空腹だと口臭がきつくなるのはなぜ?その原因と対策を詳しく知ろう!
毎日の生活のなかで家族や恋人、友人、お客様など人と至近距離で会話をする機会がたくさんあります。そんなシーンでもっとも気になるのが相手の口臭。もちろん自分の口臭も相手に不快感を与えていないか敏感になっている方が多いようです。実は、口腔内や身体の不調はない、ニオイの強い食事も摂っていない、オーラルケアもしっかり行っているという方でも口臭がきつくなることがあります。普段、口臭のない健康な人でも一般的に空腹時には口臭が強くなると言われているのです。ニオイ対策を完璧に、自信をもって毎日を過ごすために、空腹時に口臭がきつくなる原因と対策を詳しく紹介します。
2024年02月29日更新
記事の目次
空腹時に口臭が強くなる3大原因
空腹時に口臭が強くなる主な原因は以下の3つです。
- 口の中の不廃物
- 唾液分泌の減少
- 膵液の分解で発生するニオイ
ここからそれぞれの原因について詳しくご紹介していきます。
口のなかの腐敗物
歯の間にわずかに残った食べかす、汚れ、口腔内の組織が新陳代謝をすることによって出る垢などが時間の流れとともに少しずつ腐敗していくことで口臭を生み出します。唾液によって浄化されますが、空腹時には唾液が少なくなることから自浄作用が働かなくなってしまうのです。
唾液分泌の減少
食事をする際に私たちは顎を動かし食べ物を噛むという動作を繰り返します。このことが唾液腺に刺激を与え唾液をたくさん分泌させるのです。しかし食後に顎を動かさない時間がながくなることで唾液の分泌が減っていきます。唾液は口のなかの雑菌に対して殺菌作用が働くため菌が食べかすや汚れを分解して発生させる悪臭成分の揮発性硫黄化合物(VSC)を抑えてくれるのです。
また安静時に分泌されると言われる粘液性の唾液は菌の働きを助長してしまいます。起床後、朝食抜きで出かけるという行為が口臭を生む大きな原因になっていることがわかるはずです。
膵液の分解で発生するニオイ
さらに原因として考えられるものは口腔内で発生する要因とは別のものです。空腹時に胃に食べ物がなくなり消化するものがないと消化液である膵液を分解してしまうようです。この分解によりニオイのもととなるガスは発生します。このニオイは胃から口のなかへ直接上がってくるわけではなく血液により肺まで運ばれ呼気に混ざり排出。この場合は口腔内のケアをしてもニオイを抑えることはできません。胃を空っぽにする時間はながくならないように気をつけることが大切です。
胃の不調やダイエットと関係あるの?口臭のメカニズムと一日の口臭のピーク
5タイプの口臭
口臭のタイプは主に5つに分けられると言われています。まずは生理的な口臭。誰にでもある口臭で特別に人を不快にさせるほど強いものではありませんが、近づいて会話するような時には気になることがあるようです。一日のうちで起床後や食事前の空腹時、緊張した時などに特に強くなることがあります。
これは唾液の分泌量が減り、雑菌が増殖することで口臭の原因となる揮発性硫黄化合物(VSC)が発生するためです。食事や水分補給、歯磨きなどで収まることが多いようです。また、生理や妊娠中などホルモンバランスの変化、加齢によって強まることもあると言われています。
2つ目は飲食物など口にするものによって口臭が強くなることがあります。タバコ、お酒、ニンニクやネギ類などが代表的なものです。しかしこれらによる口臭は一時的なものであることが多く、時間が経つと弱まっていきます。
3つ目はストレスによって起こる口臭。人はストレスを感じることで唾液の分泌が抑えられ結果として口のなかの雑菌をキレイにすることができず口臭が強くなってしまうのです。
4つ目は病気による口臭です。病的な口臭のなかでも9割近くを占めるのが口腔内の疾患だと言われています。代表的なものは歯周病、虫歯。どちらも初期の頃は自覚症状もなく口臭もきつくはありませんが、症状が進行するとだんだんと口臭がきつくなってきます。
また、歯周病や虫歯はなくとも歯石や歯垢がたまってくると歯周病、虫歯の原因となり口臭を悪化させてしまいます。プラスチックの入れ歯などもニオイを吸着しやすく、また十分に洗浄されていない場合にもニオイを発してしまうことがあります。また歯にかぶせた金属の腐食や不適合も口臭を生む原因となります。さらに口腔内の癌や副鼻腔炎や咽頭炎、喉頭炎などの炎症が起きることで口臭が出ることがあります。口腔内の疾患以外では呼吸器系、消化器系の病気や糖尿病、肝臓の疾患などによっても口臭が強くなることがあります。
五つ目は心理的な口臭です。自分は口臭があり人に不快感を与えてしまっているのではないかと気にすることで生理的な口臭程度であっても強いニオイに感じてしまうこともあるようです。
参考:日本口腔外科学会
一日の口臭ピーク
もっとも口臭が強くなると言われているのが起床時です。これは睡眠中に唾液の分泌量が減少し、さまざまな菌が増殖することが原因です。もしも口のなかに食べかすや汚れが残っていると雑菌がこの汚れを分解し、揮発性硫黄化合物(VSC)を発生させてしまい強烈なニオイになります。次のピークは食事前の空腹時。さらに緊張時や疲労時など唾液の分泌量が減少する時間帯に口臭が強くなるようです。
胃の不調は口臭に関係するの?
