、あまり効果がみられず悩みを抱えてられる方もいらっしゃると思います。下駄箱から臭う嫌なニオイの原因は、ほとんどの場合靴が原因で、靴のニオイを解消するだけで嫌なニオイを抑えることができます。今回は靴の消臭方法から下駄箱そのものの消臭までご紹介いたします。
2018年07月31日更新
記事の目次
[1]下駄箱内の空気を消臭しても臭いのはなぜ?
下駄箱の嫌なニオイが気になったときにすぐに始められる方法として、下駄箱の中に置き型消臭剤を取り付ける方法があります。置き型の消臭剤は、コンビニでも購入できるので、臭いと感じたその日から無理なく始められます。
しかし、置き型消臭剤では、その場に溜まった空気のニオイを抑えることはできても、ニオイそのものの原因を解消することはできません。
ここでは、下駄箱内の空気を消臭しても、臭いニオイは続く症状についてご説明いたします。
蒸れたままの靴は消臭しても臭い
下駄箱内の空気が臭くなる原因の1つに、下駄箱ではなく毎日履く靴に問題がある場合が考えられます。密閉された下駄箱は靴の蒸れた嫌なニオイが充満しやすく、脱いだばかりの靴のニオイも下駄箱全体に広まります。
食事後に服のニオイ移りや、髪にタバコのニオイが移るように、広まったニオイは下駄箱そのものを臭くする他、ニオイのしない靴まで臭くすることがあるので注意が必要です。
靴底の汚れで染み付いた収納板は消臭しきれない
木製の下駄箱の場合に以外と見落としてしまう収納板。特に雨の日に履いた靴は靴底が濡れたままになりがちです。生乾きの靴をそのまま収納するとカビ臭いニオイの原因となります。
特にカビ臭は人によって土や泥のようなニオイにも感じるので見落とされがちです。
[2]そもそも靴はなぜ臭くなる?下駄箱が臭くなる原因を解明
上で説明した通りに、下駄箱が臭くなる原因のほとんどは、毎日履いている靴によって引き起こされます。普段から靴が臭わないように工夫することで、下駄箱へのニオイ移りを防ぐことができます。
靴が臭くなる原因は3つ。湿気による菌の増殖とカビの発生です。ここでは靴が臭くなる原因についてご紹介いたします。
靴の汗が蒸れて湿気となる
男性の靴ほど履き口は狭く、空気が入れ替わりにくい環境です。靴を脱いで2時間経過しても湿度は90%前後を維持すると言われています。
靴を履いて1日を過ごすとコップ1杯の汗をかき、靴の中に残った汗が蒸発することで湿気となり靴の中の湿度を高めます。
湿度が高く長い時間蒸れている靴は、ニオイ菌やカビ菌の好む環境をつくります。
足の皮脂でニオイ菌やカビ菌が増殖する
足の裏から出るタンパク質や皮脂など、靴の中は湿度や栄養とニオイ菌が好む環境が揃っています。菌の種類にもよりますが、湿度65%を超えると菌が活動しやすくなり、それに比例してニオイも強くなります。
繊維の奥に汗の水分が染込み、湿度の高まった靴はニオイ菌の繁殖が進みます。繊維の奥まで入り込んでいるため、殺菌効果のある消臭スプレーなどでは防ぐことができず、ニオイ戻りの原因となります。
下駄箱に湿気が溜まりカビになる
靴から発生した湿気は、次第に靴箱全体に広まります。換気の少ない下駄箱は、湿気がそのままこもりやすく、カビ菌が繁殖しやすい環境です。靴に付着したカビ菌が増殖し、次第に胞子が飛散します。
カビ菌にとって条件のよい場所で新たなカビを増殖し、土や泥のような特有のニオイを発生させます。
[3]ひと手間で下駄箱の消臭力を高める
ここまで下駄箱の嫌なニオイの原因は履いた靴によるニオイ菌やカビ菌が原因と紹介しました。靴の嫌なニオイを解消することは、つまり下駄箱そのもののニオイを抑えることがにつながるのです。
下駄箱全体にこもるニオイが少なくなることで、置き型消臭剤の消臭力を高め効果的に消臭することができます。
履いた靴を乾かし下駄箱の湿気を抑える
1日履き終えた靴は帰宅してから寝る前までの間、玄関やベランダで乾かすのがおすすめです。
靴は1度履くと、室内の湿度と同じ60%まで戻るのに約3時間かかると言われています。しっかりと乾燥させた状態で下駄箱に収納するのが理想的なので、もし急いで収納する場合には、新聞紙をまるめて靴の中に詰めておきましょう。
履き口まで詰める必要はありませんが、ある程度しっかりつめておくことで。乾いた紙が靴の中の湿気を吸収してくれます。
ただし、新聞紙のインクが靴の内側に付着する場合があるので、気になる靴にはストッキングで包むなど対策が必要です。
下駄箱に溜まった湿気を逃がす
湿気のこもりやすい下駄箱におすすめなのがルーバー扉です。風の通る通気口のついた扉に交換することで、下駄箱の中の湿気がこもりにくくなるため、ニオイ菌やカビ菌の発生を抑えてくれます。
ただし、靴そのものから発せられるニオイも通気口を通って漂うことになるので、こまめな洗濯が必要です。
