ライム精油の効能は美肌や健康に効果あり?!アロマ風呂の効果やレモンとの違いについて
爽やかで万人受けする柑橘系の香り、中でもキリリとシャープで大人っぽい苦味のあるライムは、その個性的な風味でカクテルや様々な料理の付け合わせに活用されています。ライムには豊富なビタミンCに加え、優れた殺菌作用もあり、美肌づくりから疲労回復、風邪の予防、と多くの素晴らしい効果・効能が期待できます。今回はそんな魅力的なライムについてご紹介いたします。
2017年12月18日更新
[1]ライムとは?
柑橘類の一種でミカン科の低木になるレモンに似た果実。インド周辺の熱帯地方、アメリカ大陸、イタリアが産地で、鋭いトゲのあるその低木は年に3回白い花を咲かせます。酸味があり独特の苦味を伴った香気が料理や飲料によく合い、世界中で幅広く活用されています。
ライムはミカン科ミカン属に属しますが、酸味や苦味があるため、生食はせず生職調味料感覚で利用するのが主な”香酸柑橘(こうさんかんきつ)類”に属します。日本で言う柚子や、カボスなどと同じであり、世界ではレモンとならんで馴染みのある香酸柑橘類と言えます。
料理やアルコールと一緒に嗜まれる事が多く、有名なところでテキーラを飲みながらライムの果汁をすするという用いられ方や、ジン・トニック、ジン・ライム、モスコミュール、モヒート、ライムソーダなどがあり、個性的で大人っぽいスッキリとした芳香が他の果実にはない存在感を放っています。
ライムの香りの特徴は?
柑橘系の爽やかさにほのかにキリリとした苦味が加わり、シャープですっきりとした香りが特徴です。なんとなくやる気が起きない時やクタクタに疲れている時など、ライムの香りを嗅ぐと心が明るく元気になり、リフレッシュさせてくれます。
ライムとレモンどう違う?
「ライム」「レモン」ともにミカン科ミカン属の柑橘系植物に分類されその果実の見た目や形は似ていますが、種類と原産地は異なります。「ライム」はマレーシア、ミャンマーからインドにかけての熱帯地方や、メキシコなどのアメリカ大陸、イタリアが原産。一方「レモン」はヒマラヤ、インド周辺が原産です。
ライムはレモンに比べ小振りで丸く、薄い皮が特徴です。ライム、レモンともにビタミンCが多く配合されており、酸味を感じます。ライムは大航海時代には、栄養不足による壊血病を予防するビタミンCの補給源とされていました。また、ビタミンCに加えカリウムと葉酸も配合されているため、酸味とともに苦味も感じます。
ライム、レモンともに抗酸化作用があり疲労回復や美肌、アンチエイジングに有効なことで知られるクエン酸が含まれていますが、お酢→レモン→ライムと、その含有量はお酢よりもレモン、レモンよりもライムの方がより多く含まれています。
ライム精油(エッシェンシャルオイル)の効果効能
ライム精油は主にアメリカや、キューバ、メキシコ原産のライムの果皮から圧搾法、または水蒸気蒸留法によって抽出されます。柑橘系で「トップノート」に分類されます。トップノートは揮発速度が速く最初に香るニオイとなるので、まさにブレンドの第一印象や個性・特徴を決めるものになります。香りは5~30分ほど持続します。そのシャープでビターな芳香から体と心をリフレッシュさせ、オイリースキンなどお肌のトラブル改善にも役立ちます。
柑橘系の精油はハーブ系やフローラル系など他のものとの相性もよく、ブレンドにも向いています。その爽やかな芳香は万人受けし、苦手な人もあまりいない香りなので、初心者にも使いやすいでしょう。
心への効果効能
ビターでシャープな柑橘系の香りで疲れた心を一掃。だるさや倦怠感を伴うような不快な気持ちをすっきりとクリアにさせ、集中力を高め、明るく元気にしてくれます。夏バテや梅雨のジメジメなシーズン、薄暗い冬などに使用すると、さっぱりしてポジティブな気分へと誘導してくれ幸福感を促進してくれる効果が期待できます。肉体的・心理的ストレスの暖和に有効作用があります。
体への効果効能
消化を促し食欲を増進させてくれる作用があるので、疲労時・夏バテに最適です。ライム精油をキャリアオイルで希釈したものを使用し、ゆっくり優しくお腹をマッサージすることによりじんわり胃腸が温まり体内から癒されます。血行促進効果も期待でき、冷え性やリウマチ、神経痛の予防改善にも有効。水分代謝を整える作用があるので、むくみやセルライトにも効果的です。ライムの精油をキャリアオイルで希釈したもので優しくフットマッサージをすることで、一日中立ちっぱなしで疲れてパンパンに浮腫んでしまった足もスッキリすることでしょう。
また、抗ウイルス・殺菌・解熱作用があり、発熱時や炎症にも効果を発揮します。咳を鎮め呼吸器系の調子を整え、風邪のひき始めの予防対策としても有効です。空気を浄化する作用もあるので、アロマディフューザーで芳香浴をしたり、無水エタノールと精製水で希釈してルームスプレーを手作りするのもいいですね。
肌への効果効能
肌を引き締める収れん作用があり、脂性肌の皮脂バランスを整え健康肌へと導いてくれます。殺菌消毒作用があるのでニキビや吹き出物のトラブルを伴う脂性肌のケアに効果を発揮します。ニキビのできにくい肌に整え、水分量を調整してくれるので、くすみの改善やアンチエイジングケアにおいても期待ができます。また、油っぽい頭皮へのマッサージも効果的です。
ライムの禁忌事項
肌への使用の際は必ず事前にパッチテストを行いましょう。敏感肌や疾患のある方、小さなお子様のいらっしゃる方は使用の際に医師や専門家にご相談されることをおすすめいたします。ライム精油には光毒性(ひかりどくせい)があるため肌へ使用後12時間以内の日中外出はお控えください。光毒性のある精油は成分の一部が紫外線に反応するため、日光に当たることによりシミ・炎症などの皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。
柑橘系であるライムの精油は開封後半年以内を目安に使い切るようにしましょう。果皮を圧搾法で抽出して得た精油は特に色が濃くつく場合があるので、ハンカチなどの布類はシミになることがあります。十分ご注意してご使用ください。
[2]爽やかなライム風呂ですっきりリフレッシュしよう!
