パルマローザの効能や使い方、アロマレシピを徹底解説!【スキンケア対策に必見】
様々な化粧品に使われる、万能薬のパルマローザ。今回は、パルマローザの持つ身体や心、肌への効果とパルマローザの使用例と共に、化粧水やマッサージオイルなど家庭で手軽にできるレシピも合わせてご紹介します。またパルマローザと相性の良いブレンドのアロマレシピもご紹介します。
2017年11月21日更新
記事の目次
[1]パルマローザについて
パルマローザとは
パルマローザはイネ科の植物であり、レモングラスやシトロネラの近縁種になります。精油(エッシェンシャルオイル)は花が咲く前の葉から抽出します。
原産国はインドであり、アメリカやヨーロッパ、日本に輸出されて、化粧水、せっけん、香水などの成分に加えられます。
パルマローザはどんな香り?
フローラルとシトラスが混ざり合った、オリエンタル系の爽やかな香りです。ほんのり漂う洗練された香りは、化粧品などにも使用されて、女性に人気の高い香りとなっています。
パルマローザと相性のいいアロマ
柑橘系やオリエンタル系、ローズやゼラニウムなどゲラニオールを含むフローラル系のアロマと相性がいいと言われています。そのほかのアロマも一緒にみていきましょう。
柑橘系:レモン・ベルガモット・オレンジ
フローラル系:ローズ・ゼラニウム、ネロリ
ハーブ系:ラベンダー
オリエンタル系:ジャスミン・サンダルウッド・イランイラン・パチュリ
スパイス系:ジンジャー・コリアンダー・クローブ
[2]パルマローザの効能
身体への作用
身体の免疫力を向上させてくれます。感染症の予防や解熱作用もあり、疲れが溜まっている時や、病気をした後の体力が少なくなっている時にはおすすめです。
気管支炎などの呼吸器系の不調にも作用します。身近なところでは、風邪の予防や食欲がない時などにもおすすめです。
<身体への作用のまとめ>
・風邪の予防
・抗ウイルス作用
・抗菌作用
・抗感染作用
・解熱作用
・消毒作用
肌への作用
このパルマローザは、化粧品などのスキンケアに良く使われます。皮膚の細胞を活性化してくれる働きがあるため、ハリや潤いを与えてくれます。
若返り効果があると言われ、スキンケアとして利用されています。また、乾燥肌や脂性肌などさまざまな肌質にも合うので好まれています。
ニキビや湿疹といった、肌トラブルのケアにも殺菌・抗炎症作用があるので効果があります。
<肌への作用のまとめ>
・ニキビやしわの改善
・皮膚炎、湿疹の改善
・細胞成長促進作用
心への作用
鎮静作用と高揚作用の2つの効果があると言われています。フローラル系の優しく、甘い香りは心を落ち着かせ、リラックスさせる働きがあり、その一方で気分を明るくする働きもあるのです。
心のバランスを調整する作用があるので、落ち込んだ時や気分を変えたい時などにおすすめです。
<心への作用まとめ>
・鎮静作用
・高揚作用
・リラックス
・リフレッシュ
・精神疲労やストレスを改善
[3]パルマローザの使用方法
化粧水(パルマローザウォーター)
まずは、スキンケアとして使いたいパルマローザです。化粧水も手作りできるので、ぜひ作ってみてください。
<準備するもの>
・パルマローザ精油 2滴
・好みの精油 3滴
・精製水 90ml
・無水エタノール 5ml
・グリセリン 5ml
<作り方>
1. 無水エタノールに精油を加える
2. グリセリンを加え、最後に精製水を加えてよく混ぜる
好みの精油は、好きなアロマをブレンドしてください。相性のいいアロマなら、どれも素敵な香りでしょう。
ローズやゼラニウム、ネロリ、ラベンダーなどは、肌の細胞を再生する働きを助けてくれるので特におすすめです。
*注意:使う前にその都度容器をよく振り、1ヶ月以内に使い切るようにしましょう。(要冷蔵)
マッサージオイル
パルマローザは、鎮痛作用があるので肩の疲れや腰の痛みを和らげたい時のボディマッサージにもおすすめです。
疲れた日の夜、お風呂上がりに軽くマッサージをするだけで疲れが取れていきます。是非試してみてください。
<マッサージオイルの作り方>
・パルマローザ精油 1滴
・ホホバオイル 大さじ1
・お好みの精油 1滴
芳香浴
気分をリラックスさせてくれるパルマローザは、芳香浴にもぴったり!
アロマライトやアロマディフューザーを使用して、部屋の中でパルマローザの香りを拡散させてください。
仕事で疲れて帰ってきた日の夜に、部屋でパルマローザの芳香浴を行うだけで、気分が良くなります。
またパルマローザだけでなく、好きなアロマオイルをブレンドしてみてください。
水虫に効果あり!?足湯をしよう
冬にブーツなどを履いて蒸れやすくなり、水虫に悩まされる方も多いと思います。そんな悩みにもパルマローザは大活躍します。
パルマローザに含まれるゲラニオールには抗真菌作用があり、水虫を抑えてくれる働きをします。
パルマローザを使った水虫のケアには、足湯が効果があります。やり方はとても簡単です。
洗面器を用意し、少し熱いと感じる温度のお湯とエタノール10ml、パルマローザ10滴を混ぜます。そこに足を10分間つけてください。
つける部分は、水虫の患部の少し上ぐらいまでです。これを1日1回、1週間ほど行うと効果が出てくるでしょう。
虫よけスプレー
パルマローザの主成分である「ゲラニオール」には、防虫の効果があります。蚊が嫌う香りなので、虫よけスプレーになります。
精油を薄めて、スプレーとして使用してもいいですし、ディフューザーとしてお部屋全体に香るようにすれば蚊の侵入対策にもなります。
ラベンダーやレモングラスにも、蚊など虫が嫌う香りが含まれているので、虫よけスプレーを作るときはぜひブレンドしてみてください。
[4]パルマローザのおすすめブレンド
化粧水やマッサージオイルなど、手作りで作る時はパルマローザと相性が良く、効果も高まるものをブレンドしたいですよね。そこでパルマローザのブレンド例をご紹介します。
・精神安定、リラックスしたいとき
パルマローザ+ジャスミン/サンダルウッド/イランイラン
・肌のケアをしたいとき
パルマローザ+ローズ/ミルラ/ネロリ
・感染症予防、免疫力を高めたいとき
パルマローザ+レモン/パチュリ/ジンジャー
・虫よけとして
パルマローザ+ラベンダー/ゼラニウム/シトロネラ
[5]アレルギーに注意!?パルマローザを使う時の注意点
パルマローザはイネ科の植物なので、イネ科アレルギーのある方は注意が必要です。心配な場合は使用する前にお医者さんとご相談頂くことをおすすめします。
妊娠中は使用できる?
パルマローザは、子宮への収縮作用があるため妊娠初期の使用は控えますが、子宮収縮を促進する作用もあるため妊娠37週以降の出産準備や出産時に用いられることがあります。
[6]パルマローザで心も体も癒されよう
いかがでしたか。万能薬といっても過言ではないほど、あらゆる効果が期待できるパルマローザです。値段もお手ごろなので、疲れた日のリラックスに、肌トラブルの改善にぜひパルマローザを使用してみてくださいね。
※アロマオイル(精油/エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
アロマオイルは医薬品ではないため、「治療」できるものではありません。ここに掲載されている内容は精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。症状がひどい場合は医療機関を受診することをおすすめいたします。実際にアロマの香りに癒されるという方はたくさんいます。自分の体の状態や気分に合わせて上手に取り入れてくださいね。