口臭の原因として胃の病気が関係していると考えている方が多いようですが、上述の通り口腔内の疾患による口臭が9割近くを占めているようです。しかしながら胃の疾患が原因の場合もあるので気になる場合はきちんと受診しましょう。胃の疾患が原因の口臭としては急性胃炎や慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などがあります。
ダイエットは口臭に関係するの?
空腹時に口臭が強くなるメカニズムからダイエットによる食事制限によって唾液の分泌が減少し口臭を強くすることが考えられます。無理な食事制限や栄養バランスを欠いたダイエット、強いストレスを感じながら行うことなどが悪影響を及ぼすようです。またダイエットによる栄養不足が深刻になると体内に”ケトン体”という物質がつくられ、これが口臭を生むことも考えられています。
空腹時の口臭対策5ステップ
口腔内のトラブルチェック
まずは口のなかにトラブルがないかをチェックして、もしあるようならすぐに治療することが大切です。どんなに口臭ケアをしてもトラブルのある状態ではニオイを抑えることはできません。歯周病や虫歯は初期の段階では自覚症状がないことがほとんどです。
歯周病は歯を磨く際に少量出血する程度の状態から次第に血に混ざって膿が出てくるようになり強いニオイを放ちます。虫歯も最初は口臭を伴いませんが、神経まで侵されるような状態まで進行すると口臭がきつくなってきます。また、義歯やかぶせものなどの不適合、腐敗により虫歯や歯周病の進行を促し口臭を生むこともあるので併せてチェックしておきましょう。
朝食はマスト!規則正しい食生活&生活習慣を心掛ける
睡眠中は唾液の分泌が減り、口のなかは菌が増殖した状態になっています。また胃のなかに食べ物が入っていない状態です。このため起床後はもっとも口臭がきつくなる時間帯になります。このタイミングで朝食を抜いてしまうとますます強烈なニオイを発してしまう恐れもあるのです。朝食をしっかり食べることが口臭予防の第一歩です。
また食事の後はできるだけ口のなかを清潔な状態に保っておくことも大切です。さらに次の食事までの間がながくなり過ぎて空腹状態が続くようになると口臭が強くなってしまいます。一日三回の食事の時間をできるだけ規則正しく守ることが重要です。仕事の都合で朝食や夕食が遅くなってしまうことがある場合は、間食用の食べ物を用意しておくことをおすすめします。
水分補給
唾液の分泌を促進する、口のなかを洗浄する目的で水分を摂ることが口臭対策にもなります。カフェインには唾液の分泌を抑えてしまう作用があるようなのでできるだけ水を飲むことがポイントです。食事を摂るのが難しいときにも水をコップ2杯程度飲むことで口のなかがさっぱり潤い、口臭を抑える効果もあります。
ガムで唾液分泌を促進
ガムを噛むことで顎をしっかりと動かし唾液分泌を促進させます。唾液が多ければ口のなかの殺菌作用、自浄作用が働き口臭を抑えることができます。糖類を多く含ものは虫歯のリスクがあるので、口臭予防のシュガーレスガムなどを利用しましょう。
おすすめの口臭予防ガム
ロッテ ACUO クリアブルーミント ファミリーボトル140ℊ
口臭対策とともにリフレッシュもできる爽やかな風味。美味しく、すっきりと楽しめるガムです。仕事や家事の合間に気軽に口に入れることができる大容量です。
[トクホ]江崎グリコ ポスカ (グレープ) エコパウチ 75g
虫歯は歯からカルシウムが奪われていくことで進行していくことに着目し、カルシウム補給を唾液を通じて行うよう働きかける初期虫歯対策のガム。唾液の分泌をじっくり促すので空腹時の口臭対策におすすめです。
ライオン Systema オーラルヘルスタブレット 90粒 1箱
職場や外出先でガムを噛むことが憚れる場合には口のなかでさっととけるタブレットがおすすめです。乳酸菌のちからで口腔内の状態を整え、口臭はもちろん歯周病、虫歯を予防するタブレットです。就寝前に一粒摂ることで翌朝の不快なネバつきなどを軽減させてくれます。
歯磨き、うがい、舌磨き
