【代官山店舗インタビュー】NY発の香水『ルラボ(LELABO)』。ブランドの魅力や人気の香り、おすすめの付け方とは?
2006年創業の発メゾン『ルラボ(LELABO)』。調合したての質の高い香りを楽しめるということで、世界のセレブから愛されているフレグランスブランドです。ニューヨーク本店に続き、2007年に路面店2号目のオープンとなった代官山店は、アジアのフラッグショップとしても多くの注目を集めています。フレグランスファンならずとも誰もが憧れを抱く『ルラボ(LELABO)』とはどんなブランドなのか。注文を受けてから調合するという“最終調香”とは?質の高い香水とは?…など、さまざまな質問をスタッフの方に伺ってきました。
2017年11月01日更新
記事の目次
[1]ルラボ(LELABO)の魅力とは?
つくり置きじゃない“できたての香水”はルラボ(LELABO)だけ
世界中に多くのファンを持つニューヨーク発祥のフレグランスブランドです。日本ではこちらの代官山店と銀座シックス店の2店舗を展開しています。
一番の特徴は、つくり置きをせずできたての香水をお渡しできることです。最終調香とボトリングを店舗内で行なう“メイド・トゥ・オーダー”方式で、常に質と鮮度を保った香水を提供しています。
世界で2番目の路面ショップ、ルラボ(LELABO)代官山店
青山、表参道など様々な候補地があったと伺っていますが、NYのルラボ本社がこの建物をとても気に入ったと聞きいています。ルラボのスタンスに合わせてアンティーク風にするなど手は加えられていますが、全体の雰囲気が良かったとのことです。シンプルで無機質なのに、とても存在感がある。
そういったブランドイメージにマッチしたのではないかと思っています。店内は全面ガラス張りでとても明るく、吹き抜けで天井も高いので開放感があります。とても居心地よく感じられますので、私自身も大好きな場所です。
ルラボ(LELABO)は高い理想と品質へのこだわりを追求しています
理想の香りを追い求め、極限まで質にこだわった最高級の原材料を用い、世界的に有名な調香師の手によって丁寧に作られています。ですから香料の中身はすべてを公表しておらず、企業秘密で明かされていないものも数多く存在しています。
また、ルラボの香水は濃度が高く、賦香率30%以上のものも多くあります。朝付けたら1日その人のそばにいるように、香りの持続性が高いことも特徴です。さらに、ルラボはラストノートを最重要視します。肌にのせ、その人と溶け合った時に、一番の状態で香るよう創りだされています。
マニュアルは一切無し、香水を愛するルラボ(LELABO)のスタッフたち
香料を調べていくと、原産地や創られる過程や抽出法など、とても奥が深くて引き込まれます。香水それぞれに誕生までのストーリーがあり、それらを紐解きながら香りを勉強していくことも楽しいですね。スタッフは香り好きが集まっています。私も中学生の頃から香水が大好きで、一度は地元の一般企業に就職したのですが、どうしても香りに携わりたくて転職してきました。
商品や香りをおすすめするにあたって、ルラボにはマニュアル等が一切ありません。スタッフそれぞれが感じた香りの印象や思いを、自分の感覚でお客さまへお伝えするというスタンスです。ですからひとつの商品をピックアップしても、スタッフそれぞれ表現方法やおすすめする言葉も全く違ってきます。そういった思い入れやこだわりの提案を様々聞いていただくことも面白いと思いますので、色んなスタッフに声をかけてみてくださいね。
[2]自分だけの香水をつくるルラボ(LELABO)の「メイド・トゥ・オーダー」
ルラボ(LELABO)が提供する最終調香“メイド・トゥ・オーダー”とは?
