アロマオイルは何歳から使えるの?赤ちゃんや子どもにおすすめのアロマオイルと使い方
美容や健康に様々な効果効能があり、自然の植物の香りに癒されることからも、とても人気のあるアロマテラピー。赤ちゃんや小さな子供のいる生活にも是非取り入れてみたいですよね。天然成分からなる優しい作用のアロマオイルですが、抵抗力が弱く肌も敏感な赤ちゃんや小さな子供が使えるオイルは実は限られているのをご存知ですか?今回はお子さんにとって初めて使うアロマオイルについて、詳しくご紹介していきます!安全な使い方を知ってハッピー子育てタイムに役立ててください。
2018年12月07日更新
記事の目次
[1]赤ちゃんにとっての香りとは?
生まれて間もない赤ちゃんは一説では大人よりも匂いに敏感で、母乳を嗅ぎ分けて飲むことができると言われています。そんな嗅覚の発達した赤ちゃんにとって、アロマオイルは母乳の匂いやお母さんの匂いを消してしまい不安になってしまうおそれがあると言われています。また、自然のものとはいえアロマの成分は赤ちゃんには刺激が強すぎる場合があり、マイナスの効果となってしまう可能性があります。
そういった理由からも、1歳未満の赤ちゃんへのアロマオイルの使用は、原則として禁止とされています。生後半年をすぎたあたりからは、成長と共に嗅覚も徐々に調整されてくるので、様子を見ながらであれば、マイルドな効果効能を持つアロマオイルの使用が可能になってきます。
しかし、赤ちゃんや小さな子どもは特に敏感で抵抗力も低く各機能もまだまだ未熟ですので、使用するアロマオイルはしっかりと品質を見極め、安全性の高い製品を選ぶよう十分に注意してください。安価な合成素材の混ざったものは避け、オーガニック製品など100%天然素材のピュアオイルを選びましょう。
また、使用する際は量もごく少量とし、短時間の芳香浴に止めるようにしましょう。はじめてのアロマテラピーとしての使用方法は、香りの広がり方がとてもマイルドな「マグカップ芳香浴」がおすすめです。
大人のアロマテラピーでは大変人気のあるアロマディフューザーなどは、蒸気で部屋中に拡散された精油の成分が肌に付着することもあるので、抵抗力の弱い赤ちゃんのいるお部屋での使用は避けましょう。
[2]赤ちゃんや小さな子どもにおすすめのアロマオイル
アロマオイルは1歳未満の赤ちゃんには原則として使用禁止ですが、アロマオイルの中でも特にマイルドで刺激が少なく、赤ちゃんや小さな子どもにも安全で安心して使えるものもあります。ただし使用する際、濃度はごく薄めにし、3歳頃までは使用法もアロマオイルが穏やかに香る「芳香浴」のみとしましょう。数あるアロマオイルの中でも、赤ちゃんや小さな子どもにおすすめのものをご紹介します!参考にしてみてくださいね。
ラベンダー
ラベンダーの香りには「不安を取り除き、気持ちを穏やかに落ち着かせる深いリラックス効果」があり、赤ちゃんの夜泣き対策にも効果的です。また、頭痛の改善や疲労回復にも有効ですので、赤ちゃんのみならずお母さんの疲れを取りリラックス効果を得る、という点でも、赤ちゃんのいる忙しい生活の中で使用するのにおすすめの精油です。
『ラベンダー精油』おすすめブランド
・NEAL’S YARD[ニールズヤード] エッセンシャルオイル ラベンダー
厳選された上質な植物のみを使用した、100%天然でピュアなエッセンシャルオイルに定評のある英国生まれのブランド「ニールズヤード」。リラックス効果において代表的なラベンダーオイルは清々しくやや甘みのある香りが特徴的で、小さなお子さんのいるご家庭でも安心して使用することができます。
ローマンカモミール
ラベンダーと同様にローマンカモミールも比較的安心して赤ちゃんに使用可能な、安全性の高い精油として知られています。ローマンカモミールは、お母さんが泣く赤ちゃんをなだめるのに、昔からずっと使われてきた精油です。ローマンカモミールのほのかな甘い香りには、高いリラックス効果があり、不安な気持ちを暖和させてくれ、安心感と癒しを生み出すと言われています。生まれたばかりの赤ちゃんは慣れない環境でストレスと戦っています。そんな赤ちゃんのストレスを軽減し、夜泣きの改善や安眠効果におすすめの精油です。
