ハッカ油スプレーで気分爽快!簡単手作りで暑さ対策にも効果的
ハッカ油はここ数年注目され始め、知っている方も多いのではないでしょうか。ハッカ油にはさまざまな効果があるといわれており、特に夏の時期に活躍するアイテムなのです。今年の夏はハッカ油を是非活用してみてはいかがですか?
2018年08月01日更新
記事の目次
[1]ハッカ油は万能?
ハッカ油とは一体どのようなものなのか、成分や使い方などをお伝えします。
ハッカ油とは
夏は汗をかいたり虫にさされたりとトラブルが多いですよね。そのような悩みを解決してくれるのがハッカ油。体温を下げたり、抗菌や防虫効果も高い優れものです。ハッカ油はドラッグストアや薬局で手軽に購入することができ、1本200mlで500~700円で販売されています。
体だけでなく口に入れたりして使用する場合は和種ハッカ油や食品添加物と書かれた商品を購入するようにしてください。自分がどのようにしてハッカ油を使用するかによって購入するものが変わってくるのでご注意ください。
ハッカ油の成分
ハッカとはシソ科の植物のことで日本語でハッカ、英語でミントと呼ばれています。ハッカ油の爽やかな香りの成分はメントールやカルボン、そのほかにも100種類以上成分が含まれています。ハッカ油はハッカ草から1~2%しか抽出できない貴重なオイルです。
効果的な使い方
ハッカ油にはさまざまな使い道があります。いろいろ試して見て下さいね。
ハッカシャンプーとして
男性は頭をすっきりさせるためにトニックシャンプーを使っている方も多いですよね。しかし、女性用のトニックシャンプーというのはあまり見かけないため購入が難しいかもしれません。
家庭で簡単にトニックシャンプーを作りたい方は普段使用しているシャンプー1回分にハッカ油を1~2滴入れるだけで完成です。刺激が強いので2滴以上は入れないようにしましょう。ハッカ油には消臭や殺菌効果の他に皮脂の汚れを落とす働きもあるため使用した後はとても頭がすっきりしますよ。
暑さ対策にハッカ風呂
暑い時期でも湯船に浸かりたい女性は多いですよね。せっかくお風呂で汗を流したのに上がった後に暑くてまた汗をかいてしまうことはありませんか?そのような時は、湯船に5滴ほどハッカ油を入れてみてください。
ハッカ風呂は爽快感が続くため、お風呂から上がった後も汗をかきにくくなります。湯船に浸からない方は、洗面器にお湯とハッカ油1滴を垂らしてお風呂を上がる前に体にかけると効果的です。
ハッカボディソープ
シャンプーと同様、1回の使用量にハッカ油を1~2滴垂らして体を洗うだけです。臭いが気になる脇や首、足の裏を洗うと皮脂汚れと臭いを落としてくれます。
制汗剤として
制汗剤はさまざまな種類のものが販売されていますが、ハッカ油も制汗剤と同じような働きがあります。タオルを濡らし、ハッカ油を数滴垂らしてタオル全体に行きわたるように揉みこみます。ハッカ油を揉みこんだタオルで汗を拭きとるとすっきりとします。タオルがない場合はウェットティッシュを代用すると、使用した後は捨てられるためおすすめです。
口臭予防
ハッカ油は口臭予防としても効果的です。コップ1杯の水にハッカ油1滴を垂らして口をゆすいでください。マウスウォッシュなどよりも刺激が少ないため刺激が苦手な方にはおすすめです。口臭予防として使用する際は万が一のため、口に入れても大丈夫な和種ハッカ油や食品添加物と記載されているものを使用してください。
アロマオイル
暑くて寝苦しい夏は扇風機や冷房を付けて寝ている方も多いのではないでしょうか。つけっぱなしで寝ていると体が冷えてしまったり、起きた時に体が重くてだるくなりませんか?そのような時は枕にハッカ油を2~3滴垂らすとメントールの香りで安眠できます。すっきりとした香りで心も体もリラックスでき、爽やかな朝を迎えることができます。
マッサージ