空腹時は唾液の分泌が減り口のなかが乾燥してくるので、うがいや歯磨き、舌磨きなどで口のなかを潤し、増殖した細菌を洗い流すことで口臭が軽減します。しかし歯磨きやうがいだけでは空腹時の気になる口臭を完全に取り除くことはできませんので、上記の対策と組み合わせて行うようにしましょう。舌磨きは口臭予防に効果的と言われていますが、強い刺激を与えたり、頻繁に行うことで舌を傷つけ逆効果になることもあるので注意が必要です。
歯科博士が開発した舌磨きジェル「BITAN(ビタン)」
BITAN(ビタン)は、従来の歯みがき粉や舌磨きジェルの石油由来のケミカル成分ではなく、徹底的に自然は由来の成分にこだわった優しい商品です。舌苔やドライマウスといった口臭の主な原因に直接働きかけ、長時間クリアな息を実現します。これまでマウスウォッシュやサプリなどを試して効果がなかった方に、ぜひおすすめしたい口臭予防アイテムです。また、公式サイトで購入すると初回980円とかなりお得にお試しができるだけでなく、舌磨き専用のブラシ「タンシャイン」もプレゼントでついてきます。
ぜひ一度お試してみてください!
編集部が実際にBITAN(ビタン)を使ってみたレビュー記事があるので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
空腹時の口臭に関連するよくある質問
普段から口臭ケアをしている方でも、空腹時は口臭がキツくなっているかも…という方もいるのではないでしょうか。ここからは、空腹時の口臭に関連するよくある質問に答えていきます。すぐにできる対策もあるのでチェックしてくださいね。
何も食べていない時に口臭がするのはなぜ?
上記でもご紹介したように、空腹時の口臭の主な原因は以下の3つです。
- 口の中の不廃物
- 唾液分泌の減少
- 膵液の分解で発生するニオイ
その他の原因として考えられるものは、ストレスや緊張、喫煙などです。 ストレスや緊張を感じると、交感神経が優位になり、唾液の分泌量が減って口臭が発生しやすくなります。喫煙は口内を乾燥させ、唾液の蒸発を促進するため口臭の原因に。
ストレスを解消したり喫煙を控えるなど、生活習慣を改善することで、口臭の発生を抑えることができる場合もあります。
すぐにできる空腹時の口臭対策は?
空腹時口臭は、唾液の分泌量の減少やケトン体の生成などが原因で発生します。すぐにできる対策としては、以下の方法が有効です。
水分補給
水やお茶などをこまめに飲みましょう。水は常温よりも冷たい方が唾液の分泌を促進する効果があります。また、緑茶には抗菌作用や抗酸化作用があり、口臭予防に効果的です。
ガムを噛む
キシリトール配合のガムを噛むと、唾液の分泌量が促進され、口内を洗浄することができます。
間食をする
空腹を避けるために、間食をしたり、早めの夕食をとったりするのも効果的です。間食には、ナッツ類やヨーグルトなど、口臭の原因となる糖質の少ないものを選びましょう。
舌みがき
舌の表面には、細菌や食べかすなどが付着して口臭の原因となります。舌磨きを使って、舌の表面を優しくこすり洗いましょう。
口臭がひどい原因は?
口臭は、さまざまな要因によって引き起こされる一般的な状態です。口臭の原因の 90% 以上は口腔内にあり、次のようなものがあります。
口腔衛生不良
歯磨きやフロスが不十分だと、歯垢や歯石がたまることがあります。細菌が繁殖し、口臭を引き起こします。
乾燥口
唾液は口を洗い流し、細菌の増殖を抑制するのに役立ちます。口が乾燥すると、口臭が発生しやすくなります。
喫煙
喫煙は口臭を引き起こす可能性があります。タバコの煙には、口臭を引き起こす化学物質が含まれています。
特定の病状
糖尿病、肝臓病、腎臓病などの特定の病状は口臭を引き起こす可能性があります。口臭の原因が病気が原因である可能性もあるので、歯科医または医師に相談してみましょう。
空腹と口臭の関係を正しく知って、一日中爽やかな息を目指そう!
口のなかのトラブルや身体の不調がなくても口臭が強くなる時間帯があるということを知ることで、対策をしっかり立てられるはずです。いつでも爽やかな息でいられることで毎日を生き生きと、自信をもって過ごせるでしょう。