下駄箱へのニオイ移りの元となる菌を減らす
下駄箱のニオイ移りとなるニオイ菌やカビ菌そのものを靴から減らす方法です。汗をまったくかかなくすることも、菌を完全に滅菌することも非常に時間も手間もかかります。
そんな時には逆転の発想で、汗や菌が増える前に肌に触れるインソールを交換するのも手です。履くたびに滅菌したインソールを使い、こまめに交換することで、靴そのものに菌が繁殖するのを防ぐことができます。履き終わったインソールは、70度以上の高温で滅菌処理するとよいでしょう。
湿気に強い内装材を足す
インテリアとして下駄箱の背壁に湿気を吸う素材を貼るのもおすすめです。コップ1杯分の水を流しても吸収できる優れた内装材も存在します。
調質機能のあるタイルや木製のパネルを貼るとオシャレ感もグッと上がり、その上、下駄箱にこもりやすい湿気を快適な湿度に調節してくれます。細いパネルを靴の中に直接入れておくのも有効的でしょう。
活性酸素やオゾンで空気を消臭する
下駄箱のような限られたスペースでも設置できるタイプの消臭家電が登場しております。活性酸素やオゾンを空気中に浮遊させることで殺菌や消臭の有機物質を除去してくれます。
[4]靴掃除で下駄箱へのニオイ移りを防ぐ
靴を洗浄することで、下駄箱へのニオイ移りの原因とニオイ菌、カビ菌を撃退し、下駄箱の嫌なニオイを防ぎましょう。40度程度のお湯に洗濯用洗剤を溶かし、2時間ほどつけ置きます。その後ブラシを使って全体的にブラッシングしましょう。特に中底とソールの間にホコリが溜まりやすく、取り残しが多いので注意が必要です。
後は靴のすすぎになりますが、ここで汚れ残しすると再び菌が繁殖する原因となります。何度もつけ置いて水が濁らなくなれば大丈夫です。すすぎ終わったら、しっかりと乾燥させましょう。布団乾燥機で靴を短時間に乾かせたらなおよいでしょう。
[5]それでも下駄箱の気になるニオイを消臭できない場合の解決法
これまでの方法でも下駄箱の嫌なニオイが消臭できない場合には、下駄箱そのものを洗浄する方法もあります。手の届かない高い場所には脚立を用意して掃除を行いましょう。
掃除の基本は高い場所から行い、床に向かって汚れを順に落として掃除するとよいでしょう。掃除機とブラシで全体の汚れを落とします。その次にひと手間かけることで効果的にニオイを消臭することができます。
ここではそれぞれひと手間かける方法についてご説明いたします。
下駄箱をクエン酸と重曹で拭き掃除する
クエン酸と重曹で掃き掃除すると、それぞれの成分が得意とする汚れを落とすことができるので、より下駄箱をすっきりさせることがでます。
まず始めに、それぞれの成分を溶かした液を用意します。霧吹きで吹きかけながら、汚れた水分を拭き取るようにタオルで全体を拭き上げます。拭き上げたら、間を入れず乾いた布で拭き残しがないように、しっかりと拭きましょう。その後は扇風機などを使って、風通しのよい環境で乾燥させましょう。
ここでは、それぞれクエン酸と重曹が得意とする汚れの特徴についてご紹介します。
・クエン酸
クエン酸は酸と付くだけに酸性の特徴を持っています。掃除用のクエン酸水は、200mlの水に対してクエン酸を小さじ1杯が目安です。お湯で溶かすとより効果を得られます。アルカリ性の汚れに対し有効で、汗汚れや水垢汚れに効果を発揮します。
・重曹
重曹はそのまま小瓶に入れて置けば、手作りの置き型消臭剤の効果もあります。掃除用の重曹水は、100mlの水に対して重曹を小さじ1杯が目安です。こちらも汚れをしっかり落としたい場合にはお湯を使うと効果的です。弱アルカリ性で手垢や脂などの汚れに有効的です。
下駄箱の収納板を消臭効果のある板に交換する
・竹炭入り棚板
竹炭入り棚板とは、靴を収納する下駄箱の棚板に、防臭や調湿効果をプラスしたものです。収納棚が消臭の役割を担ってくれるので、置き型消臭剤と違いスペースを無駄なく利用できるのが特徴です。湿気を調節してくれるのも嬉しいですね。
[6]思い切って下駄箱を漆喰風に塗装する手もある
長い間のニオイの染み付きにより、下駄箱がそもそもニオイを発生させている原因の場合、下駄箱そのものを漆喰風に塗装するのも1つの手です。消臭効果のある塗料は、カニの殻から取れるキチンから精製されており、消臭効果の他にシックハウス症候群にも効果が期待できます。
下駄箱から嫌なニオイを感じたら、普段履く靴にひと手間かける解消法などについて見てきました。熱湯で滅菌することが最も効果的で、菌の活動を抑えることで下駄箱のニオイを全体的に抑えることができるのも特徴ですね。
下駄箱のある玄関は、配達の受け取りでも人前に触れる場所です。しっかり消臭することで快適な環境を作ってみてはいかがでしょうか。