仕事でクタクタに疲れた時、ストレスが溜まり気分転換をしたい時、バテ気味で食欲がない時、体臭が気になる時、そんな時はライム風呂で癒しの香りに包まれてすっきりリフレッシュしましょう。その爽やかでシャープなライム果実独特の新鮮な香りにより、不安や不調を一掃して体と心に明るいエネルギーを満たしてくれます。血行が良くなりポカポカ体が温まるので冷え性やリウマチ、神経痛の予防改善にも有効です。新陳代謝が促進され美肌づくりやアンチエイジングにも効果が期待できます。
ライムの実を使った入浴方法
よく洗ったライムの果実を2~4個湯船に浮かべましょう。湯船の大きさ、お好みに合わせてライム果実の数は調整しましょう。湯気とともにほのかなライムの芳香を楽しむことができ心身ともに深いリラックス効果が期待できます。ライム果実をスライスして使用するとより強い芳香と効能を楽しめますが、敏感肌の方はピリリとした刺激を感じることがあるので良く注意しながら使用しましょう。
ライム精油(エッセンシャル)を使った入浴方法(アロマバス)
アロマバスとはお風呂に精油を入れてリラックス効果を得る入浴法です。少しぬるめの38度くらいのお湯に5滴以下の精油をキャリアオイルや天然の塩に混ぜたものを入れ、ゆっくり15分以上浸かりましょう。精油の持つ様々な有効作用に血行促進効果が加わり、体が芯から温まり癒しの香りとの相乗効果でストレス解消や疲労回復に効果的です。
ライム精油には解熱作用もあるので風邪気味な時にアロマバスに浸かれば、体の芯からぽかぽかと温まります。入浴後は暖かくして早めにお布団に入って就寝しましょう。アロマバスはスキンケアにも有効で肌の保湿力を高めます。
ライム風呂の注意点
柑橘系のライム風呂は肌に刺激を感じることもあるので敏感肌の方はまずはごく少量からの使用をおすすめします。精油は必ずバスソルトやキャリアオイルと混ぜて使用しましょう。ライム精油には日光に当たることによりシミ・炎症などの皮膚トラブルを引き起こす可能性のある光毒性(ひかりどくせい)があります。就寝前の使用には問題ありませんが、外出前の朝風呂には使用しないようにしましょう。
[3]おすすめのライム精油3選!
doTERRA ドテラ ライム 15 ml アロマオイル
正しい品種の植物を正しい環境で育て、正しい時期に正しい部位のみを収穫し、正しい条件・過程を経て蒸留&抽出された100%純粋で天然なエッシェンシャルオイル。世界最高等級のdo TERRA社のエッセンシャルオイルには合成化合物や有害物質は一切含まれておらず、今日手に入るものの中でも最も安全で体に優しいオイルです。
ニールズヤード レメディーズ エッセンシャルオイル ライム・オーガニック
ニールズヤードのエッセンシャルオイルは純粋な植物オイルのみで製造されています。オーガニックにこだわり抜いたその本物の美しい植物の香りは心に深く働きかけ、様々な優れた効能を発揮します。アロマセラピー初心者からプロの方まで世界中で幅広く愛され、安全性と効能に絶大な支持を得ている英国発の精油です。
プラナロム エッセンシャルオイル ライム
アロマのプロにもファンの多い、自然科学ケモタイプ精油の提唱者「ピエール・フランコム氏」により設立されたフランス発プラナロム社のエッセンシャルオイル。100%純粋で自然「完璧」なケモタイプを保証する精油です。プロナロム社の高品質エッセンシャルオイルには厚生労働大臣登録検査機関による精油成分の国内分析表が添付されています。
[4]ライムを暮らしに取り入れてより健康的に輝く自分になろう!
いかがでしたでしょうか?ジン・トニックやジン・ライム、モヒートなどの人気のカクテルや料理の付け合わせなどでは、レモンと並びよく知られているライムですが、、実はこんなにもたくさんの効果効能があり、心身共に元気にしてくれる果実だったのです。ぐったり疲れた体や沈んだ心をリフレッシュして勇気と高揚感を与えてくれるハッピーな香り!何かとストレスの多い現代社会を自分らしく乗り越えていくために、心強い味方になりそうですね。今日からぜひ活用してみてください。
※アロマオイル(精油/エッセンシャルオイル)を使う際の注意点
アロマオイルは医薬品ではないため、「治療」できるものではありません。ここに掲載されている内容は精油の効果効能、心身の不調改善を保証するものではありません。予めご了承ください。症状がひどい場合は医療機関を受診することをおすすめいたします。実際にアロマの香りに癒されるという方はたくさんいます。自分の体の状態や気分に合わせて上手に取り入れてくださいね。