『ローマンカモミール精油』おすすめブランド
・dōTERRA[ドテラ] ドテラ ローマンカモミール エッセンシャル・アロマオイル
世界最高等級の精油として世界中のアロマ愛好者の間で大変人気のあるブランド。100%天然素材で様々な基準を満たした良質な製品に定評があります。『do TERRA社』のローマンカモミール精油はリンゴのような甘酸っぱく瑞々しい香りが、緊張をほぐし安心感と深いリラックス効果を与えてくれます。
ティーツリー
ティーツリーは不安を取り除き気持ちを穏やかに落ち着かせる深いリラックス効果があり、赤ちゃんの夜泣き対策にも効果的です。頭痛の改善や疲労回復にも有効ですので、赤ちゃんのみならずお母さんの疲れを取りリラックス効果を得る、という点でも、赤ちゃんのいる忙しい生活の中で使用するのにおすすめの精油です。
『ティーツリー精油』おすすめブランド
・生活の木 エッセンシャルオイル ティーツリー
「生活の木 エッセンシャルオイル ティーツリー 10ml」は、日本アロマテラピー協会による表示基準適合認定精油です。厳選された高品質な精油を世界中のパートナーファームから直輸入しており、ロットごとに分析表が添付されているので、安心してご使用していただけます。生活の木のティーツリーオイルは清潔感の漂う、フレッシュでやや鋭い香りが特徴です。芳香浴やキャリアオイルと希釈してアロママッサージとしての使用がおすすめです。
[3]赤ちゃんから小さな子どもまで、それぞれの年齢に向いたアロマオイルと使いかた
生後~1歳未満の赤ちゃん期
1歳未満の赤ちゃんには、アロマオイルは体への負担がまだ大きすぎます。したがって原則としてアロマオイルの使用は禁止です。
1歳~3歳未満の幼児期
赤ちゃんへ使用可能なアロマオイルは限られています。まずはマグカップ芳香浴から。使用する精油の量は1滴程度にとどめ、様子をみながら使用しましょう。
ラベンダー
ローマンカモミール
ティーツリー
<使い方>
マグカップ芳香浴
(熱いお湯を入れたマグカップに精油を1滴垂らします。ほんのり優しい香りがお部屋に漂います。)
ハンカチ芳香浴
(ハンカチに精油を1滴垂らし枕元へ置いておく方法、その際赤ちゃんが口に入れることのないよう置く場所には十分注意しましょう)
トリートメントベビーマッサージ
(顔を除く手や足などのボディマッサージ、ホホバオイルなどのキャリアオイル20ccに精油2滴以下を希釈して使用、事前にパッチテストをして様子を見ながら使用)
3歳~7歳未満の幼児期
芳香浴の使用はOKです。薄めの濃度で様子をみながら使用しましょう。
ラベンダー
ローマンカモミール
ティーツリー
<使い方>
芳香浴
(精油の使用は3滴以下)
トリートメントマッサージ
(顔を除く手や足などのボディマッサージ、ホホバオイルなどのキャリアオイル20ccに精油2滴以下を希釈して使用)
手浴・足湯
(たらいや大きめのボウルに、手首足首が隠れるほどのお湯を入れ、天然塩小さじ1と精油を1~2滴混ぜたものに5分ほど浸かります。体がポカポカ温まり風邪の予防や安眠効果に有効です)
7歳~12歳未満の子ども
芳香浴の使用はOKです。薄めの濃度で様子をみながら使用しましょう。
ラベンダー
ローマンカモミール
ティーツリー
オレンジスイート
<使い方>
芳香浴
(精油の使用は3滴以下)
トリートメントマッサージ
(顔を除くボディマッサージ、キャリアオイル20ccに精油2滴以下を希釈して使用)
手浴・足湯
(たらいや大きめのボウルに、手首足首が隠れるほどのお湯を入れ、天然塩小さじ1と精油を1~2滴混ぜたものに5分ほど浸かります。体がポカポカ温まり風邪の予防や安眠効果に有効です)
[4]赤ちゃんや子どもにアロマオイルを使用する際の注意するポイント5!
