水筒のニオイを消したい!原因や重曹・クエン酸を使った対策法とは
何度も水筒を使っているうちに今まで見たことのなかった汚れが水筒の底についていたり、変な臭いがしたりすることはありませんか?熱湯やハイターなどを試した方もいるかと思います。今回は水筒の臭いの原因と重曹やクエン酸を使った対策法をご紹介します。
2024年10月16日更新
水筒が臭い原因とは?
普段、どのように水筒のお手入れをしていますか?
水筒はお皿などと違い、きちんと対策をして洗わないとニオイが現れてくるため、衛生的にも良くありません。
まずは水筒のニオイとなる原因について説明します。
水筒内にできるカビの臭い
水筒内はステンレスであることが多く、そこに付着した汚れがニオっているのではと思いがちです。
しかし、水筒内がカビ臭い場合は「ゴムパッキン」が原因であることが考えられます。
ゴムパッキンは水筒内のように簡単に洗うことはできず、わざわざ外して洗う必要があるため見逃しがちな部分です。
ゴムパッキンが汚れてしまうとカビの原因となってしまうため注意が必要です。
錆(サビ)の臭い
水筒のほとんどがステンレス製品です。
そのため人によっては特有の金属臭により不快と感じてしまう人もいます。
ステンレス部分を放置していると、いずれサビとしてニオイの原因になってしまうことも。
一度サビついてしまうと、飲み物を水筒に入れても金属臭が漂い美味しく飲めなくなってしまいます。
ステンレス製を使用するときは、サビにならないようにお手入れすることがとても大切です。
水筒の臭いを放置すると危険な理由
水筒から異臭があったとしても、普段と同じように洗って放置していませんか?
水筒の厄介なところは、キレイに見えても内部がそうとは限らないところです。
水筒のニオイこそ、放置することはとても危険です。
ニオイだけでなく、放置することによってカビの増殖や雑菌の増加に繋がってしまいます。
・カビの増殖に繋がる
ゴムパッキンの洗浄をしっかりと行っていないとカビが増殖してしまいます。
そうなってしまうと、食器洗浄器やハイターなどを用いてもなかなか元の清潔な状態には戻りにくく、再購入する必要性も出てきてしまいます。
・水筒の中身は見えない雑菌だらけに!
水筒内をしっかりと洗浄できていないと、水垢や雑菌が発生してしまいます。
また、ステンレス製の水筒の場合は重曹やたわしなどで洗うことで、逆に内部を傷つけてしまうことも。
些細な傷などがあればそこに雑菌が溜まってしまいます。
ステンレス製特有の金属製部分の傷によりサビに繋がってしまうこともあります。
水筒の臭いを消す方法3選
ここまで水筒のニオイの原因について説明をしました。
ここからは水筒のニオイを消す方法についてみていきたいと思います。
見た目がキレイになったからといって、ニオイがなくなる訳ではない水筒。
どのような洗い方をすれば水筒をキレイに異臭なく保てるのでしょうか?