香水は作成してからある一定を過ぎると劣化が始まります。ルラボでは、最高な状態を提供するため“メイド・トゥ・オーダー”方式を採用し、店舗内で最終調香を行なっています。ラベルに日付やメッセージを刻印できますので、プレゼントや記念日にもおすすめです。
メイド・トゥ・オーダーの流れ
- サンプルを試して好みの香りを選ぶ
- ボトルサイズを決める
- ラベルに刻印する内容を決める(日付・メッセージ等)
- その場で最終調香
- ラベルを貼って完成
最終調香
研修を受けたラボエキスパートが最終調香を行ないます。調香の様子を間近でみることができます。
- アルコールと水香料の割合を秤で計量
- ボトルに入れる
- ミキシングマシーンで混ぜ合わせる
[3]ルラボ(LELABO)代官山店おすすめ・人気の香り
オールドパルファム ガイアック10
世界で東京店舗のみでしか手に入らないシティエクスクルーシブコレクション。他にはない唯一無二の香りとして、世界中の香水愛好家の方々に支持されています。濃厚なフォーミュラ、ガイアックウッドを中心に、4種のムスク・シダー・オリベナムを合わせたウッディ調の香り。日本人の好みにピッタリの、落ち着いた癒される香りです。
■15ml 19,440円
■50ml 36,720円
■100ml 51,840円
オードパルファム サンタル33
ニューヨークではワンブロックに一人は愛用者がいると言われるほど人気の高い香水。サンダルウッドを中心に、パピルス・シダーウッド・カルダモン・アイリス・ヴァイオレット・レザーを調香した解放感があり、心地よい香りです。賦香率30%と高く、長時間香りが持続します。
■15ml 9,720円
■50ml 21,600円
■100ml 32,400円
オードパルファム テノワール29
秋冬シーズンにおすすめの香りは、テノワール29です。男女ともに人気のある親しみやすい香りとして人気です。テノワール=ブラックティのエッセンスと、紅茶・イチジク・月桂樹を配合した甘くさわやかなウッディノートの香り。秋冬の装いにもマッチする気品ある香りです。
■15ml 9,720円
■50ml 21,600円
■100ml 32,400円
香水名の横にある数字は、その香水に配合されている香料の数になります。「ガイアック10」では10個の香料が、「サンタル33」では33個の香料が配合されて出来ているということになります。
[4]ルラボ(LELABO)香水の選び方のポイント
香水の初心者へのアドバイス
まずは先入観を抜きにして香りを香っていただくことが大切だと思います。そうすると本当の自分の好みの香りに出会いやすくなります。「香りを楽しむ」というスタンスで試していただくと、なお良いと思います。
はじめてのお客さまにはできるだけたくさんの香りを香っていただくのですが、実際に好きだと思っていた香りとは別の香りに興味を持たれたり、新しい発見をされる方がとても多いように感じています。
香水がキレイに香るのは約1年間
ルラボでは使用期限や賞味期限とういう厳密な制約は設けられていないのですが、約1年以内に使いきっていただくことをおすすめしています。それが一番キレイに香るとされています。それを目安にしていただき、お求めの際には使用頻度やライフスタイルに合わせた量を選ぶことが大切になります。
[5]スマートでおすすめの香水のつけ方とは?
こんな素敵な使い方もあります
ビジネスシーンにも
香りの印象はとても残りやすいですよね。男性のお客さまからお聞きしたお話しですが、ビジネスシーンで名刺などにさりげなく香水をつける方も多いそうです。
ウッディベースの落ち着いた香りを企画書につけて提出したところ、その企画書が通ったという方もおられました。香水上級者の方々は、様々な生活シーンで香りを取り入れ、身体から香らせるだけではない独自の使い方を楽しまれているようです。
自分だけで香りを楽しみたい方に
香りを全面に押し出す楽しみ方の他に、自分だけで楽しみたいという方も多くおられます。オフィスで香りを楽しみたいけど周囲に迷惑をかけたくないという理由で、お腹に香水をつけて、ほのかな香りを楽しむという方もおられました。自分だけが香りをキャッチできるので、とてもよい方法だと思います。
香水を選ぶ時、まずは肌において試してみて
香りに興味がない方にこそ、ルラボの香水を一度肌において試してみてほしいと思います。ルラボの良さは肌につけたときに一番わかります。体温や肌の具合などで100人中100人すべて違う香りがすることもぜひ感じてほしいですね。
香水との相性も直に触れてもらわないとわからないと思います。それぞれの香水に対するスタッフの思いなどを聞きにきていただくだけでも大丈夫です。気軽にお立ち寄りいただき、直接手にとってお気に入りの香りを見つけてくださいね。
■取材協力:ルラボ(LELABO)代官山店/スタッフ 塩坂 沙耶
■取材・文/たなべりえ