生後~1歳未満の赤ちゃんへのアロマオイルの使用は禁止
アロマオイルは、1歳未満の赤ちゃんには、体への負担がまだ大きすぎます。また、生まれたばかりの赤ちゃんや授乳中の赤ちゃんは、お母さんのにおいを覚える大切な時期を過ごしています。したがって原則としてアロマオイルの使用は禁止です。
3歳未満の乳幼児には芳香浴のみの使用にとどめる
アロマオイルの使用に関して、はっきりと何歳から使用可能という明確なルールはないのが現状ですが、日本アロマ環境協会(AEAJ)のガイドラインには「3歳未満の乳幼児には、芳香浴法以外は行わないようにしましょう」という見解が記載されています。最初はオイルの拡散もマイルドなマグカップ芳香浴などから始め、使用するオイルの量も1滴程度にとどめて、肌や体に刺激を与えないよう、十分注意しながら工夫して始めましょう。
高濃度、長時間の芳香浴は避ける
芳香浴を行う場合は使用するオイルは1滴程度のごく少量に抑えましょう。1日中アロマを焚くというようなことは避け、使用時間も15~30分の短時間にとどめておきましょう。
3歳以上のお子さんには大人の使用量の1/10程度から開始、使用時にはキャリアオイルで希釈
3歳以上6歳未満のお子さんにアロマオイルを使用する場合は、大人の使用する濃度の1/10程度(0.1%)の低濃度から始めましょう。6歳以上12歳未満のお子さんの場合は使用量も徐々に増やしていけますが、多くても大人の使用する濃度の1/2程度(0.5%)に抑えて使用しましょう。また、お子さんがアロマオイルを使用する際は必ず植物性のマイルドなキャリアオイルで希釈しましょう。スイートアーモンドオイルは小さなお子さんのデリケートなお肌にもおすすめのキャリアオイルです。
安全性の高い使用可能なアロマオイルを選ぶ、刺激や毒性のあるアロマオイルに注意
アロマオイルには様々な効能がありますが、赤ちゃんや小さなお子さんへ使用可能なアロマオイルは限られています。また、アロマオイルを購入する際はオーガニック認定を受けているものや、無農薬で育てられたものなど、品質には十分に注意して選びましょう。
<赤ちゃんやお子さんにも使用可能な最も安全なアロマオイル>
ラベンダー
ローマンカモミール
オレンジスイート
<小さな子どもには使用を避けたほうが良い刺激や毒性のあるアロマオイル>
レモン(光毒性あり)
グレープフルーツ(光毒性あり)
ベルガモット(光毒性あり)
ジンジャー
ペパーミント
ブラックペッパー
フェンネル
[5]あせも・おむつかぶれ対策のアロマ湿布レシピ!安眠効果も期待!
①ボウルやたらいにぬるめのお湯を入れ、ラベンダーオイルを1滴垂らします。
②天然素材のガーゼや柔らかいタオルなどを①に浸し絞ったもので、アロマ湿布。赤ちゃんや小さなお子さんの体を優しく拭いてあげましょう。
ラベンダーオイルは安全性が高く、赤ちゃんや小さなお子さんも安心して使用することができます。抗菌作用や抗炎症作用にも有効で、その優しい香りにはリラックス効果や疲労回復効果があります。不快なおむつかぶれやあせもの症状を暖和し、夜泣きをストップさせ安眠効果にも期待ができそうですね!