意外と知らない水筒のニオイをなくす方法について説明します。
洗いにくい水筒のゴムパッキンの洗い方
用意するものは、重曹と酢です。こちらの重曹は100均で売っているもので十分です。
<洗い方の手順>
1.ぬるま湯500cc +重曹大さじ1+酢大さじ1を用意する
※ぬるま湯の温度は30度〜50度
2.1で用意したものに2〜3時間つける
3.数時間つけた後、汚れを流す
※酢の洗い残しに注意しましょう。今後のカビの餌になってしまう可能性があります。
洗い汚れ落としには、メラミンスポンジや歯ブラシを使うことをおすすめします。
それ以外にも細かい部分はストローや爪楊枝を使ってください。
見落としがちな底の洗い方
多くの水筒は深さがあるためどうしても水筒内の底の部分に触れることが出来ずに放置してしまうこともあるかもしれません。
しかし、底の汚れを放置していると水垢や雑菌がこびりつき、ヌメヌメした汚れがニオイの元となってしまうのです。
そのため、必ずブラシを用意して洗浄を行いましょう。
ボトル専用のブラシが100均でも販売されているため、活用してみることをおすすめします。
また洗浄の際にはガリガリと洗わないようにしましょう。
刺激を強めることで、水筒内部に傷がついてしまいます。傷ができるとそこから雑菌が繁殖し、ニオイの原因になります。
また洗った後は必ず乾かしておくことも大切です。中途半端な乾きは雑菌の増殖に繋がってしまいます。
最も雑菌が溜まりやすい蓋の洗い方
水筒を洗う際、蓋部分は使っていないと思い、丁寧に洗うことをやめてしまいがちですが、実はもっとも雑菌が溜まりやすい部分です。
そのため出来るだけ分解し、外して洗うことをおすすめします。
また、通常のように洗うのではなく浸け置き洗いをしましょう。
方法としては、1リットルほどの熱湯にクエン酸を大さじ1~2ほど溶かします。
クエン酸は酸性のため、アルカリ性の汚れに効果的です。
こちらを準備して2時間ほど蓋を浸け置きします。この時のお湯の温度は蓋部分が熱湯で傷むことがないように調整してください。
また洗っていて気付くかもしれませんが蓋の奥側は結構汚れていることが多いです。
そのため最後は水でしっかり洗い流して乾燥させてください。
普段から水筒を使うという方は、以上の方法を週に一回の頻度で行う繰り返すことをおすすめします。
水筒が臭くならないための予防策
水筒にニオイがついてしまってそれを消す洗浄方法について紹介しましたが、出来ればそうなる前に予防しておきたいですよね。
水筒が臭くなってしまわないために、事前に予防することも可能です。
水筒が臭くなってしまう前に行っておきたいことについて紹介します。
日頃から行いたい消毒方法
・クエン酸を使う
クエン酸は水筒内についた汚れやニオイを落とすこともできます。
水の成分であるカルシウムが白っぽい汚れとして水筒内に付着することがありますが、クエン酸はこのような汚れに効果的です。また、ニオイも一緒に取り除いてくれます。
洗浄方法は蓋の付け置きと同様に、1リットルの熱湯にクエン酸大さじ1~2ほどを溶かし、その中に2時間付け置きします。
その後はしっかりゆすいで乾かしましょう。
・重曹を使う
水筒内の臭いや着色を落としたい場合は重曹でつけ置き洗いが有効です。
洗浄方法は、60度前後のお湯を水筒の8分目まで入れ、重曹を大さじ2加えて溶かしましょう。(蓋をして振ると簡単です)
その後、蓋をあけて1時間ほど放置してください。
重曹を使う際の注意点はこすらず付け置きで使用すること、水ではなく60度前後のお湯を使うことです。
重曹はお湯を使うことでアルカリ度があがり、汚れが落ちやすくなります。
水筒を扱う上で注意したいこと
塩素系漂白剤は使わない
漂白剤には塩素系と酸素系がありますが、塩素系漂白剤はステンレスが錆びる原因となる可能性があります。
水筒を洗うときは、酸素系漂白剤を使うようにしましょう。
金属・研磨剤入りを避ける
水筒を洗う際は、金属系のものは避けましょう。
金属たわしや研磨剤入りのたわしを使っての洗浄によって、表面を傷つけてしまうことがあります。
一度表面を傷つけてしまうと、その傷からサビや色素沈着に繋がる可能性があります。
食器洗い洗浄機・乾燥機は使わない
水筒を洗う際は、食器洗い機や乾燥機を使うことは避けましょう。
食器洗い機や乾燥機は基本的に、高温のお湯の力で汚れを取り落とす仕組みです。
この熱によって水筒の変形に繋がってしまったり、漏れやすくなってしまいます。
また水筒本来の塗装が剥がれてしまう可能性もあります。
ニオイ別処理方法
ここではコーヒーや紅茶、お茶など、臭い別で洗浄方法を紹介します。
・コーヒーのニオイ
コーヒーのニオイというものはなかなか消えにくく困りますよね。
そのような場合は重曹とクエン酸を混ぜると、発泡消臭効果がありコーヒー臭に効果が期待できます。
具体的に、水筒に入れる割合は、重曹を大さじ1または2杯、クエン酸を10%くらいを目安にしてください。
重曹とクエン酸の発泡効果で汚れとニオイを一層してくれるためおすすめの方法です。
・お茶の臭いや茶渋汚れ
水筒にお茶を入れて毎日飲まれている方も多いでしょう。
しかし、お茶を入れて一日過ごすと、洗う際に茶渋が水筒にこびりついていたという経験はありませんか?
