栄養たっぷり『パセリ』の効能や種類とは?食卓に香りと彩りをプラス
料理の彩りとしてもよく見かけるパセリ。「ただの彩りとして入っているだけ。」と気に留めずよけてしまったり、残してしまうこと多いのではないでしょうか?実は栄養価がとても高く、身体や美容に良い成分が沢山入っています。今回はそんなパセリについてご紹介します。
2020年03月05日更新
記事の目次
[1]パセリの効能とはどんなもの?
パセリは残してしまってはもったいないほど沢山の栄養素が詰まっています。
食べてみると苦みがあり、独特の香りを持っているので苦手な方も多いのではないでしょうか。
しかし、パセリは、古代エジプトや古代ギリシャから薬用としても活用されたり、口腔衛生の為に使われていた万能食材なのです。
日本では、18世紀頃オランダから長崎に持ち込まれました。明治時代に入ってから栽培が始まったため、少し日本では歴史は浅い植物ですが種類も豊富で、近年では外食などでも彩りとしてよく目にする食材ですね。
その他にも、抗菌作用もありお弁当の彩りとして入れることで食中毒防止にも繋がります。
栄養価が高い
パセリには沢山の栄養素バランスよく含まれているのが最大の特徴で、不足しがちなビタミンやミネラルも豊富に含まれているのです。
美容や健康を保つために必要な“炭水化物・食物繊維・たんぱく質・ビタミンA群・ビタミンB群・ビタミンC・ビタミンE・ビタミンK・カルシウム・カリウム・鉄分・マグネシウム”と言った栄養素がパセリには全て詰まっているのです。
パセリは緑黄色野菜に分類されていて、鉄分が多く含まれているので女性に多い貧血や、豊富に含まれる食物繊維が腸の調子を整えて便秘を解消してくれます。
アンチエイジング効果
美肌を保つために欠かすことのできない、ビタミンACE(エース)を豊富に含んでおり年齢を重ねるごとに活発になっていく活性酸素を抑える、抗酸化作用があります。
パセリを習慣的に摂取する事で、肌や毛細血管を若々しく保つことに繋がっていきますね。
パセリの美容効果は絶大で、パックをすることでシミを防いだり毛穴の詰まりを解消し、ニキビを予防したり、肌の赤みを抑える効果もあります。
美肌を求める女性にとってはうれしい効果ばかりですね。
精神安定効果
カルシウムや鉄分は、イライラ防止・貧血予防・めまいや立ち眩みを防止する役割を持っています。生理などで貧血になりやすかったりする方にもおすすめの食材です。
その他にも、ホルモン調整作用もあり、女性にとって必要なエストロゲンのバランスを整えてくれます。
更年期障害などで不安定になりがちな時にも、パセリを摂取する事で精神安定効果を得ることが出来ますよ。
利尿作用
デトックス効果の高いパセリは、体内をきれいにしてくれて尿を通して老廃物を体外に排出してくれます。
またパセリには過剰に摂取してしまった塩分も、身体の外に出してくれる役割を果たしてくれます。
過剰に摂取してしまった塩分と水分が溜まってしまうと、身体は浮腫みやすくなってしまいますが、パセリに含まれる利尿作用で余分な水分を排出し、身体の浮腫みも解消してくれるのです。
他にもパセリに含まれる沢山の栄養素が身体の水分量を調節してくれるので、高血圧・浮腫み・冷え症などの改善に導いてくれます。
口臭予防
パセリには殺菌作用があり、口臭を抑える働きがあります。口腔内の清潔を保ち、臭いの原因となる細菌を排除してくれるのです。
パセリの香り成分に含まれているアピオールが胃に適度な刺激を与え、食欲を促進させ消化を促してくれます。
そのため、胃腸のバランスを整えて口臭を抑えてくれるのです。
胃潰瘍などから胃を守る
胃潰瘍や胃がんの原因になると言われている、ピロリ菌からも守ってくれるパセリは、胃の粘膜を再生したり、保護してくれる効果もあります。
またストレスやアルコールが原因でダメージを受けてしまった胃腸の粘膜を整え、パセリの持つ抗炎症作用でダメージを改善してくれます。
[2]パセリを活用するにはどのような使い方がいいの?
パセリには沢山の栄養素が詰まっているので、美容と健康にはとても良い効果をもたらします。
「積極的に摂取したいけど使い方がわからない。」「実際にどんな使い方なら食べやすいの?」と、今まで苦手意識を持っていた方も、パセリを摂取してみませんか?
料理の彩りに
パセリは料理の彩りや、お弁当の彩りとして添えてもとても華やかになります。スープの上に生のパセリを刻んで乗せれば、そのままでも十分摂取しやすいですよ。
少量をパスタの上に散らしたりしても彩りがよく、香りも気にならずに食すことが出来ます。
乾燥パセリを食事に取り入れる
ポタージュやサラダにも使いやすい乾燥パセリは、生のパセリと違い香りも強くなく食べやすいのでパセリが苦手な方も摂取しやすいですね。日持ちもするので、常備しておくとお料理の幅も広がりますね。
ペースト状にしてソースなどに混ぜる
ペースト状のパセリはパスタソースとして使ったり、マヨネーズと合えてドレッシングにしたりアレンジ幅の広いのが特徴です。
生のパセリを購入しても、なかなか使い切れなくて困っている時にもおすすめですよ。ペースト状にすることで、冷凍保存も可能で使いやすく長期的に保存することが出来ます。
[3]パセリの種類とは?
パセリと言っても沢山の種類があります。よく見かける葉の縮れた物もタイ料理などで知られるパクチーもパセリの一種なのです。
どの種類も独特の風味を持っていますが、葉の硬さも変わってくるので料理によって使い分けをしたり、中には苦みも少なく食べることが出来る種類もありますよ。
イタリアンパセリ
イタリアンパセリとは、平べったい葉と細い茎を持つ見た目も可愛らしいパセリです。春から秋にかけて収穫できるパセリで、比較的一年を通して食すことが出来ます。
イタリアンパセリは一般的な縮れ葉のパセリと違い苦みが少なく、歯触りが柔らかいのが特徴です。
イタリアンパセリはとても香り高いハーブですが、とても食べやすいパセリです。
モスカールドパセリ
日本でパセリと言えばモスカールドパセリです。このパセリは葉や茎が固く、葉が縮れているのが特徴で独特の苦みと香りを持つパセリです。
乾燥させたものをスープの上に散らしたり、料理の彩りとしてよく使われるのもこのパセリです。緑黄色の鮮やかな色がとても印象的なパセリですね。
ハンブルグパセリ
ニンジンのような根があり、葉を食すのではなく根を刻んでスープにすることが多く独特の風味が強いパセリより食べやすいのが特徴です。
あまりポピュラーなパセリではない為、見たことがない方も多い種類のパセリです。ハーブというより野菜として調理されることが多い種類です。
[4]パセリで沢山栄養を摂取しよう
今までパセリを残してしまった方も、調理の仕方がわからず諦めてきた方もこれからは栄養がぎっしり詰まったパセリを積極亭に摂取したみてがいかがでしょうか?
パセリはアレンジ次第で色々なレパートリーの広がるハーブです。美容や健康に気を使う方も食してみたら、意外とそのおいしさが癖になってしまうかもしれませんよ?