[6]赤ちゃんや小さな子どもを虫から守ろう!手作りアロマ虫除けスプレーの作り方
匂いがきつかったり刺激の強い市販の虫除け剤は、赤ちゃんや小さな子どもに使用するのは避けたいですよね。アロマ虫除けスプレーは、優しくお肌を守り香りに癒されながら不快な虫刺されを防ぐ効果が期待できるので、是非活用したいアイテムです。材料さえ揃えれば、とても簡単に作ることができるのでおすすめです!
材料&準備するもの
- 無水エタノール(ウォッカでも代用可)5ml
- 精油(エッセンシャルオイル)10滴
ラベンダー
レモングラス
ユーカリ
ペパーミント
ゼラニウム
- 精製水 45ml
- ビーカー(メモリの分かるものが使いやすくおすすめ)
- スプレー付きの遮光瓶(保存用)
- 付箋紙やティッシュペーパー(香りをチェックするために使用)
アロマ虫除けスプレーの作り方
基本的なアロマ虫除けスプレーの作り方は、無水エタノール(ウォッカでも代用可)5mlに対し、精油10滴(精油1滴が0.05ml)を加えます。ブレンドした精油をスプレー付きの遮光瓶(保存用)に移した後、最後に精製水45mlを加えよく混ぜます。
1.ビーカーに先に無水エタノール(ウォッカでも代用可)を入れてから、精油を加えていきます。一気に精油を入れてしまうのではなく、香りのバランスを取りながら少しずつ入れていきましょう。合計10滴となるように加えて行きます。
2.1でよく混ぜ合わせた精油を、保存用のスプレー付き遮光瓶に移し入れます。最後に精製水45mlを加え、しっかり蓋をしてからよく振り混ぜます。
3.ブレンドしたアロマスプレーを一晩寝かせた後に、付箋紙にスプレーしてみて香りをチェックしましょう。精油のブレンドで物足りなさを感じた場合、精油を1滴ずつプラスして好みの香りになるよう調合していきます。
アロマ虫除けスプレーの使い方と注意点
出来上がったアロマ虫除けスプレーは、赤ちゃんやお子さんの洋服、ベビーカーの布の部分、お部屋の窓付近や網戸、カーテンに吹きかけて使用しましょう。この時に注意してほしい点は、絶対に肌には直接スプレーしないようにしてください。抵抗力も弱く肌も敏感な赤ちゃんや子どもにとっては、アロマ虫除けスプレーを直接肌に付けるのは刺激が強すぎる場合があります。香りを嗅ぐだけであれば使用可能です。一緒にいるお母さんの衣類にシュッとスプレーしておくのもいいですね。(※1歳未満の赤ちゃんへのアロマオイルの使用は原則として禁止です)
アロマ虫除けスプレーの保存方法
天然成分のアロマオイルはとても繊細な成分で、空気に触れると酸化・劣化がどんどん進行していきます。アロマ虫除けスプレーは手作りしてから2~3週間以内には使い切ることをおすすめします。また、直射日光を避け、冷暗所で保管するようにしましょう。
[7]使い方のポイントを押さえて赤ちゃんや子どものいる生活に優しいアロマを取り入れよう
いかがでしたか?赤ちゃんや小さな子どもにとって、いつ頃からどんなアロマオイルの使用が可能なのか?まずは穏やかな効果効能で体への負担の少なく安全なものから初めて、アロマを生活に取り入れていきましょう。使い方のポイントを押さえておけば、夜泣きや発熱、不快な虫刺されの予防など、子育ての様々なシーンでアロマは役立ちます。是非活用してみてくださいね!
※アロマオイル(精油/エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
アロマオイルは医薬品ではないため、「治療」できるものではありません。ここに掲載されている内容は精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。症状がひどい場合は医療機関を受診することをおすすめいたします。実際にアロマの香りに癒されるという方はたくさんいます。自分の体の状態や気分に合わせて上手に取り入れてくださいね。