レモンに含まれる栄養はどんな効能がある?リフレッシュ感溢れる爽やかな香りを堪能しよう
レモンと言えば、ビタミンCが多く肌に良さそうなイメージですよね。実はビタミンC以外にも多くの栄養が含まれていて、それらから得られる効能も多くあります。レモンを摂取することでたくさんのメリットがあるので、レモンの効能とともに取り入れ方をご紹介します。
2020年08月17日更新
記事の目次
[1] レモンにはどんな栄養がある?
レモンといったら、ビタミンCが豊富に含まれているのは知られていますよね。その他にはどんな栄養が含まれているかご存知でしょうか?レモンに含まれる栄養をご紹介します。
ビタミンC
ビタミンCは水溶性ビタミンの一種で、水に溶けやすく熱や光にも弱いという特徴があります。レモンには、100gあたり100mgのビタミンCが含まれています。
これはみかんやオレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類と比べても、ビタミンCの含有量はレモンが一番です。
ビタミンCはコラーゲン(タンパク質)の生成に不可欠で、病気などの抵抗力を高めたり、鉄の吸収を良くする効果や抗酸化作用があるとされています。
人は体内でビタミンCを合成することが出来ないので、野菜や果物などの食べ物から摂取する必要があります。ビタミンCが不足すると壊血病(かいけつびょう)になってしまうこともあります。
クエン酸
柑橘類を酸っぱく感じるのは、クエン酸によるものです。クエン酸にはキレート作用と呼ばれる、ミネラルの吸収を促進する作用があります。
他にも疲労物質である乳酸の分解や生産抑制作用があるので、疲労回復におすすめです。
ただし、この疲労回復に関しては今のところ十分な科学的根拠はありません。しかし、安全性は高いので、プラシーボ効果も含めて体感として効果を感じているのであれば、利用しても良いでしょう。
ポリフェノール
レモンにはヘスペリジン、エリオシトリンといったポリフェノールも含まれています。これらはビタミンPとも呼ばれ、抗酸化作用があります。
そのため、コレステロールの上昇を抑えて、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病を予防する効果があります。
カリウム
ミネラルの一種であるカリウムは、体内ではそのほとんどが細胞内液として存在しています。細胞外液に存在するナトリウムと連携して、バランスを保っています。
カリウムが不足すると、脱力感や筋力低下、食欲不振などの症状がみられることがあります。
リモネン
レモンの皮にはリモネンと呼ばれる香り成分が多く含まれています。リモネンの香りを嗅ぐことで脳内にα波が出るので、リラックス効果が高いです。
[2] どんな効果がある?レモンの効能
レモンにはたくさんの栄養が含まれています。これらの栄養によってどんな効果が得られるのでしょうか?レモンの効能についてご紹介します。
シミやそばかすを防いで美白に
ビタミンCにはメラニン色素を減らす効果や抗酸化作用があるとされています。レモンにはビタミンCが多く含まれているので、レモンを摂取することでシミやそばかすを防いで肌を美白へと導く手助けをしてくれるのです。
しかし、レモンにはビタミンCとともにソラレンと呼ばれる成分も含まれているので、摂取する時間帯には注意が必要です。
このソラレンという成分は光によって活性化し、紫外線を感受して吸収しやすくなり、メラニンの生成を促してしまう作用があります。
そのため、日焼けやシミ、色素沈着などにも繋がってしまいますので、美白目的であれば、レモンは夕方以降に摂取するように気を付けましょう。
肝臓をデトックス
肝臓は人間の体の中で1番大きな臓器で、生命活動に必要不可欠な働きを担っています。肝臓には主に
- 食事から摂取した栄養をエネルギーに変える代謝機能
- アルコールなど、体にとって有害な物質をろ過して無害化する解毒作用
- 脳に必要なエネルギーの貯蔵
- 血中のコレステロール値の調整や脂質の消化・吸収を助ける胆汁の生成
といった働きがあります。レモンに含まれるクエン酸には、肝臓の細胞の再生を促進し、解毒作用を助ける働きがあります。
胆汁の分泌を促進させる作用もあるとされていますので、肝臓の機能を向上させる効果が期待できます。アルコールの摂り過ぎで弱った肝臓の回復に有効です。
血圧やコレステロールの上昇も抑えられる
レモンの皮に多く含まれるポリフェノールには、血圧やコレステロールの上昇を抑える働きもあります。そのため、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病の予防にも繋がります。
体内時計をリセットして朝もスッキリ
体内時計は、ホルモンの分泌や自律神経の調節などの生体リズムを調整しています。朝なかなか起きられない時は、体内時計が乱れていることが原因である場合もあります。
レモン果汁の酸味や香り成分のリモネンは、交感神経を刺激して体内時計をリセットしてくれます。
寝起きに摂取することで朝からスッキリした気分になれるのではないでしょうか?