肩や腰が凝ったり痛い時は湿布を貼りますが湿布にはメントールが入っています。ハッカ油も湿布と同じような作用があるため、手にハッカ油を付けて凝っている部分に塗ってマッサージすると効果的です。あまり付けすぎると肌が痛くなるため、ハッカ油は1~2滴にしましょう。
[2]ハッカ油スプレーの作り方
ハッカ油スプレーは簡単に作ることができるのでご紹介します。
ボトル選び
ハッカ油を作る時はボトル選びが重要です。ハッカ油はポリスチレン(PS)を溶かしてしまいます。そのため、ボトルを選ぶときはポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、陶器、ガラス製、耐油性、耐アルコール性のものを選んでください。
作り方・分量
ハッカ油スプレーは使い道によって分量が変わってきます。さまざまな用途に合わせた作り方や分量をご紹介します。
制汗剤
<用意するもの>
スプレー容器、精製水、重曹、ハッカ油
<作り方>
- スプレー容器に精製水100mlと重曹小さじ1杯を入れる。
- 重曹が溶けるまで容器をよく振る。
- ハッカ油を3~5滴入れる。
- 全体が混ざるように振ったら完成です。
消臭
<用意するもの>
スプレー容器、無水エタノール、精製水、ハッカ油
<作り方>
- スプレー容器に無水エタノールを10ml入れます。エタノールは引火しやすいので火の近くでは絶対におこなわないでください。
- ハッカ油を10~15滴入れて軽く振って混ぜます。
- 精製水を90ml入れます。エタノールと水の反応熱によって少し温かく感じますが問題はありません。
- よく振って混ぜたら完成です。
靴の消臭、防臭
<用意するもの>
水、ミョウバン、ハッカ油、500mlのペットボトル、スプレー容器
<作り方>
- ペットボトルに300mlの水とミョウバン10gを入れてよく振り混ぜます。一晩おいてミョウバンを溶かしてミョウバン水を作る。
- スプレー容器に大さじ1のミョウバン水と大さじ4の水を入れる。
- ハッカ油を2滴垂らしてよく振り混ぜたら完成です。
使用する際は、靴の中に1回スプレーして1~2分おきます。その後、お湯でしぼったタオルで靴の中を拭き、最後にもう一度スプレーをして乾かします。
掃除
<用意するもの>
バケツ、無水エタノール、精製水、ハッカ油、クエン酸
<作り方>
- バケツに無水エタノール10mlとハッカ油2~3滴を混ぜ合わせます。
- 精製水480mlとクエン酸ティースプーン1杯を入れて混ぜたら完成です。
雑菌やカビの繁殖を防ぐ効果もあるため水回りの掃除に最適です。
ハッカ油とはちみつのボディスプレー
<用意するもの>
スプレー容器、ミネラルウォーター、無水エタノール、はちみつ(オリーブ油、グリセリン)、ハッカ油
<作り方>
- スプレー容器にミネラルウォーター45mlを入れる。
- 無水エタノール5mlとはちみつティースプーン3分の1を入れてよく混ぜます。
- ハッカ油を1滴垂らしてよく振り混ぜたら完成です。
そのまま体に吹きかけたり、タオルに馴染ませたりして使用してください。
ハッカ油とアボカドのトリートメント
<用意するもの>
熟したアボカド、プレーンヨーグルト、はちみつ、レモン汁、ハッカ油、すり鉢かミキサー、プラスチックケース
<作り方>
- アボカド2分の1とプレーンヨーグルト大さじ1杯、はちみつ小さじ1、レモン汁2分の1をすり鉢でペースト状にします。
- プラスチック容器にペースト状にしたものを入れ、ハッカ油を1滴垂らしたら完成です。
普段通りシャンプーした後にトリートメントを髪に馴染ませて30分ほど置いてからよく流してください。
歯磨きペースト
<用意するもの>
重曹、グリセリン、ハッカ油、小鉢、蓋つきの小瓶、スプーン
<作り方>
- 小鉢に重曹大さじ2、グリセリン大さじ1と3分の1を少しずつ加えながら混ぜ合わせます。
- ハッカ油を4~5滴垂らしてよく混ぜて小瓶に移したら完成です。
使用する際は、スプーンを使って歯ブラシの2分の1くらいの量を付けて歯磨きしてください。
保存方法