水筒の洗浄でなかなか難しいものとして茶渋があります。
茶渋の洗浄は、柄付きのスポンジを使って、優しく茶渋を取り除きましょう。
また別の方法として、重曹のつけ置きも効果的です。
水筒の八分目ほどまで60度程度のお湯を入れ、重曹を大さじ1前後入れて蓋をします。
そして軽く振り、1時間程度つけおきます。
この後、スポンジで中を洗い確かめてみてください。
汚れが落ちていない場合はクエン酸を加えて同様の流れを繰り返してみてください。
・紅茶のニオイ
紅茶のニオイも、コーヒーなどと同様に、なかなか取れないものの一つです。
そんな紅茶のニオイに試してもらいたい処理方法として、水筒内に10%濃度の酢水を4分の1くらい入れて振るということです。
入れてから、水筒をシャカシャカとシェイクしてください。
その後、酢水を取り除いてから綺麗に洗浄を行い自然乾燥。
きちんと乾燥をしてから再度臭いを確認すると、紅茶のニオイが取れているはずです。
また、酢がないという方は大さじ2ほどの重曹を使い、水筒を振るということも同様に効果的です。
こちらも同様に乾燥させてから確認してみてくださいね。
水筒のニオイに関連するよくある質問
毎日使う水筒。お気に入りの飲み物を美味しく飲みたいのに、ニオイが気になる…とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
ここからは、水筒のニオイに関連するよくある質問にお答えしていきます。
水筒の金属臭を消す方法は?
金属臭は新しい水筒や長期間使用していない水筒によく見られる問題です。
以下の方法を試してみてください。
お湯での洗浄:熱いお湯を水筒に入れ、しっかりと振り洗いをします。これを数回繰り返すことで、金属臭の原因となる物質を取り除くことができます。
重曹水での洗浄:重曹を水に溶かし(1リットルの水に大さじ1杯程度)、その溶液を水筒に入れて一晩置きます。翌日よくすすぎましょう。
クエン酸水での洗浄:クエン酸水(1リットルの水にクエン酸小さじ1杯)を使用することも効果的です。重曹と同様に一晩置いた後、よくすすぎましょう。
酢での洗浄:酢には酢酸が含まれており、殺菌効果と消臭効果があります。ぬるま湯に酢を混ぜ、水筒に注いで数時間放置した後、よくすすぎましょう。
水筒にハイターは使える?
水筒にハイター(塩素系漂白剤)の使用は推奨されません。
ハイターは金属を腐食させる可能性があり、特にステンレス製の水筒に使用すると内部を傷める恐れがあります。
十分にすすがなかった場合、有害な残留物が残る可能性も。
どうしても落とせない汚れがある場合に限り、ごく稀に使用することをおすすめします。
使用後は、必ず水で十分にすすぎ、乾燥させてください。
水筒のニオイを塩で取る方法は?
塩には吸着作用があるので、自然な消臭剤として効果的です。
温かい水1リットルに対して大さじ1〜2杯の塩を溶かし、この塩水で水筒を洗いましょう。
塩水を入れた水筒を一晩置くことで、より効果的にニオイを取ることができます。
塩の残留はサビの原因になる可能性があるため、塩水で洗浄した後は十分にすすぐことが大切です。
水筒を清潔な状態で保つために
いかがでしたか?日頃から頻繁に水筒を使用するという方は、汚れやニオイのない清潔なボトルで水分補給したいですよね。
これまできちんと洗浄していなかった方は、ニオイの原因から定期的なきちんとした洗浄をぜひ行ってみてください。
水筒を清潔に保つことは、衛生的にも健康にも非常に大切です。
しっかりお手入れして綺麗な水筒を保ちましょう!