運動後の疲労回復に
体内には、クエン酸回路(TCAサイクル)と呼ばれるエネルギーを生成する働きを促し、脂肪や乳酸を分解する働きがあります。運動などで体を動かし続けていると、このクエン酸回路の働きが低下していきます。
そのため、疲労物質とされる乳酸が体内に溜まり、疲れがとれない状態になってしまいます。運動後には積極的にクエン酸を摂取して、クエン酸回路が正常に働くようにしましょう。
前述の通り、この疲労回復に関しては今のところ十分な科学的根拠がないとの見解もあります。
香りでリフレッシュ効果も
香り成分のリモネンには、気分をスッキリさせるリフレッシュ効果もあるので、ストレス解消にも繋がります。リモネンはレモンの皮に多く含まれています。
また、市販されている精油でも同様に効果があるとされています。
[3] どうやって取り入れる?
レモンには様々な効能がありますが、どのようにして取り入れたら良いのか悩んでしまいますよね。レモンの取り入れ方をいくつかご紹介しますので、参考にしてみて下さい。
レモンの選び方や保存方法
レモンは、皮にツヤがあり、均等に黄色く色づいているもの、軽く抑えた時に弾力を感じるもの、手に持った時に重いものが良いとされています。
弾力がなく軽く感じるものは、皮が厚く果汁も少ないことが多いようです。
保存は冷蔵保存で、ポリ袋などに空気を抜いて保存することで、乾燥を防ぐことが出来ます。また、輸入物のレモンはカビ防止のために農薬が使われています。
皮も使いたい場合は、無農薬のものを選ぶようにしましょう。
レモンの食べ方
果汁を絞ってレモンウォーターやレモンティー、レモネードなどに利用すると手軽に飲むことが出来ます。
また、肉や魚料理などに加えることでさっぱりとした味になります。ドレッシングやマリネを作る際に、酢の代わりとしてレモン汁を使うことも出来ます。レモンクリームやチーズケーキなどのデザートにも使うことが出来ます。
■皮ごとの方が効能アップ
レモンの皮にも栄養が多く含まれているので、果汁だけではなく、皮ごと取り入れた方が多くの栄養を摂取することが出来ます。
レモンのはちみつ漬けやジャム、スムージーなどにすると皮ごとでも美味しく食べることができます。
また、レモンの皮を使ったレモンピールにしても美味しく食べることが出来るのでおすすめです。
皮ごと使用する場合には無農薬のものを使用したり、重曹やホタテの粉など洗って農薬を洗い流したものを使用するのをおすすめします。
レモンを使ったレシピや皮ごと使ったレシピなどはインターネットでも簡単に調べることが出来るので、ぜひ作ってみて下さい。
香りを楽しむエッセンシャルオイル
リフレッシュ効果のある香り成分リモネンは、エッセンシャルオイルにも含まれています。そのため、レモンのエッセンシャルオイルを使って芳香浴をすることでリフレッシュすることができます。
ハンカチなどに数滴垂らして香りを嗅いで楽しむのもおすすめです。レモンの酸味が苦手で摂取出来ない方でも、レモンのエッセンシャルオイルを使って香りを楽しむことが出来ます。
[4] 効能がたくさんのレモンを生活に取り入れよう
レモンにはビタミンC以外にも、クエン酸やポリフェノール、カリウムやリモネンといった栄養が含まれています。これらの栄養によって、美白や疲労回復、肝臓のデトックス、血圧やコレステロールの上昇抑制、体内時計のリセット、リフレッシュ効果などが期待できます。
レモン果汁を絞って飲み物や食べ物に加えて簡単に摂取することが出来ます。また、レモンの皮にも栄養が豊富に含まれているので、皮ごと摂取する方がおすすめです。
さらに、エッセンシャルオイルを使うことで、レモンの香りを楽しみながらリフレッシュ効果を得ることも出来ます。自分に合った取り入れ方で、効能がたくさんのレモンを楽しみながら生活に取り入れてみて下さい。