手作りハッカ油の使用期限は1週間~10日間ほどです。日が当たらない涼しい場所で保管してください。なるべく早めに使い切ることをおすすめするため作る時に作りすぎないように量を加減してください。
注意点
控えるべき人
ハッカ油は刺激が強いため、肌が荒れたり気分が悪くなったりする場合があります。そのため、乳幼児や妊婦、高齢者は使用を避けた方がいいでしょう。また、ペットもハッカ油の香りを嫌がる場合があるのでご注意ください。
使用できない部位
目や粘膜などのデリケートな部分には絶対に使用しないでください。また、腕の内側や太もも、胸元などの皮膚の薄い部分は刺激が強いので必ずパッチテストをおこなってから使用してください。
パッチテスト
ハッカ油を使用したスプレーを腕の内側に塗って1時間ほど様子を見ます。何もなければ使用することができます。肌が赤くなった場合は使用量を減らしましょう。かゆみを伴う場合は使用を中止してください。
パッチテストで肌が赤くなった時は水や石鹸でなるべく擦らないように洗い流してください。季節の変わり目や体調によっては肌トラブルを引き起こすこともあるため、肌の調子を見ながら使用してください。
使用量を守る
ハッカ油は刺激が強いため基本的に1~2滴の使用量がおすすめです。爽快感をもっと感じたいからなどといった理由でハッカ油の量を増やさないようにしましょう。
[3]ハッカ油は赤ちゃんにも使えるの?
ハッカ油は虫よけの効果もあるため、赤ちゃんにも使用したいと思っている方も多いのではないでしょうか。ハッカ油そのものに薬剤などは入っておらず天然素材のため、用量や使い方さえ守れば赤ちゃんにも使用することができます。
市販の虫よけスプレーにはディートという成分が入っているため6ヶ月未満の赤ちゃんは使用禁止、それ以上の子どもにも注意が必要とされています。ハッカ油は虫よけスプレーに比べると効果は薄いですが、香りが持続してい1時間~2時間は効果が期待できます。
赤ちゃん用のハッカ油スプレーの作り方
<用意するもの>
スプレー容器、ハッカ油、精製水、無水エタノール
<作り方>
- スプレー容器に無水エタノール10mlとハッカ油20滴を入れて混ぜ合わせます。
- 精製水90mlを入れて混ぜたら完成です。
※ハッカ油と精製水を先に混ぜてしまうと分離してしまうため、無水エタノールとハッカ油を先に混ぜるようにしてください。エタノールは無水で消毒用でもどちらでも大丈夫です。精製水がなければ水道水でもかまいませんが効果は薄れてしまうため、なるべく精製水を使用することをおすすめします。
注意点
ハッカ油は刺激が強いため、必ず分量を守って使用してください。ハッカ油を赤ちゃんの肌に付ける時は手先など皮膚の強い部分に付けて時間をおいて一度様子をみてから使用してください。直接吹きかけるのは抵抗があるといった方はベビーベッドやベビーカーなど身の回りのものに吹きかけて使用することをおすすめします。
[4]使い道が豊富なハッカ油スプレーを是非お試しください
出典 小澤商店
ハッカ油に含まれているメントールが肌の冷たさを感じる細胞を刺激することでひんやりとした感覚を与え、汗を抑えてくれます。冷たさを感じるだけでなく殺菌や消臭効果もあるため、良いこと尽くしです。実際には体温を下げる効果はないため、涼しさを感じても水分補給はこまめに取るようにしてください。暑い夏を乗り切る一つの手段としてハッカ油を一度試してみてください。
※アロマオイル(精油/エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
アロマオイルは医薬品ではないため、「治療」できるものではありません。ここに掲載されている内容は精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。症状がひどい場合は医療機関を受診することをおすすめいたします。実際にアロマの香りに癒されるという方はたくさんいます。自分の体の状態や気分に合わせて上手に取り入れてくださいね。